映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)のレビュー・感想・評価
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ぐっと来た!
小学生の子供と一緒に映画館で見たのは、宇宙小戦争以来3作目ですが、これが一番良かった!
従来のドラ映画のパターンを踏襲しつつ、新しい切り口で展開されていくストーリーは意外性もあり新鮮でした!やや強引な箇所もありましたが、物語全体の勢いがあってそれほど気にはなりませんでしたし、オリジナルキャラクターの過去を知ったときにはぐっと来て涙ぐんでしまいました。
音色を上手に視覚化した映像もとても綺麗で私は大好きです(^^)
子供もとても気に入ったようで、映画が終わったあと、しばらく呆然としてしまいました。
映画.comの評価はそんなに高くなかったので、見に行こうかどうか迷ったのですが、見てよかった!評価だけで見に行かないのはもったいないと思います!
「音楽」のある世界
音楽とコロナウイルスとの戦い
どういう展開になるかとハラハラして見てしまうドラ映画ですが、今回は脚本が特に良かったです。
意志のない厄災ノイズ=ウイルスとの戦いをベースに、団結=音楽の力で乗り越える、という近年のわれわれが経験してきたことをベースに見事にドラ映画に反映させていました。
演出面で目を引いたのは、冒頭のオープニングの音楽と白鳥の荒々しいアニメーションと、終盤ののび太が宇宙に放り出されたシーン。
特にのび太の宇宙シーンはドラ映画の中で1番のび太が死を実感して絶望したシーンとなっていて白眉でした。
近年オリジナルドラ映画の中でも傑作と思いました。
あえてもっとを望むなら、西洋楽器だけではない世界中の楽器で融合するようなストーリーであればもっと良かったのではないかと思いました。
稼ぎ頭のドラ映画だからこそ、もっと凄いストーリーであってほしいし、そのポテンシャルがあった作品だったと思います。
久々のドラえもん
およそ二十数年ぶりにドラえもんの映画なんか見に行きましたが、素敵な映画で心から楽しめました
私自身音楽が大好きで、途中にちょくちょく挟まれる演奏シーンなんかはとても美しく、その都度感動しながら見ていました
音楽を通して地球を一つに、というテーマで大人が見ても楽しめる内容になっており、伏線もしっかり回収されて丁寧なつくりだなと感心していました
特に最後の方のシーンの盛り上がりはすさまじく、本当に子供向けの映画なのかと思うほどの出来で大スペクタクルと言えるものとなっていました
この映画は音響の整った劇場で見てこそ最高の興奮を味わえると思います
大山のぶ代さんが引退して以降完全に卒業していたドラえもんですが、また見はじめようかなと思うような素晴らしい映画でした
正直凡作だがいいところも
十数年ぶりのドラえもん!
芯に響いてくる
正直に言って、ストーリーは予想の範囲を超えてこない。
でも僕の知る限りで、ドラえもんシリーズで最も音楽にフォーカスした作品だと思うし、実際の音に感動できる唯一の作品だったと思う。
連綿と続く人類の歴史のそばには常に音楽があり、人の営みこそがシンフォニーなのだっていうとこになんかもう、僕は年甲斐もなく感涙してしまった。というか、レビューを書きながら涙ぐんでしまうほど芯に効いてしまった。
となりで見ていた息子にはいまいち「ピピっと響い」ていないようだったので、もしかしたら子ども向けになりきれてなかったとは言えるのかもしれない。
なんだけど、皆んな違って皆んな良いというか、多様性みたいなものを嫌味なく、爽やかに描ききったというとこに前作とは違う良さがあったと思うし、作り手のみなさんには心からの賛辞を贈りたい。
僕にとってはシリーズ中で最高の作品。
映画「どらえもん ちきゅうシンフォニー (地球交響楽)」を大人が観た感想
# 大人になって初のドラえもん映画
最近自分は毎日のように映画館に通っている。
だがそうすると週の終わりにかけて、ほとんど他の観たい映画は見尽くしてしまう。観たい映画のラインナップが枯渇してくる。
なので消去法ではあるが、アニメを観ざるをえなくなった。ハイキューを観てガンダムSEED FREEDOMを観て、あとの候補はドラえもんとしまじろうぐらい。
なのでドラえもんを観てみることにした。
子供の頃は何度もドラえもん映画を観たが大人になってからは初めてだ。
感想としては、想像よりなかなか楽しめた。観て良かったと思った。
# ミュージカル
音楽がテーマなのが良い。ミュージカルみたいなシーンもある。川辺で最初のセッションが始まるシーンは胸が熱くなった。音楽の原初的な喜びのようなものが伝わってきた。
他にも「踏むと音が鳴る鍵盤」とか色々な音楽アイテムが出てくるのだ。
# 子供版「君たちはどう生きるか」みたいだった
主人公はのび太やドラえもんたちたのだが、この映画の舞台は別世界だ。「ファーレ」という音楽エネルギーがキーとなる不思議の世界なのだ。
そこで耳慣れない言葉や不思議な生き物たちというかロボットたちが登場する。この世界にはこの世界の法則があり独自のルールで動いているのだ。
ジブリの「君たちはどう生きるか」のテイストを思い出した。
# ゲームっぽい
この世界はゲーム的でもある。スマホゲーのRPGみたいだ。
ファーレというエナジーを貯めると世界がアンロックされて、エリアが広がったりするのだ。
そしてロボットたちというNPCたちがいて彼らも歌ったり演奏したりするのだ。
子供心をくすぐるポイントを掴んでると思った。
そういえば昔のドラえもん西遊記的な映画でもゲームの世界に入る秘密道具が使われてたな。
# 吉川晃司
エンドクレジットを見てたら吉川晃司が声優出演してることに気付いた。いいね。
最初から知ってたらもっと声を味わって聞いただろうな。
美しい音楽が奏でるワクワク
起承転結がはっきりしない
「音楽」をテーマにした意欲作
<ネタバレ無し感想となります。>
【総評】
近年では珍しさを感じなくなってきた完全オリジナルの劇場版ドラえもん。
今作はドラえもん初の、「音楽」をメインテーマに据えた物語として注目を集めました。
公開前の情報からは、原作に音楽を主軸に据える要素が乏しく、さらには小学6年生の平野莉亜菜さんがメインのゲストキャラクターを演じるという情報もあり、失敗作になる未来を心配するには十分な材料が揃っていました。同じように考えていたファンも多かったと思います。
しかし、その心配は杞憂であったことを先に述べておきたいと思います。
最も懸念していたのは、「音楽」をメインに据えることが、劇場版ドラえもんの体裁を崩してしまうことでした。しかし、幸いなことに、ディズニー映画や演劇のように、急にキャラクターが歌い出すような不自然なシーンはなく、劇中でのび太達が演奏するシーンもしっかりとした理由付けがあり、尺も調整されていて飽きさせない構成でした。
また、もう一つの懸念点であった平野莉亜菜さん演じるミッカについても、彼女の演技は小6とは思えないほど素晴らしく、可愛らしさとキャラクターへの適合度に驚かされました。
視聴前の期待値が低かったことを考慮しても、今作は「傑作」として評価できる素晴らしい出来栄えでした。しかし、過去作と比較して☆5をつけるラインには至っていないと考えられる為、☆4評価としたいと思います。
【シナリオ】
劇場版ドラえもんとしての基本の流れをしっかりと押さえながらも、メインテーマの「音楽」を前面に押し出した見事なシナリオになっています。特に面白いと感じたのは2点あります。これらは、物語の中で欠かせない要素でありながら、自然にシナリオに溶け込ませられていた点が秀逸でした。
まず1つ目は、リコーダーの失敗音を「のび太の"の"」の音として物語に絡めていった点です。誰もがリコーダーで経験したことがあるであろう"ピー!"という金切り音。のび太が望まず乱発するのは想像通りでしたが、五線譜に含まれない音階で、世間的には認められていない音だとしても、その本質は1つの音楽。この視点で物語に絡められていたのは、凄い発想の転換だと感心しました。
次に2つ目は、何でも有り系道具の1つである「あらかじめ日記」の使い方です。これもネタバレになるので詳細は述べませんが、1つの道具を使い分けて複数のギミックにしているのは、かなり珍しいと感じました。
その他にも、のび太達がヴィルトゥオーゾとして見初められた理由が、作中で十分に語られていなかった点についても触れておきたいと思います。ミッカ達にのび太達はヴィルトゥオーゾとして招かれるのですが、勿論のび太達は音楽の専門家ではないので、この点を強引な展開だと感じてしまった人は多いのではないでしょうか。なぜ、下手なリコーダーを練習していたのび太が選ばれたのか、明言はされないものの、後半でちゃんと匂わせがあるので、まだ視聴していない人は、その点にも注目して貰えたらと思います。ミッカが「ピピっと響いた!」のにも、ちゃんと理由がありました。
【演出】
目を引くのはやはり、演奏シーンのキャラクターの動きや音楽の可視化でしょう。ミュージカルアニメにならない程度の、コミカルなアニメーションは非常に楽しく、美しいものに仕上がっていました。
ちなみに私はミュージカルが大の苦手で、ディズニーアニメ全般は苦手だし、遊園地のパレードなんかは5分と見てられないくらい、歌と踊りだけで話を紡がれることに嫌悪感があるのですが、そんな私を飽きさせない程度には、高密度な演出と、長くなり過ぎないような配慮があったと思います。
オリジナルの秘密道具「音楽家ライセンス」も素晴らしかったです。各楽器が意思を持ってコミカルに動くのはドラえもんらしさを感じさせ、楽器の習熟度が可視化されるのは分かりやすくなっていました。
一方で、ファーレの殿堂を復活させる過程は、RPGを彷彿とさせる流れで、所謂「お使いイベント」のような面倒臭さを感じました。この点は製作陣も理解していたのか、まきで終わらせてくれたのは満足でした。あまりにもゲーム的な要素が強かったので、ゲーム化の予定があるのかと思っていましたが、残念ながらその予定はないようです。
【ゲストキャラクター】
・ミッカ
劇場版ドラえもんで、明らかに年下キャラクターがゲスト参戦するのは珍しかったりします。しかし、ミッカは我儘だったり生意気な描写が殆どなく、素直で純真なキャラクターとして非常に可愛らしく描かれていました。のび太への「のほほんメガネ」という優しいニックネームもとても良いセンス。
先述した通り、小6の子が演じているため、演技力に一部不足を感じる箇所もありますが、地の声質と歌声が素晴らしいため、まったく気になりませんでした。
・その他のゲストキャラクター
今作でも多くの著名人がゲスト声優として採用されていましたが、特に気に障るような棒演技は見受けられませんでした。強いて言えば、芳根京子さん演じる歌手枠のミーナがちょっと下手だったかなというくらい。彼女の役割が歌手であることから、台詞が少なかったのが救いと言えるでしょう。逆に一番印象的だったのは、一人でオーケストラを演奏していた石丸幹二さんです。流石本職と感じる素晴らしい歌唱でしたが、本人提案の演出と聞いて二度びっくり。
【テーマ】
「音楽は楽しい。下手でも良い、好きだから、楽しいから、恐れず音楽に触れて欲しい。」このテーマに加えて、「好きだから、楽しいからという気持ちを大切に」というのが土台のテーマのようです。近年、SDGsだの多様化だの堅苦しい意識が高まる中で、このようなシンプルなテーマが提唱されるのは意外でしたが、そのシンプルさが逆に力強く、心に響くものでした。
【余談】
嬉しい悲鳴ではありますが、ここ数年の劇場版ドラえもんは、面白さの最低ラインが上がり、高いクオリティを維持できていると感じています。特にオリジナル回の出来栄えが安定しているのは、ファンとしても喜ばしい限り。来年も恐らくはオリジナルのようなので、楽しみに待ちたいと思います。
オリジナルは難しいナリ
音楽に重きを置いた新しいドラえもん!
レビューが二極化していたので怖々観に行きましたが、とても面白かったです!
作中通して音楽を全面に出しているので、シンプルに音楽を楽しめる人なら間違いなくハマると思います。私は見ていて心がウキウキしました。
一方で、ストーリー性を求めている人にはイマイチ響かないかもしれません。伏線が細かく張られていたりと話はしっかりしているのですが、近年の完成度の高い作品と比べると小ぢんまりした印象です。
とはいえ意欲作だと思います!最近のドラえもんはメッセージ性が強かったりプロットが練り込まれていたりとストーリーに重きを置いている印象があります。私も勿論それらの作品が大好きです。そんな中で本作のような、感覚的に楽しめる作品が出てきたことを新鮮に感じました!来年はどんなドラえもんが見られるのか今から楽しみです!
今までより。。
120の春の最初の映画はドラえもん!
とても面白かった
シナリオを回るRPGのよう?
観るに耐えない駄作
子供の付き合いで鑑賞しましたが...とにかく つまらない。音楽をテーマにするためにキャラ設定を改変するのはまぁ目を瞑ってもいいけど、それを差し引いても酷い。確かにこのテーマで冒険させるのは無理があるっちゃある。企画段階で辞めといた方が良かったのではないか。同様のプロットでビルとテッドの時間旅行の最終作があるが、あっちの方がキャラ達が元々バンドやってた分説得力があり、まだ良いだろう。対してこの作品は30分で納まるストーリーに無理やりキラキラ演奏シーンで尺を延ばしたような冗長さを感じて最後まで観るのがしんどい。
ドラえもんキャラ達が演奏するたびに辟易とする音楽が繰り返され苦痛でしかない。本作内の設定とも矛盾する会話がある。楽器の描き込みもいい加減。(背景に置かれたストラトのいびつさには笑えた)地上波ならまだ許せるけど酷いんじゃないか。子供達も明らかに退屈そうだったが連れてきた親に気を遣って 面白かった と言わせるような作品は二度と作らないで頂きたい。
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