赤と白とロイヤルブルーのレビュー・感想・評価
全14件を表示
2人の王子の恋が爽やかな気分にさせる理由
以前のように「これは話題だから早く観なくては!」という思いに駆られ、急いで配信サービスのトップ画面をクリックするような生活は終わったが、それでも時々気になる作品がしれーっと公開されていたりする。アマゾン・プライムで見つけた本作もそう。英国王室のプリンスのアメリカ大統領の息子が恋に落ちるという、まあまあ展開は予測できる話だが、意外にも、隅々にまで神経が行き届いていてとても爽やかな気分になった。
元々、お互いに対して誤解があったアメリカ大統領の息子、アレックスと、英国国王の次男、ヘンリーが、国王の長男の結婚式でとんでもない失態を演じてしまったことで、2人は国益を優先する親たちのために表面上のみ仲直り。でも、至近距離で見たら相手は超絶魅力的で、セクシュアリティの部分でもほぼマッチしていたこともあり、お付きの人々も困惑するような大胆で奔放で純粋で一途な交際がスタートする。このあたり、描写に不自然さといやらしさがまるでないのは、これが監督デビューで脚本も担当しているブロードウェーのヒットメーカー、マシュー・ロペスがこの分野に精通しているから。ロペスは自身もゲイであることをカミングアウトしていて、舞台『The Inheritance』('18~)ではニューヨークのゲイコミュニティを愛と皮肉を込めて描いてトニー賞に輝いている。
ベストセラーになったケイシー・マクイストンの原作が登場人物をステレオタイプから解放していることも大きい。それは、アメリカ大統領を女性に、イギリスの首相を黒人女性に設定していることでも分かる。しがらみや置かれた立場からなんとか脱却し、本当の自分を手に入れようとする2人のプリンスの周りには、時代の一歩先を行く女性たちがキラキラと輝いている。爽やかさの発信源はそんなところにもあるような気がする。
なかなかこんな発想は思いつかない
ベストセラー小説の映画化だそうですね。
日本では考えられない題材のストーリーです。
イギリスの王子とアメリカ合衆国大統領の息子のBLとは。
なかなかこんな発想は思いつきません。
今でこそ笑って観られる時代ですが
少し前だとそうもいかないような気もする。
大統領役のユマ・サーマン。
久しぶりに観たけどやっぱりカッコいいですね。
ハッピー
着地点どうなるかと思いましたが、令和の時代、案ずるより産むが易し、なのか。
全く予備知識無かったです。
ただ、Netflixや地上波でも、ここ数年記憶に残る名作は気が付けば。。。
王子はロイヤルだし、アレックスもばっちりはまってます。
夢はきっと叶う…ううん、叶えるもの!!
米大統領の息子アレックス ✕ 英ヘンリー王子 = 犬猿の仲な2人から始まる政治と王室、エスニック野性味とこれぞ白人ブロンド・"ザ・"プリンス、そして葛藤と"公人"として絶えずつきまとい晒される世間の目…。味方につけられるか否か。時代だな〜という夢のようなハイスペック王子様イケメン達によるBLロマコメ(言うならコナンの新一、平次、快斗キッド)。友人もロマコメっぽい?"なるほどな"というタイトル。現実世界ももっと早くこうなればいい。
P.S. Amazonアマゾンプライムのすぐ接続切れるリモコンアプリに加えて、ゴミすぎる字幕出ない&音ズレが深刻すぎてストレスフル。流石にマジでブチ切れた。胡座かいてないで改善してほしい。
明るい未来が想像できる素敵なラスト。両親の愛が素晴らしい!
原作があるんですね!
前情報全く知らずアマプラに来ていたので気になって見ていたのですが、楽しんで一気に観てしまいました。
二人の関係性が素晴らしく、観ているこちらも幸せな気分に。素敵な作品をありがとう。
アレックスがカミングアウトした後も両親が息子を受け入れて尊重してくれてるところがすごく好きです。どんな時も子どもにとっていちばんの味方になれるこんな親になりたいなと思ってしまう素敵なご両親でした。
そんな素晴らしい家族に恵まれたアレックスとイギリス王室出身のヘンリー王子の境遇の差が見ていて辛くなりましたが、そんなアレックスだからこそヘンリー王子を幸せにできる唯一の人なんだろうなと同時に思い、二人の幸せな未来が想像できるとてもよいお話でした。
こんな二人ならLGBTQの差別や偏見の目をなくしていくとができるんじゃないか。そんな明るい未来さえ想像してしまいました。
幸せな時間
映画化を知る前から原作を読んでいて大好きな作品だったし、映画化が決まってからも俳優さんたちもみんなぴったりだったので、とても楽しみにしていました。どうせなら劇場で見たかったなぁと。それでもアマプラ配信で見れたので良かった。とっても幸せな時間でした。
ヘンリーの姉が妹になっていたりアレックスお父さんが1人だったりと少しずつ違うところはあったけど、シナリオは概ね同じで分かりやすくなっていました。私は洋画のコメディって笑えないことが多いんですが、この作品は楽しかった。二人の慌て様や親友と家族の反応などがコミカルで声をだして笑ってしまった。アレックスのお姉さんやノーラほんとに好き。ところどころ好きな台詞もちゃんとあって嬉しかった。「いっしょに歴史を作ろう」とか。
メールのやりとりや政治シーンはほとんどカットされたようなものだったけど、確かに後半入れていたら間延び感は否めなくなるので、主にラブコメディとして一本通した映画の長さにまとめてあったのが良かったのかも。でも、ヘンリーとアレックスの記念写真の撮影シーンは見たかったなぁ。
多種多様な人種や性別、マイノリティなど、今の時代だからこその平和な夢物語、現実もそんな人たちの幸せを願いたくなる。もっとたくさんの人に見てほしい。
THE BL、王道ですな。
英国のプリンスと、米国大統領の息子のラブストーリー。思わず笑ってしまうくらい、ザ・BL。でもベストセラー小説原作とのことで、BL人気が世界的なものと知った。とても面白い現象だ。ヘンリー王子が本当に王子キャラで良かった。令和版モーリスみたいな、結末も令和だね。
夢と希望が詰まってます
原作があると言う事で、
ド直球なBLでした。
アメリカ大統領の息子とイギリス王室の王子、
なかなか日本人では思いついても手が出せない設定を
堪能出来ました。
ヘンリー王子がとても良かった。
男らしいところもあると思いきやウジウジしたり、
王室の歴史に縛られたりしててキャラ設定が深く
とたも魅力的でした。
BLは主役2人とその周りの小規模でごく個人的な物語と思ってたけど、今作はアメリカの政治とイギリス王室の歴史も絡めてとても壮大なラブコメになってて面白かった。
こうなれば世界は美しいのにな!と言う希望も込めたラストだと思うけど、王室や共和党の人たちは見もせずに
怒り狂ってるだろうなとも思いました。
引き込まれた世紀の恋ブロマンス版
ハッピーBLラブコメ。
最初は物語の展開が少し安直な気がしたが、主演二人の熱演に次第に引き込まれ、気づいたら二人の恋を涙目でw全力応援している自分がいた。
ポリコレにもバッチリ配慮したストーリー及びキャスティング。
特に大統領の息子くんは横顔がアナザーカントリーのルパート・エヴェレットに似ていてセクシーだし、王子役のニコラス・ガリツィン君は容貌からしてハマり役。
蛇足ながら台詞にあった「世界はブロマンスを欲している」というのは言い過ぎかと。私自身は大いに享受してるのだけど。笑
全14件を表示