「悪くはない、けど…」バジーノイズ romiさんの映画レビュー(感想・評価)
悪くはない、けど…
原作未読ですが、人気マンガ作品原作の実写映画の難しさをひしひしと感じました。
他のレビューでも見えましたが、やっぱりいくらエキセントリックな女の子だとしても、真夜中にピンポン鳴らしたり、あげく窓ガラス割ったり、漫画だったらドラマチックでロマンチックで魅力的なシーンになるだろうけど、それ実写でやられると、(いやいや犯罪じゃん普通に…)というツマラナイ大人な自分が顔を出してしまった。アニメならいいんでしょうけどね。
おそらくそれは製作サイドも分かっていて、そういうあまりに非現実的な部分は、もっとリアルに違和感のない他の展開や演出に変えたいだろうけど、なんせ人気の原作だと、改変すると原作ファンには不満を持たれるだろうことは容易に想像できるわけで。しかもこういう派手なシーンは漫画では特に人気の名シーンだろうから、よりカットしづらいですよね。
とはいえ、原作ファンはこの映画を観てどう感じたのだろうか?ガラス破壊シーンやってくれてよかった!と思うのか、実写となると違和感あるから逆に嫌だな…と感じたのか。ご感想をぜひうかがいたい。
かくいう私も小説が好きでよく小説原作の映画を見るが、お気に入りのシーンが実写になったとたん違和感ましましだったり陳腐に見えたりすると切ない気持ちになり、微妙な映画になるくらいなら変えてくれてもよかったのに…と思うこともしばしば。
映画化って難しいですね。
いちばん印象にのこったのは、ベースのリクさん。まず立ち姿がとてもバンドマンぽくて、普通にめちゃくちゃ格好いい演奏で、弾き方も格好よくて、(え?プロのミュージシャンの方?でも演技も自然でお上手だし、楽器得意な俳優さん…?)と思いつつ観てて、どこかで見覚えあるお顔…と思ったから鑑賞後に調べたら、ゴールデンカムイに出ておられた。あの作品でもめちゃくちゃ印象的でした、だからお顔を覚えていました。ほんとベース格好よかった。