サウンド・オブ・フリーダムのレビュー・感想・評価
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前から行なわれていたのに光が当てられて来なかった児童人身売買がテーマ
アメリカ本国でも公開まで紆余曲折あった本作を、ずっと見たいと思っていたので初日に劇場へ。夜の回は客席3分の2程度が埋まってる印象。
実話ベースなのでもっと煽情的に描く事も出来たと思うけど、暴力的な表現は抑制されていて、酷い現実を見るのがきつい人にも見てもらいやすいようになってました。
エンターテイメントとしても鑑賞可能なので、少しでも興味があれば見て損はしないと思います。昨今日本も他人事ではないので、多くの方が認識されるよう上映館が増えることを願ってます。
信念
映画の中で描かれていることは本当に恐ろしい現実のごく一部なのであろう。非常に闇が深い。
幸せに暮らしていた家族がある日忽然といなくなる。ニュースやフィクションの世界やと思っていたことが、現実に起きている。オープニングで実際の連れ去り映像が出てくるが、いとも簡単に物のように連れ去ってしまう。連れ去られた子どもたちがその先どうなるのか考えたくもないが、我々大人は現実を知る義務があると思う。どの国でも起きることなんやろうなと。この映画はそんな連れ去り被害にあった子どもを救うために闘う人たちの話。
この映画で救われた子どもたちは本当に一部の人たち。120人という人数は実績としては素晴らしいんやろうけど、トカゲの尻尾きりで人身売買に関与する人たちがいなくならない限り被害者の数は増え続ける。救われた子どもはその後のケアもきちんとしないといけない。救われたその後と、映画の中では描かれていない現実に救えていない子どもたちのことを考えてしまった。
子どもたちの家に帰りたいと泣き叫ぶ姿が頭から離れない。物語は多少脚色している部分もあるんやろうけど、スタッフや出演者たちの現状を変えたいという信念が伝わってきた。
エンドロール中に、QRを読み込んでねというのも斬新。ジムカヴィーゼルがこの映画に対する思いを熱く語っていたが、私も観終わった後にこの映画を多くの人に観てもらうために感想を伝えたいと思った。現代のアンクル・トムの小屋になってほしい。映画を観ることで少しでも貢献できたらいいな。
助けることができるか
この映画の悪者はあからさまなオタクだったり 酔っ払いのおっさんだったり 反政府組織のボスだったりマフィアだったり。
いかにもわかりやすい悪人、そんな感じだけど
実は違うだろ て思う
真実は一見優しそうな、 普通の人間だったり教師だったり弁護士だったり支配者層の政治家だったり、位の高い人間だったり、そういった人間が顧客の場合が多いんじゃないか
それに助け出されたところで親が売り飛ばしてる可能性もある
だから帰るところがなく施設送りでまた同じような表向き慈善事業の団体が仲介して繰り返しになることだって大いにあるはずだ
この映画のように性的搾取だけならまだいい(全く良くはないが)
奴隷にされた挙句殺されて臓器売買をするドナーになることの方がよっぽど恐ろしいと思う まあさすがにそこまでのことを映画でやってたらただのホラーだけどね
数年間上映出来なかったのはよっぽど闇が深いんだなと思う
最近は日本でも昔と違って金持ちだけではなしに貧しい外国人増えてきたし様々な事件も起こるようになってきたので感覚を一つ上の警戒レベルにした方がいい
映画のように数人のイカれた悪人が行ってるわけじゃないんだろうなと思うね
もっと大きい組織
実は犯罪の予防のために子供に見せた方がいいような映画だな。
うまい話と大人には気をつけろと。
子供を性の対象とする人間がいる限り
この犯罪は残念ながら無くならない、小児性愛者の異常性を見せつけられると、胸糞悪くなってムカムカした、決して見て楽しい映画ではないが、しかしこれが世界の現実である事をまず知ろう、話はそれからだ。
あなたはロリコンですか?本当にあった教師へのアンケート
80年代、小学校教育の現状を探るとして特徴的なアンケートがあった。男性教師に対し、表題の“あなたはロリコンですか?”というもの。日常生活など多岐にわたる内容の一部だが、なんと80%強がYES。個人の特定を恐れてNOとした者を差し引いても8割はヤバい数字。コメントでは、はじめからそのつもりで教師になったとか閉めきった教室内の匂いがたまらんとか部活の顧問で着替えが覗ける…………
映画は、小児性愛者を摘発する過程で、一人の捜査官がある被害者少女に感情移入し周囲の制止を振り切って、反政府軍陣地に単身乗り込み、そこに売られた彼女を救出するというありがちなストーリー。ただ人身売買の実話を描いているため発表まで相当な障害があったことがエンドロールで語られる。膨大な数の誘拐事件が存在することを世界にひろめ、おぞましい小児性愛者を社会から排斥しようと訴えることを単なる一過性の啓発活動に過ぎないと揶揄するつもりは毛頭ないが、麻薬売買のように客がいるから無くならないというロジックを軽視してはいまいか。
厄介なのは社会的地位など有用性を備えたロリコンで、市井に潜在する小者とは違う奴。元祖ナボコフ、ルイス・キャロル。愛されこそすれ嫌われることなどない。
小児性愛が我々人間の遺伝子に起因したもので、その成長環境で醸成されてしまうのなら、このさきも児童ポルノサイトや性犯罪を抑えていくことは出来ない、永久に。
85点ぐらい。観て下さい。
児童誘拐、人身売買、性的虐待、などの犠牲となった子供を救おうとする、アメリカの元政府職員ティム・バラードを描いた事実に基づく話。
最初から最後まで緊張感が続き、基本ずっとハラハラできます。
演技も良かったし、音楽も良かったし、面白かった♪
冒頭でテロップが出ますが、エンドロールの間にスペシャルメッセージがあります。
撮影されてから公開するまで様々な理由で5年かかったそうです。
ただの映画鑑賞で終わらしたくない制作陣、その心意気カッコイイ。
ぜひスペシャルメッセージも観て下さい。
調べたら、トランプ大統領が過去に主演のジム・カヴィーゼルやジム・カヴィーゼルが演じたティム・バラード本人と、この映画の上映会を行ったらしい。
そして、残念ながら、バイデン政権に変わってから、この映画で描かれている、児童誘拐、人身売買、性的虐待、が増加しているとの事です。
みんな観て!
最初から最後までハラハラし通しだった。
みんな観てください!
お願いします!!
エンドロールの最後のメッセージも泣けた。
やり方わからないけどドネーションのチケットで、お小遣い足りない人は無料で観られるらしいです。(調べて!)
映画の話をしよう
アメリカの連邦政府機関で児童を対象にした性犯罪を摘発していた捜査官が、児童誘拐と売買のネットワークの存在を知り子供の救出に乗り出す物語。
良心に従いキャリアと身の安全を捨て規格外の捜査を展開する主人公の奮闘と、いかに深刻な犯罪であっても様々な国を経由するうちに正規の手段では捜査の手が届かなくなってしまう国際犯罪の恐ろしさを描いている。
…のだが、どうも日本公開が決まった時から海外ニュースを扱うサイトでの本作の触れ方に違和感があった。
話題を追っていくと、あちらでは児童買春スキャンダルが政治派閥を攻撃する定番材料の一つになっているらしい。また本作はもともと本国では2019年に公開予定で、2015年から2018年に脚本から撮影まで済んでいたものの映画会社の買収に伴い公開が見送られ、2023年夏に別のスタジオから公開された。そのペンディング期間に主人公のモデルとなった人物の現在の活動や政治的スタンスへの批判があったり、本国でのプロモーションの際に児童の人身売買と都市伝説的な話題が結び付けられたりした結果、映画本編以外へ話題が集まってしまったようだ。
だが本編には都市伝説や政治派閥などの話題は無く、プロットは昔ながらのワンマンアーミー系アクションヒーローのテンプレだ。むしろ「国境と権限の隙間のせいで正攻法が通じない」という逆境の大きさを表現するためにドンパチや荒唐無稽なシチュエーションを採用したようにも見えた。
日本での封切前時点で本作に難を示すコメントの中には、「実話に基づいた…」的な宣伝文句が拡大解釈されていたり、「作り手が信用できないから」というスタンスで語られているものも見受けられる。ペンディング期間中の様々な時事関係を考慮すると、撮影後すぐに公開されていたらここまで盤外の話題に熱が入らなかったのではないだろうか。
対岸を叩く形のプロパガンダやナショナリズム的なニュアンスがあっても映画としての面白さがそれを凌駕し、国境を超えて人口に膾炙する作品がある中、本作のように誤解を含んだ話題が先行して主題を伝える機会を失ってしまう作品があるのは残念だ。
エンドロールで語り手の力を訴えているのだが、語り手が信用されないばかりに作品の本来の主題に目が向けられなくなってしまったのは何とも皮肉である。そもそもいくら語り手の信頼性を否定しようとも、世界で児童の行方不明事件や誘拐が発生し、人身売買や性加害が行われている事実が無くなりはしない。
そういう意味では盤外での取り上げられ方も、本編も、自分の暮らしに警鐘を鳴らしてくれる作品だった。
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