「早期発見がカギ」サウンド・オブ・フリーダム 竜さんの映画レビュー(感想・評価)
早期発見がカギ
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拉致問題は早期発見と行動が命であると考えさせられた。
冒頭の数々の拉致シーンには衝撃を覚えた。バイクや車での一瞬の拉致。目の前でひったくりに遭うのと同じ感覚で子どもたちが連れ去られる。しかも、麻薬などと違い、見つけにくいのに巨額のお金を生み出す。お客様、変態の金持ち。これが世の中にとんでもない数がいることにも驚いた。
この映画が実話であること。氷山の一角とはいえ、救出できたことは奇跡だ。
拉致問題は時間が経てば立つほど、まるで糸が絡まるように解決が難しくなる。
早期なら、関係する数が少ないので1つの手がかりからバイヤーを見つけ、ワナを仕掛けることで芋づる式に見つけられる。しかし、今回の映画のように政府も踏み入れない無政府組織の危険地帯に連れていかれたら助け出すのは相当苦しい。しかも助けるのが遅くなればなるほど、薬漬けや調教、廃人、殺害など危険な要素が増え、まともな生還は不可能になると思われる。
国が貧しいと人さらいが増える。ネット社会だから客は探しやすいし、バイヤーを介して捌くのも用意。麻薬のように足がつきにくい。
恐らく映画の表現は優しくしているだろうが、現実はもっともっと悲惨なものだと思う。根絶するのは難しい。今、日本で生まれて、生活ができてることが如何に恵まれているのかを改めて感謝したい。
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