「原作の良さが引き出せていない。」変な家 じゃーこさんの映画レビュー(感想・評価)
原作の良さが引き出せていない。
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映画料金が値上がりしている昨今、これはお金がもったいなかったかも…。
小説が面白かったので期待しすぎたのかもしれません。
ちなみに原作→YouTube→映画の順で観ました。漫画は未読です。
そして映画は導入くらいから不法侵入するくらいまで寝てました。なので信用性の高い評価ではないことをご了承ください。
雨穴さんの小説が"原作"というより"舞台"になった、くらいの感覚で観た方がいいですね。
わざわざ原作と映画で結末を変えた意味も、ラストで雨男の部屋を変な間取りにする意味も、慶太の生死を濁す意味も、最後に姉の独白を撮影していた意味も、母と姉が意味深な会話を交わす意味も分かりません。
『変な家』
それがこの話の主題です。
この映画ではそれが表せていません。
原作の"変な"の意味は、「隠すために変にならざるを得なかった、通常なら意味のわからない、でも何か理由があるからこそ変になってしまった家」という意味でした。
映画の"変な"の意味は「こんな意味のわからない家、嫌だよね。ヤバーい」みたいな、なんというか語彙力のない意味でした。
スタートが違うのだから全て同じわけがないのですがね。
私は本には本にしか出せない良さ、映画には映画にしか出せない良さがあると思っています。
それが引き出せていない作品だったと思います。
やはり、実写化は反対です。
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