「「ここに帰ってきて」」言えない秘密 Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
「ここに帰ってきて」
7月2日(火)
風邪をひいてしまい、3週間も映画館へ行けなかった。鼻水ズルズル、咳ゴホゴホでは周囲にも迷惑だ。今年の風邪は長引く。
やっと映画館へ。TOHOシネマズ日比谷で「言えない秘密」を。同名台湾映画(2007年)のリメイクだが、オリジナルは未見。
「Secret」の表紙が映る。画面の右下に小さく「言えない秘密」とタイトルが出る。
ピアノ留学するも挫折して帰国した湊人(京本大我)は、ピアノを辞めようかと考えているが、取壊しが迫る音大の旧講義棟の演奏室でピアノを奏でる雪乃(古川琴音)と出会う。弾いていた曲名を尋ねるが、彼女は「秘密」と言うだけで自分の名前も告げずに去る。
雪乃はミステリアスで、湊人は気になり彼女を探し、再会する。楽しげにショパンを弾く雪乃と連弾して、ピアノを弾く楽しさを取り戻す湊人。
一緒に自転車に乗り、海へ行き、クリスマスパーティを楽しみ、ショパンの曲をピアノで連弾し二人は接近する。しかし、彼女は突然いなくなる。
かつて自転車で送った彼女の家に行っても雪乃の母親は取り付く島もない。
友人たちに尋ねても、そもそも彼女の存在が認識されていないのだ。彼女は何者なのか?そして何処に行ったのか?
湊人は学内で行なわれる3月9日のショパンコンクールを目指すのだが、その当日に…。
本編2/3のところで事実が明らかになり、こんなに時間があって大丈夫?と思ったけれど、色々な事が回収されて行く。
何故21年なのか?
楽譜を演奏室に置いたのは誰なのか?
帰りはどうするのか?(寝て起きたら戻る?)
回収しきれていない事もあるが、彼女との出会いや、彼にしか彼女が見えなかった理由も判る。曲の名前は「秘密 Secret」だった。
雪乃の部屋に置かれていたオルゴール、湊人の父(尾美としのり)のいれたコーヒー、赤いトイピアノ、そして雪乃の日記とポラロイドカメラの写真。
湊人が雪乃の想いを確認しながら彼女の日記を読む(「青春18✕2」と同じパターンだが)。古川琴音は好演だった。
赤いトイピアノは、タイムトラベル物の金字塔「ある日どこかで」の「帰ってきて、私のところへ」の想いをこめて主人公に渡される時計か。
3週間振りの映画館で涙してしまった。
オリジナルも観てみたい。
「ここに帰ってきて」
初めて出会った日のこと覚えてる
僕の中から何かが弾けた音
あれから随分時間は経ったけれど
ちゃんと前を向いて生きてるよ
ふと思い出すよ 街中の
光が君を照らしてる
こんなに僕は恋をしていた
あの日の笑顔が消えない
ここに帰ってきて 叶うのなら
ここに帰ってきて 会いたいから
どうしてあの時気付けなかったのだろう
どうしてあの時言えなかったのだろう
あの日まで時間を戻せたら
ありがとうって伝えたい
ここに帰ってきて 叶うのなら
ここに帰ってきて 会いたいから
しかし、やけに評価が高いと思ったら、ある方のレビューにもあったが、星5つを付けている人の多くが今年この1本しかレビューしておらず、京本大我の推し活と思われる。少しでも推しの映画を多くの人に見て欲しいと言う想いなのだろうが、真面目に映画を評価してレビューしている小生にとっては許し難い行為である。
Mr.C.B.2さん、コメントありがとうございます。
>ネタバレ有りとはいえ、当たり障りのないようにレビュー
>するのは難しいですよね。
この作品の場合、特に神経を使った気がします。・_・;
印象に残った場面のことを書きたいと思っても、ほとんどの
場面が「秘密」に繋がっているので…。@_@;
この作品の次に観た「ルックバック」も同様にネタバレ厳禁
な作品で、自由に書けないもどかしさを続けて味わいました。
帰りは速いキーでとのことでしたので、未来へはアレグレット、それより速く弾くことで過去へ戻ります。
帰るために弾いているシーンを省かれただけかと思います。
通りすがりに失礼しました。