「グウェンのかわいさは反則級!」FLY! フライ! おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
グウェンのかわいさは反則級!
楽しそうな予告の雰囲気に惹かれて、公開初日に鑑賞してきました。大人にはちょっと物足りないかもしれませんが、期待どおりの楽しい作品でした。
ストーリーは、外敵と出会わないように小さな池でおとなしく暮らすことが幸せだと考えていたカモの一家が、たまたま出会った移動途中の渡り鳥に触発され、一念発起してはるか南のジャマイカを目指す旅に出るというもの。
今いる世界から飛び立つことを恐れ、あれこれと理由を並べて、居心地のいい場所を離れない。本当は飛び立つ勇気がないだけなのに、言い訳でごまかして変化を拒む。そんなつまらない大人の代表が、父マック。一方、未知の世界への憧れと冒険心が抑えられない息子ダックス。この2人(羽)が苦労や困難を乗り越える中で、互いに理解し合っていく姿がほのぼのとあたたかいです。
マックにしてみれば、冒険に出たことで数々の危険とさまざまな苦労を味わうことになり、“それみろ、言わんこっちゃない”という感じです。しかし、家族を守るために必死に行動するうちに、新たな出会いと初めての経験が彼を成長させ、気づけば冒険の虜となっています。「勇気を出して新しい世界に踏み出せ!」というメッセージが、シンプルなストーリーからストレートに伝わってきます。
道中でのさまざまなハプニングも楽しく、いきいきと動き回るキャラクターたちにも魅了されます。それぞれに個性があり、表情豊かで愛くるしいです。中でもグウェンは反則級にかわいいです!見た目も会話の中身もテンポも全てがどストライクで、今すぐにでも我が家に迎えたくなります。
また、主人公がカモであることを最大限に生かし、鳥目線の浮遊感をたっぷり味わわせてくれます。なにものにも邪魔されない上空を飛行する爽快感、さまざまな障害物をかわしながら飛ぶスリリングな高揚感などは格別です。今回は通常スクリーンで鑑賞しましたが、4DXとの相性がいいかもしれません。
ただ、ストーリーにあまり深みは感じません。一応、父の目覚め、息子との衝突と和解など、それぞれの成長を感じさせるものはありますが、大人にはやや物足りない印象です。とはいえ、春休みに親子で見るには最適な作品なので、興味のある方はぜひ劇場で楽しんでください!
吹替版のキャストは、堺雅人さん、麻生久美子、黒川想矢くん、池村碧彩さんらで、カモの一家を自然な演技で演じます。堺さんも麻生さんも声ですぐにわかり、本人の顔がちらつきましたが、演技そのものは悪くなかったです。他に、羽佐間道夫さん、野沢雅子さん、関智一さん、鈴村健一さんらのベテラン声優陣が、脇をがっちり固めています。そんな中、ヒコロヒーさんも大切な役で参加していますが、その演技だけはイマイチで、あえて彼女を起用しなくても良かったのではないかと思います。
おじゃるさん、現実はそんな立派なもんじゃなく、留学も占いで決めたみたいなところがありますw
ただ、天国に貯金は持っていけないし、健康なら何とかなります。未知の世界、楽しいですよ。おじゃるさんもFly!!!www