「非現実的な材料で、リアルな痛みを描いている」イノセンツ Omiさんの映画レビュー(感想・評価)
非現実的な材料で、リアルな痛みを描いている
不穏な雰囲気のあるオープニングや、子供達が超能力に目覚めるまでの序盤はどこか陰鬱で、
ワクワク感とともに不安や緊張感もあって良かった。
傷つけたくないのに傷つけてしまう感覚、自己嫌悪、寂しさ、そんな描写がリアルで胸が痛かった。
子供というキャラクターでそれを描いていて、
助けてくれる大人もいないんだから尚更、絶望的。
終盤ちょっとファンタジーっぽくなっていたけれど、
イマイチなバトル作品みたいになってしまったので、
気味の悪さを引っ張りながら、子供達の残虐性や孤独、戻れないところまで来てしまった感じを暗く演出する方に振り切った方が面白かったかもしれない。
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