「ポワロは超常現象を信じるか。」名探偵ポアロ ベネチアの亡霊 ヤマッチさんの映画レビュー(感想・評価)
ポワロは超常現象を信じるか。
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原作は「ハロウィンパーティー」です。ハロウィンパーティーで殺人事件が発生するというところは同じですが、良い意味でかなりのアレンジしています。
ハロウィンパーティーの後に霊媒師を招いて降霊会を開催します。この屋敷で亡くなった娘アリシアの霊を呼び寄せてなぜ死んだのかを解明しようとします。ホラー映画のような展開となりますが、ポワロが見事に見破ります。やはり超常現象は論理的に説明できるものとなります。しかし、そこから始まる殺人事件、霊媒師の謎の死、密室での殺人事件となります。そして、そこにチラチラ登場する少女の霊。ポワロは超常現象、霊の存在を認めるのかというのがこの作品の肝となっています。オリエント急行、ナイル殺人事件と比較すれば派手さはありませんが、ハロウィンの夜、天候は暴風雨、わけありの屋敷という重圧感は圧倒されます。そしてポアロの名推理は見事に納得のいくものとなっています。ラストの脅迫者は誰かまでもしっかりと解明してくれます。
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