「アントニオ猪木像は僕らそれぞれが作る」アントニオ猪木をさがして ホシ☆ケンさんの映画レビュー(感想・評価)
アントニオ猪木像は僕らそれぞれが作る
お亡くなりになって一年。
これほど大きな存在だったのかと痛感する毎日。そんな中で公開された作品です。
ドキュメンタリーの中にショートドラマが挟み込まれた構成でした。
ブラジルにカメラが赴き、当時17歳の猪木さんと関わって来た人たちの言葉を聴くことができたのは収穫でした。
そして、アントニオ猪木をカメラに収め続けてきた原悦生さんの話は興味深いものばかり。そばにいたからこそ感じることのできる心の動き。もっと聴きたい!と思うほどでした。
新日本プロレスの低迷期を支えて来た棚橋弘至選手の言葉はひとつひとつに想いがあり、有田哲平さんとの道場での出来事は涙ものでした。アントニオ猪木という人間の大きさをヒシヒシと感じます。
神田伯山さんの巌流島講談も見応えあって引き込まれました。講談を聴きに行ってみたいと思うほどでしたね。
様々な人たちが語る「アントニオ猪木」。ひとりひとりにとっての猪木さんは違うはず。それを探しに行く旅のような作品でした。
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