劇場公開日 2023年7月28日

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「主人公はあの悦ちゃんと同じ。」イノセンツ Moiさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0主人公はあの悦ちゃんと同じ。

2023年7月30日
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鑑賞方法:映画館

率直な感想

ドキュメントタッチな人物描写、
場面設定は良。◯
脚本家出身の監督ということで納得。

ESP.PK能力描写が何気に地味。△
監督が特撮というものをよく知り得ていない
印象。
自分が特撮映画の観過ぎで感覚麻痺なのか?
それとも予算がない?
小道具をもう少し工夫して別のものにすれば、現代のエフェクトではもっと効果的でインパクトのある画が撮れたのではと勝手に感じてしまい映画に没入出来ず。まぁそれが、北欧映画らしいといえばらしいかも。

子役の俳優陣は自然な素晴らしい演技。◎
特にイーダ役のラーケル・レノーラ・フレットゥムは秀逸。

総合的には
本作監督の社会的弱者の視点に立って見るという観点から製作が始まり、意図が最終的に大友先生の童夢へのオマージュと合致したというところか。

その昔、童夢を初読した時の衝撃とその視点、
画の構成、物語の斬新さにはゆうにおよばず、
内容的、またビジュアル的にも物足り
ない印象を受けた。
現代ではもっと大胆に創れたと思うが、
仕方がないのであろう。

童夢を知らない人たちには絶賛の作品。

Moi