「良い映画」さよなら ほやマン なとやまさんの映画レビュー(感想・評価)
良い映画
昔、半年ほど宮城に住んでいて、一番印象に残っているのは、宮城を離れる日に食べた牛タン定食、、、ではなくて、歓迎会で食べさせてもらった「ほや」でした。
そんなこんなでなんとなく気になって見たところ、良い映画でした。
都会に疲れた人向けの田舎のスローライフ良いでしょという映画ではないのですね。
勘の鈍い私はほやと言われても自分の思い出が蘇っただけで、現地の方々が受けた大きな出来事にも気が付かず鑑賞し始めたのですが。
災害を絡めつつ、田舎で生まれ育つこと、そこで暮らしていくこと、そこを離れること、それは田舎でも都会でも変わりはなくて、それこそ家族や友人など人間関係にも当てはまることで。
何かに捉えられてなのか、動けない言い訳にそれを使っているだけなのか、では動くことが正しいのか。すべてに正解はないけれど、動きたいのに動かないということは間違えているのかなぁとか。
動きたくて、動いてみたけど、結果上手くいかなかったとかもあるかもしれない。
じゃ、不正解だったのかというと、この場合はそうじゃないのだろうなぁとか。。。
私自身はもういい歳なので、今更動くことはないが、、、イヤ違うな。
動きたいなら年齢も関係ない。歳をとってるからどうでもいいなんてことはなくて、心の中では戦っているのだから。
ただ、やっぱり年月を経るほどに脳が溶けていく感じはする。
若いうちに動いといた方がよいし、歳とっても動けるなら動いていい。
溶けたらもう動けない。
まあ、歳とってから動くとリスクもあるし、溶けることが結果的に安全装置になっているのかもしれないなあ。溶けたら悩むことも少し減る感じするし。
話が逸れてますけど、役者さんたちの演技も良かったし、設定や演出、それと私が感じただけかもですけどメッセージもよかったと思います。