「音を楽しむ映画」映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー) アキナさんの映画レビュー(感想・評価)
音を楽しむ映画
【音楽】
音を楽しむ。
大迫力の映像と大音量の【音を楽しむ】のを重点的に作った作品だと思います。
子供達の目線で考えれば時々ストーリーでセリフ量が多いシーンはちょっとつまらなく感じたりすることがあったし実際そこで飽きる様な子供だった自分を思い出す。
その時に【音】がある事によって惹きつけられることは沢山あった。
映画館で見れる一つの魅力だ。
蝉の声、青信号の音楽、人気歌手の音楽がそこら辺で流れてる、近所に住むおじいちゃんが毎日演歌を歌ってる。
きっとこの映画を見て【音】に対する興味を持って欲しい、音楽は楽しい、楽しめばどんな音でも音楽になるし自分たちは音の世界に生きている。楽しめばどんな楽器だって楽しい。と伝わってくるのがとても感じれた。
もちろんリコーダーの練習に付き合ってくれるジャイアンスネ夫しずかちゃんの優しさもとても良かった。
最後の音の大攻撃も感動的でした!
上記は全体を通して良いと思えた部分。
最後に夢をかなえてドラえもんのワンフレーズが流れた時はグッと来るものがありました。
感染?したドラえもんをのび太が触った時の「えっち〜」の雲の王国のオマージュ
私個人としてのおすすめポイントでした(笑)
音を楽しむ映画だな! って意外感想がない。
と言うか起承転結が滑らかぁ〜〜に進みすぎて
いまいちメリハリが無くとてもとても浅い…
ミッカが謎の人物すぎて急に呼ばれて「あの子の声がする…!」で怪しく光るドアに向かう軽率さは歴代の映画で過酷な経験しすぎて感覚鈍った???と思ってしまう(笑)
そして話の流れで私が一番謎に思ったのはロボットのモーツェルがのび太のヒョロヒョロ音に「あぁ…懐かしい音」に対する言及が一つもなかった事
ミッカの一族の誰かが奏でていた音なのか、特定の誰かを指す音なのか結果その伏線回収があの縦笛の最後の音がのび太の「の」の音なのよ!……ん????伏線回収とは言え私はちょっと納得しにくい…と言うかもう少しヒント置いてて欲しかったかなぁ…
急にぶっ込まれた感じがして理解するのにやや時間を要しました。
いや…ドラえもん!タイム風呂敷か復元光線で縦笛直そうや??!!
オリジナル版としては面白みというか起承転結の盛り上がりが今回はあまり無く間延び感もあり、前回の映画が良かった分少し物足りなさを感じました。
小説版もあるそうですがそこから更に得られる事とかあるんでしょうか…?
歴代ドラえもん映画を見て来た私の中でしすがちゃんがバイオリン枠をクビにされたと思ったらそう言う事だったのか…しかしエンドロールで伏線回収されていたのは良かったが相変わらずジャイアン並みの威力があるそうで安心しました。
もちろん打楽器なのはピアノをやってるからこそのリズム感なのでしょうね。
来年はお城と魔法使いの様な衣装のドラえもん。
夢幻三剣士のトラウマ再び!?とも思わせますが
絵がキーポイントの様な描写も…
ドラビアンナイトの様な絵本の世界に潜るのか…
それぞれをオマージュ、リスペクトさせたオリジナル版の可能性も。
もうリメイクはないのでしょうかね…何気にそれが楽しみで毎年見に行ってる気がします(笑)