「メッセージは良いが、違和感も」映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー) nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
メッセージは良いが、違和感も
クリックして本文を読む
音楽を楽しむということ、楽しむことが音楽ということ、そういった子供に向けたメッセージとして良かったと思います。
楽しさも大事だが、地道に努力することも大事。
楽しくするばかりではなく、悲しい気持ちに寄り添うことも必要。
合奏で調和がとれない時、力の劣る者を排除するのではなく、周囲がその力に合わせて調和をとる。
自然の音も人間の生活音も地球が奏でる音楽として、何気ない日々の生活も肯定的に捉える。
こういった描写もとても良かったです。
現実の戦争を連想させる場面も少しあり、今の時代を反映させたところも好感が持てます。
クライマックスの展開やシュール感も面白かったです。
ストーリーの流れで違和感を感じる部分はあり、ジャイアンとスネ夫が地下に落とされる場面など要るか?とは感じましたが。
映像的には面白かったですが、化け物的なものに遭遇したのに、そのまま全く言及せずに帰ったりとか不自然ではないかなと。
化け物が急速に増殖してるような描写だったのに、一度地球に帰ってからドラえもんの不調や笛の捜索などに時間をかけて、危機感を煽っておいてのんびりしてるというか、この辺りはなんだか間延びした印象でした。
道具の説明のために必要な部分もあったとも思いますが、ドラえもんが不調になるのはのび太を必死にさせる状況にするために取って付けたような…、とも感じました。
とは言え、そのシーンではグッときたりしてしまいましたが。
コメントする