「ある音大の旧い校舎を舞台に、音楽室で出会ってしまった二人の男女が恋に落ちるお話です。落ちた先に迎える結末が、美しく切ないです。」言えない秘密 もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
ある音大の旧い校舎を舞台に、音楽室で出会ってしまった二人の男女が恋に落ちるお話です。落ちた先に迎える結末が、美しく切ないです。
予告編を観て ” ミステリーっぽい " 作品のように思えて鑑賞の
予定をしていなかったのですが、久しぶりの古川琴音さんを目
当てに鑑賞してきました。(2年前に観た「今夜、世界からこの
恋が消えても」での演技は圧倒的でした ・_・)
で。
予告編の内容が、本編の内容を正しく伝えていない気がします。
” ある日突然、彼女が居なくなった ”
このコピーでミステリー要素があるのか とミスリードされたの
ですが、ミステリーと言うよりもファンタジックな雰囲気の漂う
男女二人の純愛作品 と言えるかなと思いました。
お話の内容は、言えないのでヒミツです。∠☆
うーん。 レビューが終わってしまう …
ので、当たり障りの無い所だけご紹介。 ・_・
・樋口湊人(京本大我)。音大生。イギリス留学から帰国。
・内藤雪乃(古川琴音)。音大の庭や教室で時折見かける。
・浅野ひかり(横田真悠)。湊人の幼なじみで、好意アリ。
・樋口透(尾美としのり)。湊人の父。珈琲店を経営。
他にも、湊人とひかりの幼なじみ(兼にぎやかし担当)とか
登場しますが、ストーリー上の重要性は低め。・_・;; カモ
年季の入った校舎の中から、聞こえてくるピアノの音。
留学が上手く行かずに傷心の帰国。
気持ちの整理がなかなかつかずにいる湊人が校舎の下を通ると
気になるピアノ曲の演奏が始まった。
思わず校舎へと入り、演奏しているであろう階・教室を探す。
と、音楽室に一人の女性。彼女も音大生のようだ。
誰だろう。
次の授業。教室に入ってくる彼女の姿を見かけた。
授業が終わり、すぐにその女性を追いかける。
女性の方も、湊人を意識しているかのようだ。
ある日、古い校舎の庭先にある椅子に座っている湊人。
そこに校舎の中から彼女が現れた。
話をする中で、彼女から名前を訊かれる。(★)
” 湊人 ” そう応える。
湊人が彼女の名前を訊いた。が、教えてくれない。
連絡先を知りたい湊人がスマホを取り出す。だが
” そういうの 持ってなくて ”
そんな嘘をついてでも教えたくないのか… と唇をかむ湊人
そうではない と哀しい顔で応える雪乃。(★)
何かかくしごとがありそう と薄々は感じながらも
湊人が雪乃と共に過ごす時間は増えていく。
海に行ったり、自転車の二人乗りで街を走ったり。
ある時、湊人の生まれ育った家(親が喫茶店を経営)に
やってきた二人。
店のピアノで二人で連弾を演奏する場面。楽しそうな雪乃の
表情がとても良いです。
また、湊人の子供の写真を見つけて微笑む姿も。(★)
と、まあ逢瀬を繰り返す二人なのですが。
ある日を境に、雪乃が古い校舎に現れなくなります。
何も知らずに焦燥する湊人…。 T_T
実は雪乃にはある秘密があったからなのですが
いったいその理由とは何か。は、言えないのでヒミツです。∠☆
この後どうなっていくのか。も、言えないのでヒミツです。∠☆
気になる方は、劇場でご確認ください。∠☆
私は満足しました。・_・☆
※とは言うものの、1回最後まで鑑賞しただけでは「?」な
箇所が多かった気がします。鑑賞後帰宅し、頭の中を整理
しながら振り返り、初めて納得がいった所もありました。
(★) を付けた箇所について
この辺りの会話や行動は、後の展開に大きな意味を持つの
ですがさり気なく散りばめられていて、後になって” ああ ”
と気付くことが多かった気がします。 ・_・ヨ
◇あれこれ(言えない秘密といえば…)
■王様の耳はロバの耳
誰かに言いたくて言いたくて。(気持ちは分かります)
ついには穴を掘ってその中に王様の秘密を吐き出す男。
有名な話かと思うのですが、穴の中にヒミツを吐き出した
事がバレた結果、この男は一体どうなったものやら…。
…。 死刑? きゃー
■デビルマン
主題歌(エンディング)の中で
” 誰も知らない 知られちゃいけない ” と
歌われているので、知ってしまっても知らんぷりしましょう。
正体が知られてしまうとどうなるのかというと
敵からは命を狙われ、人間からは恐怖の目で見られ…
うーん。嫌と言えば嫌ですが…。
あ、何よりも美樹に知られたくないか。
■パーマン(藤子F不二雄)
マスクを被ると力が6600倍に。
マントを羽織ると時速91㎞で飛べます。(数字細かい…・_・;)
マスクとマントを身につける以外、ほぼ普段着の格好なので、
一発で正体がバレそうなものなのですが、バレません。
けれど、正体が周りにバレた時のペナルティが…。
「頭をパーにされてしまう」という。 …@_@;
今思えば、少年マンガにしてはえげつない設定かも。
◇余談(素朴な疑問) ※秘密の内容に触れてます
未来の自分の家を訪ねた雪乃。
そこで母との遭遇は無かったのでしょうか。
最初に目を合わせた人以外に自分の姿は見えなくとも、
ドアは開ける事は出来るということか?
その際、雪乃が明けたドアは見えない人にとっては
「勝手にドアが開いた」
ということになるのだろうか。
…実際に目の前で起きたら怪談レベルの話かも ですね。
◇最後に
亡くなって21年後の雪乃の家での母親との会話や、日記を渡される
エピソードは最近観た「青春18-」と重なりました。
どちらの作品においても切ない場面ですが、この作品では直接手渡し
される訳ではなく、あっさりした印象です。
娘の口から聞かされていた「彼」の存在を、母親がどこまで信じて
いたのか。その違いなのかもしれませんね。
それはそうと…
「言える秘密」ってあるのか?…と突っ込みたくなるタイトルです。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
共感とコメントありがとうございます。
「ある日どこかで」みたいな、ノスタルジックで切ないSFと思いました。
言えないから秘密、ご尤もです。
言えなかった秘密なら、ウルトラセブンですね、ラストで言っちゃうまで切なかったです。ウルトラマンシリーズの主人公は時々正体知られちゃう変化球がありましたが、基本的にな最終回でバレる「言えなかった秘密」でした。
コメントありがとうございます。
幼馴染もちょっとベタつき気味で、まとわりつかれる方もイラッとしたんじゃ?
うるさい二人組、BTFのビフ達のつもりって事は無いですよね。
共感ありがとうございます。
ネタバレ有りとはいえ、当たり障りのないようにレビューするのは難しいですよね。私も肝心要な部分はレビューに書かないように心がけています。(どの作品でも)
共感ありがとうございます。
予告篇の段階では難病モノの亜種か? 位の認識でしたが。からくりが解ると・・やはり新種の難病だったんじゃ? 未来に特効薬は? 人工心臓は? まだか。