ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価
全423件中、381~400件目を表示
人間とAIとの共存について、今一つ希望が感じられない
冒頭、いきなり「ニューアジア」の設定や描写に引っ掛かって、物語にすんなりと入り込めない。
AIを受容する国家というのは分かるのだが、そこには農民や警官がいるだけで、政府の指導者や軍隊が出てこないのはどうしてなのか?彼らが、なぜ、核攻撃を受けてもAIを擁護しようとするのかが分からないし、普通の軍隊があれば、対空ミサイルの集中攻撃で「ノマド」を容易に撃墜できるように思えるのである。
監督の日本愛は痛いほど伝わってきて、それはそれで嬉しいのだが、「ニューアジア」には、断片的なアジアのイメージをごった煮的に詰め込んだだけのような印象しかなく、人類とAIが共存する理想郷を具現化できなかったのは残念としか言いようがない。
主人公の行動にしても、妻を捜すために、子供の姿をしたAIを利用していたはずなのに、いつの間にか、祖国を裏切ってまでその子を守るようになる、その理由がよく分からない。
渡辺謙演じるAIから、「核爆発は人間のミスで、AIは人間を攻撃しない」と聞いたからなのかもしれないが、そんなことは、潜入捜査をしていた時に当然聞いていただろうし、「ニューアジア」も同じような主張をしているに違いない。
なぜ、今になって、いきなり主人公が考えを改めたのかが、まったく納得できないのである。
ついでに言えば、AIが寝ることにも、その時、簡単にスイッチを切られてしまうことにも納得ができない。
終盤、「ニューアジア」での最後の戦闘で主人公と子供のAIが西側に回収されてから、「ノマド」に潜入するまでにモタモタと時間がかかり、冗長で間延びした感じになっているのもいただけない。
ロサンゼルスで子供のAIをスタンバイ状態にしたり、月行きの旅客機を乗っ取ったりするシークエンスを省略すれば、もっと、畳み掛けるようにテンポ良くクライマックスに突入できたのではないだろうか?
そして、何よりも残念だったのは、死者の脳をスキャンした記憶をAIに移植するというアイデアが、ラストで十分に活かされなかったということである。
せっかく、こうした仕掛けがあるのなら、主人公とAIの妻が、死ぬ間際に抱き合うためだけに使うのは、あまりにも勿体ないので、やはり、この場合は、主人公と妻と子供の3人全員が助かって、人間とAIが疑似家族を構成しながら幸せに暮らすといった結末にした方が良かったのではないだろうか?
その方が、人間とAIとの共存ということについて、希望が感じられるエンディングになったと思えるのである。
一方的にアメリカは自分たちを破壊的な存在だと決め付けて、戦いを仕掛けてきたのだというハルンの台詞には思わず混迷する中東情勢を連想してしまいました。
AI(人工知能)と人間の共生を問うタイムリーなSF作品。原案、監督は「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」など手掛けたギャレス・エドワーズ。クリス・ワイツと共同で脚本も手がけました。
■ストーリー
遠くない近未来、人を守るはずのAIが核を爆発させたことで、アメリカ及び西側諸国からAIを撤廃。さらにアメリカの意向に応じずAIを推進する諸国やAIが支配するエリアに戦争を仕掛けて、AI対抗の最終兵器『ノマド』を飛行させていたのです。
そのなかで、AIの創造者“クリエイター”を暗殺するためAI支配地域となっていた「ニューアジア」に潜入した元特殊部隊ジョシュア(ジョン・デヴイツド・ワシントン)は、現地で人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の娘だといわれてきたマヤ(ジェンマ・チャン)に接近するものの、本気で愛してしまい、結婚。家庭仲は良く、もう少しで第一子を産む臨月を見変えていたものの、自宅をアメリカ軍が急襲し、マヤは生死不明となり、ジョシュアはアメリカに連れ戻されて、軍人を引退し、茫然自失の日々を送っていました。
しかし“クリエイター”と開発した武器を抹殺したいアメリカ軍は、ジョシュアに道案内だけでいいからと、再度「ニューアジア」に送り込むのでした。現地では、マヤが生存していたかもしれないという情報を得て、俄然マヤ探しに希望を持つのです。その探索の中で、ジョシュアは高度なAIを搭載する少女アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)と出会います。実はAIが作り出した最終兵器とは彼女のことであり、あらゆる機械や武器を操れる特殊な能力を持っていたのです。しかし、人を脅かす「兵器」の印象とは違う愛らしい風貌の少女でした。やがてふたりが辿りつく、衝撃の真実とは…。
■解説
次第に“ある理由”から、任務に背き、少女。アルフィーを守りぬくと誓う側に転じたジョシュアは、感情に左右される不確実な人間そのものです。AIを享受するニューアジアは異なる文化や価値観の隠喩として描かれます。
斬新な映像は東南アジアや日本で撮った実景に、VFX(視覚効果)を融合させたそうです。時に浮いた印象を与えるものの、物語の躍動感につながりました。半分人間、半分機械のAIデザインもミニマルで美しかったです。
実は、エドワーズ監督は大の親日家としても知られ、作中では日本も舞台に。そしてAI軍リーダー・ハルンという重要な役どころに渡辺謙が起用されています。
エドワーズ監督が語るには、20年前にイギリスで「子連れ狼」を見たことを明かし、「子供と戦士の素晴らしさ、こういうものを作りたいと思い、デザインなど日本からいろいろなものに影響を受けて作りました。」とのこと。「なので、日本にお返しがしたかった」と話し、「感情に訴えかける作品です。子連れ狼を見たときから、旅が始まっている」と熱く会見で語っていました。アルフィーとジョシュアがタッグを組んで戦うところが、「子連れ狼」なのでしょう。
さらにアフリカ系のジョン・ヲヴィツドをはじめ多様な文化背景を持つ俳優たちを起用し、アジア的で、どこか懐かしい街並みといった混沌とした雰囲気が、SFにありがちな冷たい感触を和らげてくれました。
映画がほのめかす人間とAIの新たな関係性は牧歌的なファンタジーに思えますが、次世代技術は使いようで破壊の道具にも、良き相棒にもなることでしょう。AI軍のリーダーのハルンは、ジョシュアに「自分たちは決して好戦的ではなく、平和に人類と共存したと思っているのに、一方的にアメリカは自分たちを破壊的な存在だと決め付けて、戦いを仕掛けてきたのだ」といいます。ハルンの台詞には思わず混迷する中東情勢を連想してしまいました。
アルフィーのつぶらな瞳に映ったジョシュアのように、試されているのは人間側なのではないでしょうか。
出鱈目で、欠落しているからこそ、知的で、面白い「ザ・クリエイター 創造者」の貴重さ
一見してわかる通り、本作は一般の基準からして出鱈目としか言いようのない設定やらディテールに満ちている。
それは、「WANTED」を「募集中」と訳した指名手配書などの枝葉末節に目を向けるまでもなく、物語の根幹、即ちAIと人間の共存という冒頭で語られたテーマに対する解答が一切与えられていないという火を見るより明らかな欠落にさえ現れている。
では、「ザ・クリエイター 創造者」はつまらないか。
否、「ザ・クリエイター 創造者」はつまらなくない。どころか、面白いとさえ言える。
何が面白いのか。
それは、ひと時も止まることのない活劇である。
主人公は、亡き妻の影を追うのを絶対に止めない。
女隊長は、裏切り者の主人公を追うのを絶対に止めない。
子どもAIは、主人公に付き従うことを絶対に止めない。
主人公は、植物状態の妻の生命維持を止めることを些かも躊躇しない。
女隊長は、感情表現豊かなAIを撃ち殺すことを些かも躊躇しない。
子どもAIは、主人公が自分の導き手であると信じるのを些かも躊躇しない。
現実世界における切迫した問題に比して、あまりに単純な作品世界。
では、「ザ・クリエイター 創造者」は幼稚であるか。
否、「ザ・クリエイター 創造者」は幼稚ではない。どころか、知的とさえ言える。
何が知的か。
それは、AIと人間の共存など、はなから問題にしないという戦略である。
「ザ・クリエイター 創造者」は、AIと人間の共存というテーゼを土俵にしながら、それについて本気で問題提起することを意図的に避けている。
それは、ダルデンヌ兄弟が難民や若年出産といった社会問題を題材としながら、あくまでサスペンスを撮るという欲望に忠実であるのにも似た振舞いと言える。
現実には切迫した問題を物語の舞台としながら、それはあくまで舞台装置に過ぎず、社会派などというもっともらしい体裁からは遠く離れ、どこまでも荒唐無稽に身を浸したB級精神に徹するのは、今日の映画的環境においては知的な戦略抜きに不可能な振舞いである。
その点、あの醜く、幼稚で、つまらない「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」などとは一線を画す代物として、「ザ・クリエイター 創造者」の荒唐無稽を享受できることの貴重さを噛み締めなければならない。
使い古されたAIネタだと思ったら。
「モンスターズ|地球外生命体」、「GODZILLA ゴジラ、「ローグ・ワン|スターウォーズストーリー」のギャレス・エドワーズ監督最新作!
ローグワンは途中降板して(させられて)トニー・ギルロイ監督が手直ししたなんて不名誉な話もありました。
自分の名誉にかけて本作は失敗は許されない!
なのに何でこのネタを選んだんだギャレス!笑
誰もがやめておけと思った人工知能VS人間ネタ
しかし、ギャレスは違った。着眼点が違う。
冒頭から美しい構図と映像、観たこともないガジェットのラッシュにノックアウト!本作の予算は8000万ドルでこの規模にしてはとても少ない!(TENETの約4分の1!)カメラも50万円くらいのヨドバシカメラで買えるレベルのものを使ったシーンもあるということで、極限までコストカットしています。それなのにこの映像が撮れてしまうというのは天才かもしれない。ギャレス・・。
「地獄の黙示録」、「AKIRA」、「攻殻機動隊」など数々のギャレス・エドワーズ監督の"好き"が詰まった作品で、背景と登場人物の構図からノマドという本作オリジナルの宇宙船の出し方からとにかくカッコいい。
ただ、脚本に関しては気になるところが多々ある笑
AIとアメリカ人とアジア人の敵対関係の度合いがすごくふわっとしたまま進むので、サスペンス的な意味合いとは全く関係なく敵味方が分かりにくい。今誰に追いかけられてるの?って少しイライラするところが何度かあった。ラストでも根本的な問題は解決してないし、あの子をどうやって作ったとかあの子の能力どうなってるのかとか、難しいところは脚本でフォローされません笑
ただし、こんなことは非常に些細なディテールで、ギャレス・エドワーズ監督の想像力により作られた数々の架空の風景、架空の乗り物、架空の街、その全てに魅力的に作られているところは評価に値すべき点であると思う。私は凝った脚本の映画が好きだが、過去のレガシーを味がしなくなるまで搾り取っている昨今のSF映画界を思うと、SF映画には本作のようなオリジナリティや想像力というものが改めて必要だと思ったし、子供にこそ観て欲しいと思う作品である。こういった挑戦は全力で応援したいと思った。ギャレス・エドワーズ監督がTHE RIVERのインタビューで答えていたように、2年後の映画館でどんな映画が上映されるかは、今私たちがどういった映画を選びチケットを買うかに委ねられている。
上映形式に関しては、本作は画角が2.76:1なのでIMAX スクリーンだと上下見切れます(いわゆる額縁上映)で少しガッカリなのですが、ローグワンと同じく横長スクリーンは高級感あります。ギャレス・エドワーズ監督のイメージする風景はこの画角がピッタリだと思う。また、音響はIMAX 6-TRACKで録音しているそうなので、IMAXで観ても全く損はないと思います。
追記1:
個人的にはAIが身近になってきた昨今、CHAT GPTのAIの返答も並の人間よりも道徳感のある返答をする時もあり、本作の途中でアジア人が「AIは想像を超える進化をしている!」と言うシーンがありワクワクしていたのだが、このセリフは結局回収されなかったのが残念。個人的には知能指数0のアメリカ軍に対して圧倒的な道徳心とポリコレを見せつけるAIという構図が観たかったかも。
追記2:
レディオヘッドの"Everything In It’s Right Place "の使い方好きです。
FAMILY&LOVE&PEACE
世の中の戦争や迫害などを考えさせてくれる作品でした。
色々突っ込みどころやB級感があるシーンもありましたが、シュールで面白かったです。
ローグワンに続き、やっぱり主人公は自己犠牲愛なんだね。
橋の戦闘シーンの自爆ロボットや、いくら敵でもアメリカ兵1人で突撃は可哀想でした(^_^;)勇敢すぎ。
ロボットはチャッピー思い出しました。
アメリカ対ニューアジア(&AI)SF戦争
実在の国戦わせて、こんなん作って大丈夫?とハラハラしたが、SFとしてまた新たな世界を創出した素晴らしい作品だった。最近尻切れ映画多かったからちゃんと全部回収してくれてスッキリ。
AI戦争は飽き気味だけど、人型AIロボット(simulant)は一回りして最早懐かしい感じ。けど、ちゃんとアップデートされて先端テクノロジー感でていたし。ローグワンばりの未来飛行物の造形もカッコいい。ノマドの存在感もなかなか怖かった!
そしてアルフィーがかわいい!少年だと思ってたのでなぜ一目でsheとわかったのかは謎だけど、we both can’t go to heaven, because you’re not good and I’m not a person. あたりとかまだあまり言葉を話さない最初の方が特にめちゃ可愛かった。CGかと思った。
動物型のAIたち?もナイスジョブで可愛い!唯一笑えたところかも。
なんでアジア諸国が一緒くたになって言語も混ざってる設定なのか意図が分からないけど、まあケンワタナベ見られるのはいつだって嬉しい。
---
過去の事件を少しでも思い起こさせる作品を作った瞬間に配慮がないと炎上するこの時代。色々連想せざるを得ないこの作品をどんな精神力と思いで作ったんだろう。。
AIが核爆弾を間違って落としたのが始まり、はパールハーバーと原爆の皮肉か。救いはキノコ雲にしていなかったこと。
アジアと言いつつ、ネパール、インドネシア、カンボジア、日本のごちゃ混ぜ軍団。(クレジットのチームより)善者として描かれてはいるものの、最先端アメリカと貧困アジア、の蔑視に捉えられないのか。
アメリカここまで完全悪として描いて。。その、米国で公開できるんですか。でもどなたかベトナム戦争がモデルではと書かれていて、現実と沿っているならこれがひどいとすら思わない人もいるのだろうか。
と色々気になりつつも。過去への戒めを描いてるわけではないと考えないととても中立では見られないな、と思った次第。
ルックはハードSF 中身はファンタジー
空中要塞ノマドの造形やノマドから地上に向けて放射されるレーザー探査線のリアルさに期待が膨らむ。ところが、物語が進んでいくにつれ、ハードSFのルックとは裏腹にファンタジーの色が濃くなっていく。
アルフィーの能力は、あきらかに科学の力ではなく、能力者のそれ。他にもSF的でないことがちらほら。
秘密基地の警備は、人間じゃなくて集中力が途切れないAIがやればいいし、未来なのに敵を監視カメラで見てるってどうなの? それこそAIの自動認識の出番ですよ。
AIロボットであるシュミラントを外部から簡単に停止できるって、口がアングリ。そんな弱点があったら、アメリカ軍にイチコロにやられてしまう。
アメリカの強大な力の危うさと、AIとの共存する未来を寓話として描きたかったのだろうけど、ファンタジーに寄りすぎです。
それでもメカのルックや東南アジアの雄大な自然の中でシュミラントと人間が共存している風景は、IMAXで鑑賞する価値はある。いろいろと残念だけど。
久々に…刺さりました!
面白かった〜…!!
壮大だった〜!
敵の浮遊戦艦?ノマドのスキャニングライトの美しさと恐ろしさ、シミュラントはともかく、土管型というかロボコン型?のロボット達でさえのリアルさ、ベトナムっぽいニューアジアの美しい田園風景とスター・ウォーズを彷彿とさせる幾つもの巨大な塔とのコントラスト…、どれをとっても新しいはずなのに、何故か懐かしいと錯覚するほどしっくり描かれていました。
観終わってのエンドロールで、途端にどうしようもなく寂しくなって、もう一回戻りたく(観たく)なったあの感覚は、『ローグ・ワン』の時と同じ!
自分でもちょっとビックリ👀
監督は観る者をメランコリックにさせる天才なのか!?
…帰宅後、iPhoneのSiriに「あなたはAIですか?」と、改めて訊いてみました😁
期待していたんですが・・・
SF映画の新たな金字塔!
50年後の近未来、LAで核爆弾が爆発。実は米軍の誤操作だったのだがそれを公にできない米軍はAIの反乱によるものとでっち上げAIの廃止を宣言。これに応じずAIとの共存を目指すアジア諸国のAI拠点を人間の住民もろとも爆撃する作戦に出る。というのが大まかなストーリー。
なのだが、軸となるのは愛の物語。最後は思わず涙です。
暴走するAI vs人間のバトルというのが今までのSF映画のパターンだったのだが、このAIたちは決して人間と敵対するものではなく共存するものとして描かれています。
最近のChatGPTを使っているとAIが感情を持ってもおかしくないとさえ思えてくるんだけれど、ここに出てくるAIロボットたちは個性も感情もありまさに人間そっくり。近未来の日本語が入り混じった街並みといいブレードランナーっぽい世界観です。(WANTEDの看板の日本語が"募集"ってなってたのは直して欲しいなぁ。笑)
AIはこれからどう進化していくんだろう?
名作スターウォーズ・ローグワンのギャレスエドワーズ監督、主演はデンゼルワシントンの息子ジョンDワシントン、AIロボットのリーダーが渡辺謙(最初ケンさんって気づかなかった) 主役の子供AI役の女の子の演技がアカデミー賞ものでした。
観るんだったら絶対IMAXで!
デジャブなオリジナルSF‼️
近未来にAIが引き起こした人類への核攻撃‼️人類とAIの戦争が激しさを増す中、主人公はあるAIの暗殺に向かうが・・・結論から言うと人間が一番怖いです‼️「ローグ・ワン」の監督が撮った完全オリジナルのSF映画と謳われていますが、私的にはかなりデジャヴな作品ですよね‼️物語としても「ターミネーター」や「マトリックス」「アバター」の香りがプンプンします‼️ビジュアル面でもノマドは佇まいや登場シーン、攻撃シーンなども含めてデス・スターだし、戦闘機が宙を飛ぶシーンは「スター・ウォーズ」っぽい‼️主人公とアルフィーを触手のようなマシーンが襲うシーンは「スパイダーマン」のドクター・オクトパス‼️AIたちのビジュアルも「エクス・マキナ」っぽい‼️坊主頭の渡辺謙が英語と日本語を織り交ぜてわめいている姿は「ラスト・サムライ」っぽくてウンザリする‼️地上戦のシーンはベトナム戦争映画みたいな泥臭さが‼️ホント過去の名作映画のイイとこ取りでオリジナルSFっぽく見せかけている映画だと思います‼️ただそれは悪いことではなく、主人公とマヤの愛が重要なポイントになっていることも含めて、それなりに面白く出来ていると思います‼️ただアクションシーンが盛り上がりというかカタルシスに欠けてますね‼️「ローグ・ワン」が全編の半分以上再撮影され、再撮影のほとんどをトニー・ギルロイ監督がメガホンを執ったという噂は本当なのかも・・・
大作風駄作
ロボットSFはお好き?ならば見ましょう!!!
これはSFロボ映画セラピー作品です!!!!!!!!!!!!!!!!
ザ・クリエイターを見れば欲しかった風景が全て見られて心が満たされるでしょう。
現代描写と未来描写がバランスよく混ざった風景
ブレードランナーの様なゴリゴリサイバーパンク高層ビルとネオンの立ち並ぶ街並み
とにかくデザインがイケててカッコいい機械
緑豊かな自然と農の中に自然に溶け込むハイテクノロジーロボットの風景
100%ロボットAIの身体でありながら神に祈ったり葬式を挙げたり僧侶の格好をするロボの光景
でっかい機械兵器!!!!!!!!!!!!
ニールブロムカンプの「チャッピー」の世界をさらに突き詰めたかのような世界観。
あまりの世界観と風景の良さに出会いと別れとクライマックスも全てが美しく見えてくる。
世界観だけでなく主演のジョンデビッドワシントンの熱演、ガッツリ日本語しゃべる渡辺謙。随所に散りばめられた若干緩さを感じる日本語フォント!!!好きな箇所が多い。
SF好き向けの作品といえばコレ!な作品が一つ増えた、そんな気持ちにさせてくれる大満足の映画でした
ベトナム戦争のメタファーか。
作品的には「ローグワン」の焼き直し的な印象かな。ノマドはどう見てもデス・スターだしね。ただ、本作はアメリカを徹底的に悪として描いてる点は好感が持てる。
本作はどう見てもベトナム戦争やイラク戦争のメタファー。実際に監督はベトナム戦争を題材にしたSF映画を撮りたいと述べていた。
アメリカの都合で対共のためにベトナムや朝鮮半島を代理戦争の地として利用し彼らの国を焦土にして、あげくの果てには大義もなくイラクに侵攻をかける。あのノマドがどこにでも侵攻してきてミサイル攻撃する姿はまさにアメリカの姿そのものだった。
AIはアメリカにとっての脅威だった共産主義者。そのAIとともに戦う人類は北ベトナムあるいは北朝鮮の人々。だからこそ本作の舞台をベトナムに設定したのだろう。執拗なまでにAIを殲滅しようとするアメリカ人の姿は赤狩りに狂った当時のアメリカ社会を想起させた。
AI基地が村の地下にあるため、兵隊が村人の子供を脅して基地の入り口を吐かせようとするシーンなんか、まんまベトナム戦争。またAI側のアンドロイドがアラブ系の顔だったりするから、これもどうみてもイラク戦争を皮肉っている。自爆テロを連想させるロボットをアメリカ側が使うのはちょっと悪ノリし過ぎだけど。
終盤、シャトルを乗っ取りノマドに向かうシーンは9.11を思い浮かべたけどさすがにそれはないか。まあ、メタファーとしてはちょっとわかりやす過ぎだけどね。
ちなみに昏睡状態のマヤに記憶チップを差し込んでほかのアンドロイドに移すことをなぜ今までしなかったのかは言いっこなし。
ターミネーターをはじめ、AIを描いた作品はどれも怖い話ばかりだが、スピルバーグの「A・I」みたいに人の心を持ったAIや「2001年宇宙の旅」のようにAIが人間並みに進化して精神疾患を患ってしまう話なんか観てると希望も見出せる。人間と同じように進化して心があるのなら、人間とAIは互いに分かり合えるはずだし、愛し合えるはずだろうからと。
AIの存在する未来に希望が持てる作品。
ニューアジアバンザイですなぁ
いつもの通りの合衆国の身勝手な齟齬でロスで原爆を爆破させた犯人をAIに押し付けて、
AI狩りが始まりる。
その対象は、自然豊かに親密にAIと共存しているアジア諸国をターゲットとして壊滅して行く。
あちゃー、
その攻撃の仕方は、なんか越南戦争を彷彿してしまう映像に背筋が寒くなる。
話の展開は、
個人的で些細なことが何度も反転して字幕では分かりにくく観ていて面白くない。
それに比べ画面に出てくる地球上での未来的機器の形状や威力は実に魅力的で正統派SFだ。
(詳細な話しは吹替かパンフで確認願う。)
まあ、東南アジアを中心とした森林や段々畑に木造家屋が実に懐かしい。
そんな天然な自然の中にAI警察やAI僧侶と農民が違和感なく溶け込み共存している。
そんな景色が未来の地球上農村AI時代として期待できるのが愉快だった。
しかし、このモチーフは、
斬新でアジア人として納得できる作品でした。ン
ただ、肝心な主役の俳優に悲壮感や苦悩を感じ難い演技が残念だ。
(^ω^)
「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のギャレス・エドワーズが監督・脚本。
2075年、
人間を守るために開発されたはずのAIが、
ロサンゼルスで核爆発を引き起こした。
人類とAIの存亡をかけた戦争が激化する中、
元特殊部隊のジョシュアは、
人類を滅亡させる兵器を創り出した「クリエイター」の潜伏先を突き止め、暗殺に向かう。
しかしそこにいたのは、
超進化型AIの幼い少女アルフィーだった。
ジョシュアはある理由から、暗殺対象であるはずのアルフィーを守り抜くことを決意するが……。
「TENET テネット」のジョン・デビッド・ワシントンが主人公ジョシュアを演じ、「インセプション」の渡辺謙、「エターナルズ」のジェンマ・チャン、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のアリソン・ジャネイが共演。
粗もあるが、力技で持っていかれた
AIなりアンドロイドがどれだけ人間社会になじむかというテーマは、昔からSF作品の中に登場してきた。対立が強くなって戦争まで発展する物語が多いが、たまに共存させる物語もあったりする。本作では、「ブレードランナー」のように見た目では判別できないわけではなく、明らかにソレとわかるAIロボットと首周辺を見たらソレとわかるアンドロイド的なやつが登場する。他にも30年位未来の話として登場するテクノロジーがとてもいい。現代の機械(自動車とか)も普通に残っているところが妙にリアル。
話の展開で若干ん?と思うところがあったことも確か。マヤの気持ちとか、アルフィーの能力とか、アンドロイドの設定とか。でも、あの世界観・未来像に浸かってしまうと、あまり問題にならなかった。
AIを敵として排除する社会と、AIと共存する社会が対立するという構図はなかなか珍しく、とても興味深かった。たしかに異質なるものとの共存という意味で考えると、AIとの共存は現代社会の様々な差別や対立の問題のメタファーに思える。でも、AIを新たなる種として捉えた場合、人類は駆逐される側にいるってことになる。この考え方の違いは簡単には埋まりそうもない。たしかに戦争まで発展してしまいそうだ。
そんなことを考えながら観ていたが、物語の最後はぜんぜん違うところに着地した。いや、それなりに予想ができちゃうんだけど、それも問題はない。オリジナル脚本で、ここまでその世界観に浸らせてくれるのであればそれでOKと言える。
そして音楽の使い方も好みだった。何と言ってもレディオヘッドのあの曲をあんな場面で使うなんて!なんて新鮮!でもとてもいい。あの美しいイントロとノイズがSF映画にマッチしてる。「ローグ・ワン」に続いての本作だから、ギャレス・エドワーズへの個人的評価は絶対的なものになった。
やはり、戦わないと映画にならない?
ローグワンは結末がわかっているだけに、悲劇的だったので、ちょっとスター・ウォーズにしては暗くて苦手でした。クリエイターも、似た世界観あり、この監督の好きな展開なんだろうなと。最後がまだ明るいので、ホットしました。
違うものを脅威と決めつけ抹殺しようとしても、なにも解決しないっていい加減きがつかなきゃね。
しかし、戦うシーンがやはり映画には必要なのかしら。映画のなかで戦うことが消化されて、現実の戦争がなくれば、いいのに。ならば、戦う映画は歓迎。
音楽がさわやかで、映像もきれい。話は複雑でないし、しっかり楽しみました。SFってとこは?! 映画館でみるべし。
作り込まれた世界観を楽しめる
AIは、アイとも読む
未来の戦争。空中母艦、アンドロイド、こんな感じになるのでしょうか?VFXすごいですねって、のんきな気分ではいられませんでした。現実、イスラエル・ハマスの戦争が始まりました。ロシア・ウクライナもまだおさまっていないのに。
女性軍曹ハウエルが部下に言います。「ネアンデルタール人は滅びて、なぜ我々が生き残っていると思うか?」。残酷だからだよ。なんかニヤついて言う。戦争が性に合ってる、そんな感じ。それが私たちホモ・サピエンスの特徴だとしたら。
そろそろ自分たちでもうちょっと自覚して、制御しないといけない。
いつまでたっても相変わらず戦争するわ、核兵器やミサイルは落としまくるわ、人を簡単にあやめるわ、どう考えてもおかしい。わざわざ苦しみを増やしています。
シナリオでは、ロスに核兵器を落としたのがAI(ロボット)だと、人間が思い込んだのが戦争のきっかけ。
だけどそれは人間の入力ミスなのに...とロボット側の親分(渡辺謙)はこぼします。ロボは自らの意思で人を殺したりできない。
さらにこの戦争、人間vsロボではありません。
「西側」vs「ロボット&newアジア」という構図。
意味深です。
やはり世界観、宗教を抜きにはできない。
映画のタイトルが気になりました。
創造主とは、一神教では神のこと。
そしてこの映画でもテーマに父性が見え隠れします(スターウォーズ同様)。
パパは命をかけて家族を守る!でなきゃ男である意味はない!くらいのプレッシャー。西洋的。パパ様。
に対して、アジアは母性がテーマ。そして多神。日本は八百万の神、アマテラスは女性神。
母なるものから命は生まれる。
それがAIでも。Mother。
母なるものは、戦いより共存を欲します。
そして、優れた一つになる必要はない。
どの命も、違いはあれど、等しく必要。
人間であるヒロインを、幼い頃愛情深く育ててくれたのは、ロボでした。ヒロインは愛を、ロボットから学びました。
勝つこと、一番のみが生き残るという男性性的世界観もしくは西的世界観とは、違うタイプのエネルギーです。
勝つことや1番になることだけでは、世界は成り立たない。
現実世界も、いまそれで息切れしているように見えます。
「AIが人間の仕事を奪う」などという見出しもよく見かけますが、自分たちで創造しておきながら敵視するという、人間の不可解さ。人間は神になりたがるのに、結局創造主になっても、相変わらず「やるか、やられるか」の対立構造にはめ、戦いを始めてしまう。
けれどいくらホモ・サピエンスが残酷だといっても、勝ち負けだけではとっくに滅びていたはず。生き延びたもう一つの鍵が、愛です。だから愛も人間らしさ。
愛という漢字の読みと、AI=アイという音韻がかさなるのも、不思議な符号ですね。監督も何か気づかれたかな。ところどころに漢字や日本語も登場します。
がいつまでたっても人間は、愛のことを大してわかっていない。
だからわたしも、こうして映画を観に行くのでしょうね。
映画は愛の教科書。
戦争が起きるのは、世界に愛が足りていない証拠。
いまの戦争が早くおさまりますよう、わたしもアジアの片隅から毎日祈っています。
全423件中、381~400件目を表示