劇場公開日 2023年10月7日

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「「罪を犯した人間は人種が違う」」過去負う者 大岸弦さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0「罪を犯した人間は人種が違う」

2023年12月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

過去負う者 神戸市の元町映画館で鑑賞 2023年11月15(水)
登場人物は以下の通り

田中拓 自転車の高校生をひき逃げ。殺人罪・道路交通法違反。実刑10年
三隅善央 女子児童へのわいせつ行為。準強制わいせつ罪実刑2年元教員
森文(あや) 覚せい剤の所持・使用覚せい剤取締法違反実刑2年
島あんり 知人男性宅に放火現住建造物等放火罪実刑10年
若尾雄太 店長知人男性を脅し暴行恐喝および殺人未遂罪実刑3年

永田隆 CHANGE 編集部・編集長
長谷川恵 CHANGE 編集部・心理士

受刑者向けの就職情報誌「CHANGE」編集チームは、出所者の就職あっせんと更生支援をしていた。
実際にそうしたサービスが実在していて、ヒントを得て出来上がった。
アメリカの演劇による心理療法・ドラマセラピーを提案。元受刑者たちと稽古を重ね、舞台「ツミビト」を公演するまでに至るのだが、現実を目の当たりにしてしまうのであった。「あなたたちは一線を超えた、我慢ができなかった、私たちとは違う」「資産価値が下がる、近くによらないで・・・」「罪を犯した人間は人種が違う」「自己責任でしょ!」

感想を述べる
私は本当の加害者になった経験がありません。本当の被害者になった経験がありません。
なので、どちらの立場も十分に理解しない状態です、つまりj軽率な言葉は控えます。

一方で感じたのが「被害者なき犯罪」です。薬物犯罪、買春罪、賭博罪です。
この映画の中では「森文(あや)」が対象。
償う対象はありませんし、民事訴訟はなく 刑事訴訟だけとなる。
刑務所に収容された犯罪者の全て、おなじように扱うのではなく、柔軟な対応が必要ではと感じます。

大岸弦