「あの父親となら、何でも上手く行きそう」FLY! フライ! ブレスさんの映画レビュー(感想・評価)
あの父親となら、何でも上手く行きそう
今回のイルミネーション最新作は、
『小さな池から一度も出たことがない渡り鳥一家』のはじめての大移動を描いたスペクタクル・ファミリーアドベンチャー『FLY』。
『SING/シング』以来、7年振りのイルミネーションオリジナルキャラクターの物語です。
目的地はジャマイカ。
たまたま通りかかった鳥たちに聞かされ、
”3000km”の大移動をはじめての冒険としてカモファミリーは選びました。
「空での移動が題材で、どう面白い映画にするのか」
自分はそこに期待がありました。
ただ飛んで、目的地に行くだけなら単調で飽きてしまうんじゃないか……。
逆に移動以外のことを入れてしまうと本筋からズレてしまう可能性が出てきたり……。
どうするのかな? と答えを観に行く感覚で観てきました。
自分は『ミニオン』が好きだったので、そのイルミネーション産のカモファミリーの冒険ということで、更に期待が高まっていました。
(同時上映の『ミニオンの月世界』面白かったです!)
で、映画『FLY』面白かったです。
ハチャメチャで楽しい時間を提供してくれました。
キャラクターが生き生きしていて、観ているだけで楽しい。
カメラのアングルも意識されていて、躍動感溢れるアクションシーンが沢山あります。
期待していたストーリーも「なるほど」っとなるもので良かったです。
道中の出来事全部が全部ジャマイカに繋がるピースとして活用されていて、そしてそれだけに終わらせず、この映画家族モノ。
ということで、それらを活用して家族の絆を更に深いものにするような熱い展開も用意されていて良かったです!
(特に父親のマックのストーリーを通しての成長が好きです! 家族全員主人公なのですが、MVPはマックにあげたいです!)
なんですが……何かが足りないように感じました。
何なんでしょう、面白いだけ。
そう感じてしまいます。
(自分の不満ではありますが、最後は、池に帰るまでをしっかり描いて欲しかったです。サギのおばあさん(エリン)にまた会って欲しかった。)
あと、人間のシェフが可哀想です……人間である自分としてはいい気はしませんね。
真面目に仕事をしている人が不幸になるのは……辛いものがあります。
人間も鳥を不幸にしているとは思いますが、自分は人間なので人間の肩を持つことにします。
その方が生きやすいですからね。。。