「運命が起こるのは自分で行動を起こした時だけ」カレとカノジョの確率 よしくんさんの映画レビュー(感想・評価)
運命が起こるのは自分で行動を起こした時だけ
どんな人にも、確率を考えたら起こり得ない偶然を感じる時があるだろう。それを活かすか、単なる偶然にするかはその後にかかっている。
飛行場で、たまたま会った2人。
彼女は乗るはずだった飛行機に4分差で乗れなかったからこそ、彼と出会う。
そして同じ飛行機。でもたまたま会った2人は当然席が離れ離れ。しかしエコノミークラスのカレの座席のシートベルトが壊れていて別の席をあてがわれた。それがビジネスクラスに座っていた彼女の隣。そして、ロンドンに着くまで2人の時が持てるようになる。
空港に着き、彼は彼女のスマホに自分の電話番号を入力、しかしそのスマホは彼女が人とぶつかり地面に落ち、バッテリーも切れて彼の番号は残っていなかった。
でも、彼女はロンドンの彼の行き先を覚えていて、父の結婚式と披露宴の合間に、勇気を出して行動し、彼を会いに行く。普通ならそんな時間は無いはずだが、この時は4時間も時間があった。
そして、彼女は彼の両親と会い、彼にも会えた。でも、会話が噛み合わず、たまたまフライトで出会った人に話すわけないだろと、彼の事情を彼女に話さなかった言葉を投げかけられショックを受ける。
彼女はリュックをどこかに忘れ、スマホのバッテリーも切れた。電話を借り父に電話して迎えに来てもらい、父の披露宴にそれから出た。
披露宴が始まって少しして、彼女のリュックを持って彼が現れたのだ。
彼の言う確率を、この日の幾つもの左の偶然を掛け合わせたらゼロに限りなく近いだろう。でも、それは意思を持って行動すれば、確率を大きく超えられるというメッセージだと感じた。運命とは、そうした行動により、自分で拓くもの。
ヒロインのヘイリー・ルー・リチャードソンは自然体ながらとても良い表情で好感が持てた。
(気になった確率)
・飛行機が墜落する確率は500万分の1で、交通事故に遭うより低い。
・平均17.6%の人が、愛する人に自ら背を向けてしまう。
・遠距離恋愛の成功率は56%
でも、自分の目の前には、ゼロか百のどちらかしか起きない。