「気楽に観られる佳作」ふたりのマエストロ ぽてちさんの映画レビュー(感想・評価)
気楽に観られる佳作
フランスのグラミー賞とも言われるヴィクトワール賞のクラシック部門を受賞したのは指揮者のドニ・デュマールだった。偉大なる父フランソワとは不仲で、お祝いの電話すら来ない。
ある日、オケで練習中のフランソワに1本の着信がある。それはミラノスカラ座の次期音楽監督就任の打診だったが、実は……。
クラシック音楽界を舞台にしたコメディーだと思って観たが、意外とシリアスな家族ドラマだった。尺が短いのは高評価だが、説明不足も否めない。まあ、さらっと楽しめる映画だった。
クライマックスのスカラ座公演は圧巻だ。まさかの展開に唖然とし、ニヤリとすることは間違いない。
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