「人、命、心、、、愛」月 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
人、命、心、、、愛
長女が産まれた時、看護師さんの「五体満足ですよ。」の声に自然と涙が溢れた。
大病をしたことがなく、仕事も休んだことがない。ある年配の方に「丈夫な身体に産んでもらって親に感謝しなよ。」と言われて、素直に感謝した。
ある時、障害がある子どものドキュメンタリー番組を見ていて、複雑な気持ちになったことがある。
答えは出ない。出せない。
表現に賛否はあろう。
メイン・キャストとスタッフがそれぞれ最高の仕事でこの作品を世に出してくれたことに敬意を表すとともに感謝したい。
宮沢りえとオダギリ・ジョー演じる夫婦の愛の物語としてもう一度観たい。
俳優ってしんどいだろうな。
「Gメン」や「ゆとりですがなにか」で俳優さんたちがいきいきと楽しそうに演じてるのが解る気がする。
宮沢りえと磯村勇斗はこの辺で一度はっちゃけた役でリフレッシュした方がいいんじゃないかと、心配になるほど役に入り込んでいた。鬼気迫るものがあった。
追記
宮沢りえが主演でなかったら観ていなかっただろうし、
オダギリ・ジョーでなかったらただただ暗い物語になってただろうし、
磯村勇斗でなかったら嫌な映画になってただろうと思う。
あらためて素晴らしい俳優さんたちなんだと思った。
コメントありがとうございました。磯村さんは精神がダメージ受けてなければいいな、と思う程の入り込み方でしたね。でも本作は事実を基にした創作物で、さとくんは好青年だったんだから、刺青金髪にしなくても良かったですよね。施設の描写も賛否あるでしょうね。関係者が観たらショックを受けると思いました。でも酷い施設もあるのが現実だから、それを表現したかったんだろうと思います。
大吉さん
宮沢りえさん、磯村勇斗さん、お二人の熱量がスクリーンから伝わってくるような演技でした。
オダギリジョーさん、二階堂ふみさんの心の奥底から絞り出すような言葉や、抱えた苦しみに揺れる眼差しが、未だに忘れられません。
暗い描写やキャラクター設定を疑問視される方もいらっしゃるようですが、深く考えさせられる事の多い作品でした。