「作品としては△だが、個人的に大きな影響を受けたのは間違いない」ボブ・マーリー ONE LOVE imaxmaxさんの映画レビュー(感想・評価)
作品としては△だが、個人的に大きな影響を受けたのは間違いない
音楽映画なのでより良い DolbyCinema で鑑賞です。
まだ寒い冬の日、映画館のスタッフがPOPを組み立てていた。できあがった立体大型POPにはボブ・マーリーの文字が。当時まだ公開日も決まっていない。レゲエというジャンル、洋楽好きの私は90年代に少し聞いた程度でボブは殆ど知らない。一般の人の認知度はどうなの?
ボブ・マーリーやレゲエに詳しくないのに、いきなり「ラスタファリ(ラスタ)」や「ジャー」の単語が出てくる。70年代後半が主な時代背景であるが、その時点でどれぐらいボブの人気やカリスマ性があったのか、映画からは読み取れなかった。まずは前半に長尺の熱狂ライブを入れてミュージシャン、ボブ・マーリーを見せて欲しかった。
映画への没入感を感じていないので、その後の銃撃、欧州避難、そして帰国が、ただ淡々と語られていく印象しかない。最後は長尺ライブが観られると思ったら、ただナレーションベースで当時の本物の映像を並べるだけで終わり。国内の政治闘争をどうやって収束させたのか、音楽の力が見たかったのに、何も表現せずナレーションを入れるだけ。なんじゃコレ。
Rotten Tomatos オーディエンス92% で凄いと思ったら、批評家では 44% 腐っています。
黒人コミュニティや独立を勝ち取った経験がある国の人々には、強い思い入れがあり高評価になるかもしれないが、作品としては平凡と言うことか。
ただボブ役のキンズリーや妻役のラシャーナが素晴らしいのは間違いない。
今まで聞かなかったボブ・マーリーはここ1か月聴きまくったしCDも購入したので、この映画の公開で私も大きな影響を受けたのは間違いない。