「【”人は己の亡霊からは逃げられない・・。”今作品はゴシックホラー要素を絡めた、重厚なるミステリー映画である。序盤は、登場人物関係の把握に苦労するが後半、一気に謎が解けるシーンはナカナカである。】」名探偵ポアロ ベネチアの亡霊 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”人は己の亡霊からは逃げられない・・。”今作品はゴシックホラー要素を絡めた、重厚なるミステリー映画である。序盤は、登場人物関係の把握に苦労するが後半、一気に謎が解けるシーンはナカナカである。】
■今作は、”サー”ケネス・ブラナーが主演・監督を務めたリメイクの前2作と違い、アガサ・クリスティの”ハロウィーン・パーティ”を下敷きにしながらも、内容は大幅に改編されている。
◆感想
・舞台は1947年のベネチア。灰色の脳細胞を持つエルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)は探偵業を引退し、優雅な隠居生活を送っている。
だが、そこに且つては売れっ子推理作家だったアリアドニ(ティナ・フェイ)が現れ、2人は娘アリシアを”自殺”で亡くしたドレイク夫人が娘の霊と対話するために降霊会を開く。
そして、そこに現れた霊能者レイノルズ(ミシェル・ヨー)。
ー 重厚な雰囲気はバッチリである。だが、描かれるポアロ視線で描かれる邸内の様子がオカシイ。明らかに霊がいるかのようなシーンの数々。-
・医師フェリエ(ジェイミー・ドーナン)は戦争神経症により、挙動がおかしいし、エドガー・アラン・ポーを愛読する息子レオポルドは何かを知っている様子である。
・降霊会は順調に進むが、レイノルズは2階から突き落とされ死亡する。
・邸内に現れる少女。彼女は”自殺”したアリシアの少女時代とそっくりである。明らかにこの世に未練を残している地縛霊である。
そして、ポアロが見つけたマキシム(カイル・アレン)が見せた、半分ちぎられたアリシアの写真の横に幸せそうな表情で立っていた人物。
ー ポアロは何者かに石楠花から抽出した毒を紅茶に入れられ、飲まされていたのだが(で、序盤にポアロはおかしな現象を見る)それが覚めて来た辺りから、真実に近づいて行くのである。
■”行き過ぎた支配欲の報い”
・ドレイク夫人は、愛する娘アリシアがマキシムと婚約したことで、自分から離れていくことに耐えられず、アリシアに石楠花から採取した毒を盛っていた事が分かるシーンは恐ろしい。
そして、アリシアの死の真実。それは毒の過剰摂取による心臓発作であった。それに気づいたドレイク夫人はアリシアを邸の周りの堀に投げ入れるのである。
<今作は、序盤はゴシックホラー要素を絡めて描かれる。
誰もが犯人に見えるが、盛られた毒が薄まったポアロが灰色の脳細胞を駆使し、一気に真犯人ドレイク夫人の行った行為を皆の前で告げるシーンと、ドレイク夫人がアリシアの霊に堀に引きずり込まれるシーンはナカナカでありました。
”ヤッパリ、この作品、ホラーじゃない!”>
NOBUさん
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ありがとうございます。
お庭で紫色のお花ですか(^▽^;)
それはそれは・・・
良きパパさんだと思うから
(#^.^#) 大事丈夫ですよ。
今回のポアロ
ホラーな感じでしたね。
「毒」を飲まされていたなんて・・・
NOBUさん
ステキなレビューありがとうございます。
本日鑑賞できました。
隠居生活中のポアロさん
たまごがお好きですよね(´▽`)
レイノルズ霊能者が
あっという間に・・・でびっくりしました。
母の愛も様々ですが
娘に毒を盛るなんて・・・
灰色の脳細胞もびっくりしたことでしょう。
ベネチアの街並み
もう少し見たかったかも・・・
こんばんは~
NOBUさんアリスとテレス観たんですね~、スルーかななんて思ってたので。
私も明日行こうか迷ってるんですが、評価よろしくなさそうなんで考え中です(笑)