「自由の音を取り戻す、その日まで。」サウンド・オブ・フリーダム ガッキーさんの映画レビュー(感想・評価)
自由の音を取り戻す、その日まで。
甘い言葉で囁き、年端も行かない純粋な子供たちを言葉巧みに操り、その人生全てを奪い去ってしまう児童人身売買。
アイデンティティである名前すらも奪うという鬼畜の所業だ。
児童誘拐、人身売買、性的虐待、国際的性犯罪。
それらの闇に挑んだ捜査官の実話を元に描く、犯罪組織vs連邦捜査官の手に汗握る壮絶な社会派サスペンスである。
この主人公自身は大家族だというのもストーリーの、ささやかながら、大きなファクターとなっている。
今こうしている瞬間にも、子どもたちが苦しみ、売られているという現実をまざまざと突きつけられるのは本当に衝撃的だった。
なお、1400万ドルという低予算映画にも関わらず、なんと興行収入2億5千万ドルという莫大な数字を叩き出した話題作でもある。
例によってと言うかなんというか、日本ではさっぱり話題にならなかったのは、同じ日本人としてただただ恥ずかしい限りである。
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