僕と幽霊が家族になった件のレビュー・感想・評価
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悪くないけど長過ぎ、深みはない
中華圏のベタな笑い満載、笑えるには笑えるけど深みはない。ほろりとさせるシーンもあるけど何もかもがベタ。お金出してまで見なくていいかな。客の大半が中華圏の方とみえ、中国語で話してた。上映中もおしゃべりしててうるさかった。幽霊役の俳優さんは良かったが刑事役は微妙。幽霊役の方、見た目も雰囲気も声優の西山宏太朗さんを彷彿とさせる。
あんなに笑ったり泣いたりした映画は初めて
昔台北に住んでいた私、風景や中国語・台湾語が懐かしいかなとこの映画を見ることにしました。お下劣、ややホラーな感じもありつつ、現在の台湾が抱えている同性婚の問題も中心に捉えて、アクション満載、抱腹絶倒のなんでもありの映画でした。もう一度見てもいいな。
紅い封筒には気をつけよう
一週延長になったおかげで運良く観れた。
映画でこんなに笑ったのは久しぶり、とてもテンポが良い。
コンプラだポリコレだと、何かと規制の多い最近の映画では珍しく、こんなにケツ出すか。
冥婚という初めて聞く風習に、ゲイ絡みの親子問題や同性婚、轢き逃げ、麻薬事件が加わり忙しい。
しかしずっと笑っていたので、裏切り者など誰でもいいや状態で観ていた。
なんだかバカバカしくて、くだらなくて、ホッコリする映画だった。
家族も新しい地平からみれば、勇気もわくでしょう
思いがけず台湾映画で泣いたり笑ったり忙しい作品でした。
今年現地で公開され、大ヒットとか「おめでとうございます」
LGBTQ+の時代に今までの台湾映画のエッセンスも散りばめて、エンターティンメント仕上げましたという、この監督今後も期待されます。
霊的・BL・コメディー・家族物・ホラー・アクション等々かなり幸運にも恵まれましたが、てんこ盛りでお楽しみ下さいと言っておきます。では
台湾の奇習
時間が合わず劇場での鑑賞はできなかったが、Netflixで配信が始まっていた。
これは傑作。ストレートの人が持つゲイに対する偏見を笑いにしながらも、次第に彼らへの理解が深まっていく物語に仕上がっている。
登場人物が真剣に取り組むところにエアポケットが出来上がり、そこに笑いがうまれる。よく練られたシナリオで、笑いの後には、ウルッときてしまう。
結婚することなく若くして死んだ娘のために儀式上の夫を見つけて結婚式を挙げることを冥婚と言うらしいが、そんなことを知っていたら、赤い封筒なんて拾わないよね。
とにかく面白い作品でございました。
Gマツリ
台湾に伝わる「冥婚」で、車に惹かれて亡くなったゲイの青年マオマオと結婚することになったゲイに極度の偏見を持つポンコツ警察官ウー・ミンハンの話。
捕まえた麻薬密売人が逃走中に捨てた証拠品を拾っていたら、亡くなったゲイの青年の為に婆さんが仕掛けた祝儀袋を拾ってしまい巻き起こっていくストーリー。
基本ドタバタコメディで、ウー・ミンハンにだけは姿が見えるし会話も出来るマオマオの霊と共に、轢き逃げ犯を探して行く展開で、そこに棚ボタの犯罪組織がうんちゃらかんちゃら。
序盤で取り憑いて以降、そういう描写はなかったし、取り憑けるのはウー・ミンハンだけかと思っていたら、そうでもなくて…それがそんな簡単に出来るなら、今まで何でやらなかった?なぶち壊し設定で、コメディとはいえもうちょいちゃんと理由付けして欲しい感じ。
コメディとしては面白かったけれど、恋愛事情の部分が個人的には全然刺さらなかったし、終盤の展開も取ってつけたような感じだし、と自分にはイマイチハマらなかった。
冥婚を扱ったコメディをとのことで見ました 大まかなストーリーは予想...
冥婚を扱ったコメディをとのことで見ました
大まかなストーリーは予想がつくけど、
ゲイ含めた細かな設定とかが色々あって飽きなかった
良い悪いの前に、好き
(原題)關於我和鬼變成家人的那件事
Netflixのtopにあり、え?と思ったらこの作品だった…公開したばかり(全国でシネマート2ヶ所のみ公開だし、終わりも早いけど)でそんなことあるんだ…(一週間限定公開なんだ)
笑った~色んな要素があり楽しかった。
笑いって、こんなにも続くんですねー
コメディ映画です。面白いです。実は欧米の有名なコメディ映画観て、あんまり笑えたことって無いんですよね。しかしこちらの映画は笑いの安定感が凄くて、寒くなることはありませんでした。文化圏が近いせいなんでしょうかね。例えが適切か分かりませんが、釣りバカみたいな感じ?なんか馴染むと言うか、しっくり来るんです。ただお客さんの中にめっちゃ笑ってる人がいて、そこまで笑うか?みたいな。まあでも楽しそうなので良いか。ちなみに映画は初日に行ったのですが、サプライズで関係者の登壇があったり、そんな所も楽しく、満足して映画館を後にする事が出来ました。
そもそも日本でも台湾でもこういうこと(本文参照)が想定されていない
今年267本目(合計918本目/今月(2023年8月度)6本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。
シネマートではほぼ満員で、コメディタッチの部分があることから、アニメ映画をほぼ放映しない(韓国・中国もの除く)シネマートで笑い声がどんどん聞こえてくる映画も珍しいかな…というところで、本件もタイトルからして何かネタっぽい部分もありますが、要は「瑕疵ある婚姻」というのがテーマになっています。
※ 後半はかなりアクション性が強くなります。前半はコメディ、後半はアクションといったところです。なお、字幕も一部不足している部分はありますが、漢字文化圏なのでかなり補えます。
そりゃ、普通に見る分にはコメディものであり大爆笑なのでしょうけど、日本・韓国・台湾は民法の法体系がそっくりであり、法律系資格持ちは何がなんだかわからず、何を述べてるんだ??というところが多々あるのがつらいところです(なお、以下に述べる点は日本のものですが、同趣旨規定は韓国・台湾にもあることは確認済み)。
ちょっと想定範囲を超えるネタを出してくる上に、この点(論点となる議論)を厳密につつくと恐ろしいことができてしまう点もあり、「それを映画のテーマにするのか…」というのは強く思いました(社会秩序が大崩壊する)。
まぁ映画の趣旨としては爆笑でもいいのだろうと思うし(実際、コメディ色は強い)、どうとるかは微妙ですが、個人的にはうーむというところです。
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(減点0.8/詐欺強迫での婚姻取消しの配慮が足りない)
※ 以下、日本民法を基準にしますが、細かい差異はあっても韓国・台湾でも同じです。
婚姻・離婚において、詐欺・強迫(96条)があっても、総則の適用は「受けず」、もっぱら親族相続の条文で処理されます。
(747条)
1.詐欺又は強迫によって婚姻をした者は、その婚姻の取消しを家庭裁判所に請求することができる。
2. 前項の規定による取消権は、当事者が、詐欺を発見し、若しくは強迫を免れた後3箇月を経過し、又は追認をしたときは、消滅する。
つまり、詐欺強迫がある場合の取消しは、排斥期間という概念がなく、「詐欺を発見し、強迫から免れたとき」から3か月有効なのです。したがって、何十年後にもなって詐欺強迫による取消請求(家裁ですが、調停前置主義になります。人事訴訟法)というのは可能ですが、およそもって想定されていないところです。これは、仮に詐欺強迫があるとしても、70代80代といった状況で突然それを申し立てることが想定されていないという事情のほか、他の制度(代表的なものは、年金制度)との関係で処理に破綻をきたすためです。
この規定は、旧民法(日本において民法が制定された、最初の民法)から実は存在していており、その趣旨上、身売りなどを想定した条文ではあり、実際にそういうことが行われていた時期は確かに存在します(戦後の混乱期においても)。ただ、だからといってこの規定により実際に申し立てを行うことも、またあまり想定されていないところはあります。
※ ただ、数少ないながら、「女性の25歳年齢サバ読み事案」で認められたケースはあります(平成10年代)。
換言すれば、特に強迫等による婚姻(第三者による詐欺・強迫においても適用あり。特に婚姻者側の親が極端に力関係の差を用いて関与してくるといったケースが実際に存在した)は特に、被害者側の落ち度は低いかないものの、一方で強迫状態から脱出して強迫取消しを主張しても、当事者が80台90台といった要介護認定を受けている段階でそういう申請をするのか?という別の倫理的問題があり(家裁もこういう案件を持ってこられても困る)、かなり微妙なところがあります。
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※ 特に「男性側の親が異様なまでに干渉してくる」ケースが圧倒的に多く(さすがに物理的監禁といったケースはあまりない模様。このような場合はそもそも「無効」な扱い)、この場合、「その親が亡くなるまで」強迫状態は続きますが(認知症等の論点除く)、そうすると、一般的に20~30代で子供を産むこと、男性女性の平均寿命が80~90歳程度であることを考えると、55~65歳くらいでやっとそれらの主張ができることになります。
※ この点の厄介なのは、特に「第三者強迫」といった本人に落ち度がない(詐欺の場合、本人が見抜けなかった等も考慮されます。この点は総則と同じ)事案だと「しても」、じゃ60歳だ70歳だという状態で婚姻取消しを主張するというのが、余りにも想定されていない類型にすぎる(特に第三者強迫の場合、もう一方の配偶者もある意味被害者のケースすら存在する)一方、特に「脅迫は詐欺よりも強く保護される」という理があり、「どう対応するのか」が無茶苦茶になるのです(もちろん、年金制度他の関係も完全に処理が破綻する)。
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こういったことがあるので、「詐欺強迫(なお、錯誤において、詐欺強迫が用いられた場合も同様)による婚姻取消し」が想定できるようなストーリーは、どのような趣旨で見たらよいのかが不明になってしまい(日本でも台湾でもおよそ想定されていない。条文だけあるといった状態。もっとも、上述したように、「農村部での身売り」などがあった時代があるのも事実)、「こりゃどう解釈するんだ?」というのが微妙すぎます。
これらまで考えると、ゲラゲラ笑ってみるような映画では到底なく、どうするとこうなるのか…というところが多々あります。
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内容的にはこれだけの指摘(親族相続の関係の突っ込みを入れるのは私には珍しい?)なのですが、倫理的(特に家族法は条文だけで無理やりいこうとすると社会秩序が崩壊する)に変な部分があり、それは日本も台湾も文化圏が同じである以上、ほぼ同じ結論に達するはずです。
そういった「重すぎるテーマ」を扱いつつ、ゲラゲラ笑っているような状況なので(個々の方が笑うことを否定するものではない)、「こりゃどうするんだ??」というかなり違和感を覚えた作品です。
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