劇場公開日 2023年9月15日

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「2つのバレエの比較が美しい」ダンサー イン Paris yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.02つのバレエの比較が美しい

2023年9月17日
PCから投稿

今年315本目(合計965本目/今月(2023年9月度)25本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))

 ※ 以下「バレエ」といった場合、ダンスのほうを指すものとします(同音で発音されうる球技を指さないものとします)。

 バレエで活躍していた女性の方が不慮のトラブルで、別のバレエ(種別的にはダンスに分類されるようですが、描き方としてはバレエに近い)に転向して活躍する、というお話。もちろん架空の物語ですが、日本以上に(日本でバレエを本格的にみられるのって宝塚くらい?)一般的に見られる環境が多いのであろうフランスでは、趣旨的に似たような事項はあってもおかしくない事項です。また、「2つの種別のバレエ」について詳しい説明があり、バレエをやったことがない方、見たことがない方(見たことがない方は少ないと思いますが、個別のルールが何とかということまで精通している方は少ない?)にも推せます。

 ただこのことは裏返しとして、エンディングロールまで見ると「字幕監修だれそれ」と出ることからもわかる通り、ある程度の(少なくともバレエを知っている、レベル)知識では字幕の理解がまるで追いつかず理解が止まってしまうという特異な部分も持っています(中には本当に何を言いたいか、カタカナ語ばかり出てきて前後から推測ができない部分もあります)。

 といっても、日本では(理論上は可能なのでしょうが)およそ放映されそうにないバレエ映画を専門の監修の方もついて…というのは、さすが異文化に身近に感じられる映画館(および、このようなニッチな映画を流して下さるミニシアター)に感謝といったところです。

 何をもってネタバレというかは難しいですが、バレエ一般に関する語句(フランス語も知っていれば有利なのでしょうが、そんな「予習の時間」はない?)について、前日に動画サイトなどを見ているかどうかでも理解はかなり異なるかなと思います。

 評価に関しては特段減点材料にする点ないのでフルスコアです。
やや内容が女性の方向けかなという印象ですが、男性の私にも良かったです。

yukispica