「燃える闘魂が不完全燃焼気味」アントニオ猪木をさがして 闘魂オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)
燃える闘魂が不完全燃焼気味
きのう観てきたけど平日とはいえちょっと寂しい客数。ブラジルの導入部は期待を持たせたが、肝心の試合のシーンが大いに物足りない。特にストロング小林戦はフィニッシュホールドのジャーマンスープレックスホールドの場面がなくガッカリ。決まった瞬間のあまりの衝撃に猪木の足が浮いてしまう伝説の場面なのになぜ入れないか理解出来ない。ドラマパートは必要ない、強いて入れるなら子供がホーガンとの再戦に熱狂するエピソードで十分、しかも肝心のホーガン戦の映像が出ない。あの試合は長州の乱入で観客が怒り蔵前国技館で暴動が起きたような試合なのに一切試合に触れず。アクラム・ペールワン戦を取り上げたのは良かったがウィリー・ウィリアムス戦やローラン・ボック戦も入れて猪木の真剣勝負に懸ける情熱を描いて欲しかった。個人的にファンの神田伯山の巌流島決戦の講談や原カメラマンと安田顕との対談は良かった。でも全体的に、これでは燃える闘魂アントニオ猪木の生き様、魅力が不完全燃焼で残念だった。
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