「一応ネタバレアリにしていますが、見に行くか悩んでる方へ」映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー) どらみちやんさんの映画レビュー(感想・評価)
一応ネタバレアリにしていますが、見に行くか悩んでる方へ
4歳の子供にせがまれていきました。
ドラえもん映画を観に行くのは、
新ドラになってからは今作が初めてなので
本作以前の新ドラ映画作品との比較は出来ません。
事前にこちらのレビュー一覧を見ていたので
え、否定的なレビュー多いけど大丈夫か?
子供が退屈しないか?
と思いつつ観に行きましたが、杞憂でした。
私と子供も最後まで楽しめました。
私個人としては普通に楽しめたので
否定的なレビューが多くて観に行くのを悩んでいる方の参考になれば。
⚠️注意⚠️
以下
作品の感想となります。
作中の展開等についての
ネタバレを含むので、
ご注意願います。
良かった点
・圧倒的な映像美
様々な視覚的な演出があり、子供の好奇心を刺激していました。
・わかりやすい展開
ほぼ予告編の延長で物語が進みます。
難解な要素がないので
「君だれやっけ?」
「これなんやっけ?」
「どっちが正しいの?」
とかならないです。
・協調することの大切さ
映画のタイトルにも交響曲とあるように
協調することの大切さが作中テーマになっています。
他の子より上達が遅いのび太を
ジャイアン、スネ夫は馬鹿にしており、
道具の手助けもありのび太以外の面々は
メキメキ実力を付けていきます。
しかし、ある出来事をきっかけに、
のび太を含めた全員でセッションしなければならない状況になります。
当然
のび太おめえちゃんとやれよ!!
となる訳ですが、
作中での様々な経験や
のび太の
「下手でもみんなといっしょにやりたい!」
という想いが伝わり
のび太の今、演奏出来るラインまで
自分たちのレベルを合わせて演奏するシーンは普通にうるっとしました。
・ミッカちゃんかわいい。
総じて子供が見る分には
音楽+ドラえもん というガチガチな編成なので
なにしたところで普通に良い映画。
という感想なのですが
やはり親目線でみると
皆さんの言うように気になる点もあります。
以下気になった点
・そうはならんやろ→なっとるやろがい!!が多過ぎる。
子供向け映画にそういうこと言うのはヤボだとおもうのですが、
不自然なご都合展開があまりにも多いです。
そもそも
「ドラえもんの道具」
という自然にご都合展開に説得力を持たせる要素があるのに、
作中の展開が常に雑です。
例として
「えー…?夜に学校に忍び込む…?示し合わせもせずに現地でみんな偶然集合する?てかこのご時世に小学生が夜に徘徊て…。みんなの親御さんめっちゃ緩ない…?」
的な展開が終始続きます。
適切な道具を使えば払拭できる違和感を、
ご都合展開に甘えるのは頂けません。
この辺きっちりやるだけでも評価変わった思います。
・敵に全く魅力がない。
子供向け映画って
どう見ても敵。地球滅亡させたるでー!!みたいな悪いやつをぶっ飛ばしてスカッとするパターンか
敵だと思ってたけど、相手も守りたいもののために戦っててどうにかバランス取れるように対話したり試行錯誤して…みたいな
2パターンが主と考えます。
「敵には敵の考えがあるから、どっちが正解かは一概には言えないし、みんなで考えようね。」
みたいな要素が皆無です。
私は大人が子ども映画を見る理由って
結構こう言う部分で意外と深い問題とかにモヤモヤしたり
あーだこーだ言いあうのが楽しいからだと思っており、
敵の無理な不満に、
道具を使ってどう解決するのか。
というのがドラえもん映画の見所だと思うので。
正直物足りないです。
この作品における重要なファクターの
「敵」
に魅力が無いのは単純に駄目だとおもいます。
総評として個人的には星3くらいなのですが
子供が
「パパ!ドラえもんの映画たのしかったね!!」
て言うてたのでもうなんか色々星4.5です。