「自分の中の優生思想に気付かされる」月 ぽちゃ子さんの映画レビュー(感想・評価)
自分の中の優生思想に気付かされる
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公式には言われていないが、やまゆり園事件をベースにした映画。あくまでフィクションという線引きはわかりつつも、現実の植松にいささか肩入れしたストーリーと感じた。植松は決してヒーローではなく、自己愛の強い異常者だったと思う。
一方で、「じゃあ自分には、サトくんを批判することはできるのか?」という問いに否が応でも向き合わされる。まさに洋子が直面する「障害があるかもしれないから堕ろす」という考え方は、サトくんと同じなのではないか?と。
サトくんと洋子と洋子の内面がぶつかり合うシーンは、素晴らしい緊張感でした。
できれば、洋子と昌平がくだす決断までをこの映画で見届けたかった。
そして、二階堂ふみさんは、ザラつき感のある女を演じさせたらほんとにピカイチです。
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