「月を観て」月 トシチャンさんの映画レビュー(感想・評価)
月を観て
近辺の映画館では上映していないので上映している県一館のシネマで観てきました
主人公の小説が綺麗ごとと指摘されたり
同僚支援員の家庭が表面何事もなく生活されていく中
殺人犯のみが障がいをお持ちの方々に対して抱く感情を実際に行なう
ということを提起しているのでしょうか
誰もが綺麗ごとで済ます現在へのひとつの問いかけでしょうか
ただ現実に7年前に殺されたご本人の方々やご親族の心情を考えると
もう少し取り上げる内容を考えた方がいいと思います
殺人犯は他支援員より一生懸命やった結果あのような感情を持ったように
描かれています
実際は何回も施設長から考えを注意されていたと聞いています
あくまであの事件をヒントに描かれているとは考えますが
内容が内容だけに現社会に与える影響を考えます
また描かれている施設の様子
主人公が最初に入った時は鉄格子の入ったドアを解錠して入ってました
最初に入るドアがあんな状態なのはここ最近もそして過去にさかのぼってもほぼないです
事件は2016年です 各部屋が施錠されていたり
あの部屋は入らないようにと上司から言われているとか
便で汚れても放ったらかしなど皆無です
またフロアで過ごしていた方々もすごく暗く陰鬱に映されています
実際の施設はあんなことありません
もっと開放的で明るく楽しい雰囲気です
あの殺人犯の気持ちを裏打ちするためにあのように描いたかもしれませんが
楽しく過ごしている施設に押し入り殺人を行なったのが現実です
あの犯人の残虐性をもっと描いて欲しかったと思います
そうしなかったなんらかの意図があるかと思ってしまいます
現実の施設をもっと下調べしてから映画製作を行なって欲しかったと痛感しました
でないと今の施設があんなんかと思われる方がいっらっしゃるかもしれないこと危惧します
こんにちは。
意図的だとは思いますが、施設だけでなく家の中までやたらと暗かったように思います。
いかにも不穏さを出すための演出と感じて、現実感が薄れたように感じました。
「犯人が異常でした」だけではこちらに考えさせる余地がなかったのかもしれませんが…
なんにせよ、もっと自然に身近なものとして描いてほしかったです。