サウンド・オブ・フリーダムのレビュー・感想・評価
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想像を超える重さと奥深さ
内容とともに、絵も音も重厚で、圧倒されました。
一見分かりやすそうで、その実状は想像を超える巧妙さと奥深さで、展開など予想がつかないもので、かなり見入りました。
何気に、音楽が内容を遥かに超えるワールドワイド感で笑っちゃいましたが、これがまた非常に合っていて、その要因は、やはり内容がどんどん奥の奥まで進んでいったからなのかなぁと思いました。
一筋縄ではいかない解決方法・救出方法で、してやったり!とは思えるんですけど、根深い悲しみや傷は決して癒えることはないのだという思いでもまた重苦しい気持ちになってしまいました。
児童誘拐、人身売買、児童売春といったおぞましい世界の話だが目を背けずに見るべき作品
これはアメリカだけの問題ではない!
このサイトの作品紹介で、本作が国際的性犯罪に挑んだ捜査官の実話をもとにしたドラマであることを知り、これは観ておかなければならない作品であると感じて公開2日目に鑑賞してきました。こんな骨太の作品であるにも関わらず、中高年がほとんどではありましたが、同日公開の他作品に全く引けを取らない客入りでした。
ストーリーは、性犯罪者を検挙しながらも被害者救済を果たせず、苦い思いを噛み締めていた捜査官ティムが、逮捕した性犯罪者から得た情報をもとに一人の少年ミゲルを救出するものの、彼の姉ロシオが未だに行方不明であることを知り、上司を説得して手がかりを求めて事件の温床となっているコロンビアに単身潜入し、現地の協力者とともに大規模な作戦を実行していくというもの。
序盤から、性加害を目的とした少年少女の誘拐、また性加害を想像させるシーンなど、胸糞悪いシーンが描かれます。子どもを商品や性玩具のような目で見る大人たちの姿に吐き気がします。これを幼い日に体験した子どもたちは、一生癒えぬ傷を心と身体に負い、その後どんな人生を歩むことになるのか、想像もできません。
そんな性犯罪に真っ向から挑む捜査官ティム・バラードの姿が熱く描かれます。制止する上司を説得してコロンビアに単身乗り込み、その身分を返上してまで現地での救出活動に取り組み、協力者や支援者を得て大規模な作戦を実行して成果を上げます。果ては、現地警察の手も届かない密林の奥地に陣取る反政府組織にまで単身潜入するという、とんでもない行動力です。捜査官としてだけでなく、多くの子を持つ父親として、性犯罪を許すことができなかったのでしょう。命懸けの救出作戦に挑むティム、そんな彼を信じて背中を押す妻、二人の姿が心を揺さぶります。
エンドロールでは、ティム・バラード本人からの“これは一人のヒーローの物語ではなく、姉弟の絆の物語だ”というようなメッセージも心に響きます。とはいえ、実際には姉弟よりもティムにスポットが当たり、どう見てもヒーローとして描かれています。ご本人の謙遜なのか、監督や脚本家による脚色なのかわかりませんが、本作をドキュメントのように捉えないほうがよいのかもしれません。
それでも、最後にスクリーンに映し出される言葉に衝撃を覚えます。なんと、合法だった時代よりも現代のほうが奴隷が多く、その中で数百万人の子どもたちが性的な搾取を受けており、その最大の消費国がアメリカだそうです。そんなアメリカが本作を作ったことに大きな意義を感じます。これを他人事と思わず、日本でももっと子どもの人権を守る風土を身近なところから作っていかなければならないと感じます。
主演はジム・カヴィーゼルで、捜査官ティムを熱演しています。脇を固めるのは、ミラ・ソルヴィノ、ビル・キャンプ、エドゥアルド・ベラステーギ、クリスタル・アパリチ、ハビエル・ゴディーノ、ホセ・ズニーガら。
期待度◎鑑賞後の満足度◎ 最近LGBTQ等を殊更取り上げる事をポリコレと冷やかす気風があるが、世の中には他に真に軽蔑すべき唾棄すべき者がたちいる。それは少児性愛者だ。あなたの隣に居るかも知れない。
①そういう輩が摘発されれば、子ども達を買えないようにすれば児童売買が減るかもしれない。また、そんな事は到底無理かも知れない。でも最後にジム・カビーゼルが言っているように「最も大きな力は声を上げること、語ること」なのだから。
②また、最後にジム・カビーゼルが語った中で今まで意識したことがなく目を開かされたような言葉があった。それは映画館で映画を観ることの持つ一つの力。確かに映画館で一度映画が始まれば早送りも出来なければ一時停止も出来ない。最後まで付き合わねばならない。勿論、途中退場することは出来るけれども、本作の場合は「人としてどうか」と思う。
まあ、人が何を言おうと考えようと行動を取ろうとその人の自由で他人がjudge 出来ることではないけれども、意見くらいは言っても良いでしょう。
③それと、今や大きな世界的問題となっている世界的で組織的な少児売買、増え続ける少年少女合に対する性犯罪を扱った映画だから、というのが本作鑑賞の理由であるが、観ているうちに25年以上前に私も“闇”の側に立っていたかもしれないと思い及び慄然とした。
私が、シンガポールに駐在していた30~25年前、まだやがてバブルが来るのも知らず日本経済が上昇し続けていた当時、日本はアジア諸国にとって追い付き追い越せの目標であるアジアの輝ける星と仰がれていた反面、日本人の売春シアーが横行さておりセックスアニマルともアジア諸国では揶揄されてもいた。
(私が赴任して部下についたシンガポーリアンの女の子から言われた最初の一言が“私、日本人が嫌いだから”だった!「それなら日本企業に勤めるなよ」と今なら言えるが、当時日本人であることを-売春シアーの評判のせいで-どこか日本人であることを恥ずかしく思っていた私は言い返す言葉もなく黙ってしまった...)
そして、インドネシアに出張した時にそれは起こった。
平和な日本にて
日本ではおよそ考えられない事態を扱う映画。ぜひ。
今年349本目(合計1,441本目/今月(2024年9月度)35本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
日本では、児童誘拐、人身売買といった語は認知語彙としてはあっても、実際に起きるような事件ではまずもってなく、日本から見て隣国である韓国、台湾などでも程度の差はあってもやはり同じです。こうしたことから「これらのことは理論上の問題としてはありえても実際にはないのでは?」という感覚を持つ方も一定数いらっしゃいますが、そうではないことはこの映画の示す通りです。
この映画自体、確かに他の方が書かれているとおり、「ある程度」政治的メッセージがあるのは事実です。ただ、この手の映画を作ろうとするとどうしても趣旨上そうならざるを得ないのでしょう。逆にどちらの立場にも極端に立たずできるだけ平等に描くというようには可能でしょうが、こうした事案が現在進行形で進んでいる諸外国においてそのようなことを言っている余裕はありません。これらのことを考えると、「多少の政治的な思想の入り込み」については仕方がなかったのかな、というところです。
もちろん、この映画をみようとみまいと、日本においては児童誘拐、人身売買などない国であり「そんな国に生まれてきてよかったな」は「一瞬は」感じることはありましょうが、同時に、そういう「自由な国」である日本からどのような援助や解決策が導き出せるか、提案できるかという「次の考え方」に及ばないと、「いわゆる児童誘拐等の実態を映画という形で見て追体験する」だけになってしまいます。ただこの点は意図的に「日本はこうしてください」みたいな部分がほぼほぼなく(まったくないわけではないが、思想の押し付けは映画内ではほぼ見られない)、それは今週、「ベイビーわるきゅーれ3」や「犯罪都市4」など多数の作品群の中から本作品を選んだ方であれば、それが実行可能かどうか等は別として、「こういう考え方もあるかな」というのはぜひ考えていただければ、といったところです。
どうしても行政書士の資格持ちという立場上、人権関係の映画は多く見に行く傾向がありますが、日本ではない他国においても日本国憲法が保障する諸権利は「日本国憲法が通用しない」諸外国においても、憲法が保障する内容や有名な判例他をある程度「主張しうる」ものであり、そうしてみたとき、日本が敗戦後作った今の日本国憲法が「色々な状況に応用してみることができるものと言いうる」点に気づかされる点にも観た感想としては良かったです。
なお、採点において特段気になる点までないのでフルスコアです。
衝撃の事実‼️
少年少女の人身売買が、今の時代で更に先進国代表のアメリカであるとは、、、
あまりにも衝撃な実話に驚いて最後まで夢中で魅入ってしまいました。
反面、不適切かもしれないが一方では凄く面白かったです。。。
子供の拉致、売買なんて、絶対あり得ない。あってはいけない。絶対なくさなきゃ!もっと政治、警察連動で解決して欲しい。もっと社会NEWSに、世界NEWSで周りに意識も。これは多くの方に観て知ってもらいたい映画です。
怖くてとてもじゃないけど、こんな街なら子供1人を歩かせられない。
あと、あの警官は凄いね!彼はヒーローだよ。
命がけだったし、川を超えた先、警官も入れない地域だなんて。。。変なの。
結局は警察部隊は侵入できたけど、もっと早くに行けなかったんだろうか?
早くこの世界から拉致がなくなるよう強く願います。
世界中の皆さんへ
日本でも安心できません
アメリカに住む 女性警察官ユーチューバ^の強い勧めで、観ました。
皆が知っておく冪、とても大切な事なので、「ランボー」のように、アメリカンヒーロー映画になるような内容を、
「アクション映画にはしたくない」という、製作者たちの強い意思が 裏目に出て、起伏の少ない どっちつかずの淡々とした映画に成ってしまっています。
他の子供には、興味なく、会ったこともない ひとりの子供に ‘’のみ‘’ に執着する 動機が弱いのと、主人公の心の葛藤がうまく描かれていないのが、お粗末。
映画の題名となる‘’解放時の 悦びの表現‘’が、 どのパターンでも弱いのが残念。
ひとびと に訴えかける 最大の場面で あって、この映画の存在価値となる冪シーンだから、もっと演出に拘る冪でした。
実社会で、「子供をひとりで、街中で歩かせる」日本の異常さ を不思議がる海外の人が多いが、
現代日本は、海外からの移民や観光客が多くなるのとは、逆に
町会や祭りと言った 地域コミュニティ が劣化していく日本でも
海外と同じように 子供達の安全 を護る事が難しくなりつつあり
もっと真剣に 子供の安全を考えないといけない時代になってきてしまったと思います。
もちろん日本国内の日本人にも、他国と同じように"ヘンタイ"は一定数が存在するので、安心してはいられないが
誘拐を商売とする悪魔を撲滅するには、警察の強い信念と行動力が必要なのと、監視カメラが重要な役割をするのだと思う。
最後の"茶舞台がえし! が残念な作品だが「闇の子供たち(2008年)」は、この映画以上にせったい観るべき映画です。
カビーゼルの目
黒い闇の津波
小児性愛者=ペドファイルを対象とした誘拐組織に攫われた少女を助けるアメリカ国土安全保障省捜査官の話。
ペドファイルに近づき、囮捜査で助けた少年に頼まれてその姉を助ける為にコロンビアに潜入し巻き起こっていくストーリー。
ホンジュラスで攫われた姉弟に始まり、序盤の終わりかけのバーガーショップでもう目頭がアツい…。
いよいよ潜入捜査が始まると、胸クソ悪さを感じつつも、ヒリヒリする様な空気感ではなく少々展開はゆったりだったり呆気なかったり。。
しかしながら終盤急にドンパチではないリアルな緊迫感増し増しで、終わってみればあっという間の131分。
オープニングの監視カメラ映像だったり、劇中やエンドロール前の字幕で示される被害者の数等々、何度となく驚くと共にやり切れない気持ちになった。
ある意味強烈な映画
前から行なわれていたのに光が当てられて来なかった児童人身売買がテーマ
信念
映画の中で描かれていることは本当に恐ろしい現実のごく一部なのであろう。非常に闇が深い。
幸せに暮らしていた家族がある日忽然といなくなる。ニュースやフィクションの世界やと思っていたことが、現実に起きている。オープニングで実際の連れ去り映像が出てくるが、いとも簡単に物のように連れ去ってしまう。連れ去られた子どもたちがその先どうなるのか考えたくもないが、我々大人は現実を知る義務があると思う。どの国でも起きることなんやろうなと。この映画はそんな連れ去り被害にあった子どもを救うために闘う人たちの話。
この映画で救われた子どもたちは本当に一部の人たち。120人という人数は実績としては素晴らしいんやろうけど、トカゲの尻尾きりで人身売買に関与する人たちがいなくならない限り被害者の数は増え続ける。救われた子どもはその後のケアもきちんとしないといけない。救われたその後と、映画の中では描かれていない現実に救えていない子どもたちのことを考えてしまった。
子どもたちの家に帰りたいと泣き叫ぶ姿が頭から離れない。物語は多少脚色している部分もあるんやろうけど、スタッフや出演者たちの現状を変えたいという信念が伝わってきた。
エンドロール中に、QRを読み込んでねというのも斬新。ジムカヴィーゼルがこの映画に対する思いを熱く語っていたが、私も観終わった後にこの映画を多くの人に観てもらうために感想を伝えたいと思った。現代のアンクル・トムの小屋になってほしい。映画を観ることで少しでも貢献できたらいいな。
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