「言えない秘密が有るのなら、聞きましょう、観に行きましょう」言えない秘密 imaxmaxさんの映画レビュー(感想・評価)
言えない秘密が有るのなら、聞きましょう、観に行きましょう
私はあまり秘密知りたがりの方ではないと思っているが、秘密があると、それもわざわざ「言えない」なら、知りたくなる。あまり期待せず見に行く。
ピアノバトル。ピアノ連弾、しかも男女。ピアノやクラシック音楽を題材にした作品も多いが、聞き応えが不充分だったり、吹替感満載であったり、指揮が変だったりするとガッカリ感が増す。でも今作はとても良かった。スクリーンからの音響も素晴らしい。もしこの映画が平凡な作品であっても、まあコレだけでも満足かなと思って見ていた。
パンフレットは写真も多く、撮影日誌やロケ地や楽譜などとても丁寧に作られているが、丁寧すぎて完全ネタバレもある。(これは袋とじにしないとマズいよ)
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以降ネタバレ有ります。
中盤、クリスマスパーティ後雪乃の母らしき人物が現れた時やっと気がついた。単なる純愛物や難病物ではないと。ファンタジー色或いはサスペンス色多めの映画だと。
まだ中盤の時点での予想。この家に住んでいた女性が、壊される校舎の教室にあるピアノの妖精となり、壊されないよう助けてくれる人を探していた、とか。
でももっと上をいっていた。
曲名は「ひ・み・つ」って、最初からバラしているし。
数を数えながら歩く。
約束の時間に幼馴染のひかりが居る。
トイピアノ。
それらの理由がわかった時。
ラストは余分な言葉も何もいらない。
あの時のポラロイドのみ。
彼女との思い出は夢ではなかった。
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オリジナルの台湾版は、有料配信の別料金レンタルしかなく、映画を見る前は、ならやめておこうと思っていたが、是非見たいと思うようになった。
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