映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)のレビュー・感想・評価
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近年では珍しくあまり刺さらず「オリジナル版」の難しさを感じる。深く考えずに見るのが正解か?
例えばハリウッド映画では宇宙人も含めて英語で話すことも珍しくありません。
その点「ドラえもん」では「翻訳こんにゃく」などを用いることでキチンと不自然さが解消されたりと、意外とリアリティーのある設定になっています。
だからこそ、気になる点を減らすことが重要になってくるのですが、本作では不自然さが目立ったためか、それほど入り込めずに終わりました。
例えば、無記名の封筒が郵便受けに入っていて、それを偶然のび太やドラえもんが郵便受けから出して、それを開封して読む、というのは工夫がなさすぎるように感じます。
しかも、それがジャイアン、スネ夫、しずかの3名も含めて、となると…。
さらに、その怪しすぎる手紙により夜に自発的に全員が動くというのは、いろんな意味で厳しい設定です。
この事例が象徴的ですが、全体的に厳しさを感じてしまう展開が多く、近年ではあまり練られていない部類に入っているように感じました。
とは言え、音楽がテーマ。定番の「のび太の成長物語」は健在です。「映画」だからと肩ひじを張らずに、深くは考えずに物語に入り込むことができれば、定番の「映画ドラえもん」として成立しているのかもしれません。
芳根京子かわいい
誇張抜きでわさドラ映画史上最も好きかも!
今までありそうでなかった音楽がテーマの作品。ドラ映画は歌やBGMもものすごくよく、重要視されているのに盲点だった。小学生が現役の音楽家たちを差し置いて伝説の音楽家ヴィルトゥオーゾだと選ばれたり、少し伏線を張ったわりにはほぼ活躍しなかったミーナから預かった笛、退屈なシーンが一部続くという気になるところが多々ありましたが、そこは2時間しかない映画だからだと割り切ればあまり気になりません。
のび太のやらかしたから生まれた危機、のび太の“の”の音、ドラえもんの道具、タイトルや物語の中の伏線回収が見事!
ゲスト声優の吉川晃司さんも初挑戦とは思えないほど力強く、リーダーシップ溢れる存在感があり、厳しさよりも優しさが感じられる抜群の演技力でした。石丸幹二さんは流石というべきか、モデルになった作曲家の作品を感じさせる演技だったと思えました。
希望のある終わり方で、ここ最近の映画のような悲しい終わり方ではないのもいい!
何より音楽をテーマにしているだけあって、音楽を使って舞台となるファーレの殿堂を一つ一つ復活させていく流れと敵と対抗するというアイディアが素晴らしい。殿堂の新しい舞台とそこを管轄するロボットたちを復活させていく構図がゲームのRPGのようで面白い。
そして完全に復活させた殿堂で敵と対抗するラストバトルも熱い。荘厳な楽器によるオーケストラでも敵に敵わず、無音になったときは絶望感が漂いましたが、そこからおもちゃのピアノ、タンバリン、コントラバス、クラリネットが流れ、諦めないでみんなが演奏して、地球のあらゆる音がハーモニーを生み出して、あのフレーズが出てきて、そしてファーレが白鳥の姿になって大逆転したときは胸にジーンと…あ、違った。
『ピピっと響いた!』ww
はじめは完璧な音楽を駆使して敵のノイズを退こうとしたけど、そうじゃない。音楽とは完璧に演じることも大事だけど、楽しく演奏することが大事なのだと気付かされる。世界から音楽を消し去ることなんてできやしない。それを示すかのようなラストでした。
音響のいい映画館で観たかった!
音楽が好きな人は見やすい映画
最後半まで暇だが、最後半の盛り上がりが凄かった
正直、ストーリーはイマイチでした。
何かどこかで既視感があったんですよね。
そもそもストーリーがなんか最近のソシャゲみたいで、クエストをクリアするごとにランクが上がっていく。
音楽で昔失った何かを色々と復活させる・・・なんかやっぱり既視感。なんだこの違和感と思ったら、DEEMOですよ!!!
演奏して失ったものを復活させるってDEEMO2やノスタルジアにとっても似ていました。
更に登場したお人形にくるみ割り人形に犬(DEEMOでは猫ですが)。完全にDEEMOの映画じゃないですか。
ただ、タイトルに書いた通り、最後の大演奏や伏線回収は非常に良かったと思います。
最後半まで暇だが、最後半の盛り上がりが凄かった
とある懐かしい曲をドラえもん達が演奏してくれるのですが、旧ドラファンとしてはドラえもんのうたが良かったかな・・・でもそんな曲最近の子供達は知らないだろうし、結果的にはあの曲で正解だったと思います。
あとはまぁ、製作者の旧ドラえもんスタッフに対する敬意は非常に感じられました。
特に藤子先生に対する敬意とメッセージは感じました。
皆さんも是非探してみて下さい。答え合わせはYouTubeの「ゆっくりドラちゃんねる」さんが同じ意見を感じていらっしゃったので、そちらでお願します。
「【映画パロディ⑤】ドラえもんの映画パロディ!ワサドラ編Part4!」で検索すれば出てきます。
それと、ミッカがとっても可愛い
今季映画のダークホースだった
「まぁ普通のドラえもん映画やろな」とフラッと観に行ったらとんでもないものを叩きつけられた。
今作では明確な「敵」がおらず、ほぼ自然災害に抗うような物語ではあるものの、それ以外の側面持っている。怪獣映画的でヒロイックな物語…具体的な名を出すなら「ゴジラ」に近いだろうか。
視聴者の年齢によって受け止め方が変わる事態の深刻さ、序盤から名前等が出てるのに絶妙に隠されていたある人物の姿、もう一押し欲しい!と言うところでしっかり巻き返してくる敵、美し過ぎるタイトル回収。こうした演出のレベルがかなり高くるまとまっていると感じた。
それと、今作は音楽がメインということで音の広がりにも着目していただきたい。何気ない動作一つ一つにファーレ(=音楽)が混ざっている。
総じて、満足度の高い映画だった。
事前情報が欲しかった
返却時に賠償請求される
⭐︎3.6 / 5.0
ドラえもん関係ない
主人公が音楽の練習をしているところに来訪者が現れ、来訪者のホームに招かれ、そこで問題を解決しながら大トラブルに対処するという、ドラえもんが主役でなくても成り立つお話。昨今の映画ドラえもんは、単体でも映画成り立つような未来的な舞台を用意するからドラえもんが必要ない。
また、冒険にも出かけない。今回も、巻き込まれ、招待され、舞台を用意されたらようやく主体的に動くという感じ。その主体性も用意された舞台という鳥かごの中でしか発揮されないので、私の心は躍らなかった。子供たちには魅力的な舞台なのかもしれないが…。
また、去年は「僕らの友情が世界を救う」をキャッチコピーにして、くどいながらもその通りであったのだが、本作の「響きあう!ぼくらの音の大冒険」には賛同しかねる。招かれたお屋敷でわいわいするのを冒険とは言わないので。
新ドラえもん映画で一番良かった
素晴らしかったです。新ドラえもん映画で一番良かったと思います。
私はドラえもんで育った世代で、我が子と観に行きましたが、ドラえもんというのは、ストーリーに関しては、もう昔以上のものは作れないと思うんです。今は制約も多いですし、子ども向けという枠で決まってしまっている。王道以外ありえません。
あと頑張れるところといえば、映像や音なわけですが、映像は最高の技術でしたし(タイトル導入は新恐竜並みに鳥肌ものでした)、音楽もクラッシック好きにはたまらない出来となっています。映画館で観て良かったです。
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