ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価
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ここまで日本語に寄せなくても…
AIが進化してくればこのような時代背景も生まれてくるのかも知れない。
渡辺謙の台詞が日本語を挟んできたりしたのがワタシ的にはちょっと違和感でした。
処々にサブタイトル?みたいな文字にも日本語があったりして…まるでRRRのマネ?みたいな…
にしては内容がイマイチ繋がらない。
ストーリーはターミネーターもどきの始まりなんだけど人間とAIとの共存と争い。
戦い方がまるでアバターを彷彿させる展開
何かしらパクリ感が最後まで拭えない。
話しは面白いんだけど、よくわからないエンディングでした。
最後に劇中に出てくる死んだ人の意識、記憶をコピーする技術には関心しました。
それをAIで再現すれば不老不死みたいな…
ある意味ちょっと怖かったですね。
とてもよかった
まずロサンゼルスに原爆が落ちてグラウンドゼロが存在しているのが『アキラ』のネオトーキョーじゃん、みたいな、わくわくする。完全にAIサイドの表現で、欧米を悪者にしていて、ガザが今そんな感じだけどいいのか。パレスチナはパレスチナでドン引きなところもあるけど、AI側には負の側面がない。みんな善良だ。
当たり前みたいにAIが存在していて、突き抜けたものを感じる。スマホや携帯がなく、公衆電話がある。80年代SFが描いた近未来だ。
一方で逃げている主人公を、敵が苦も無く見つけるとか、敵も味方も前後の考えもなく撃ってくるなど、類型的な雑な展開や表現にちょっと興ざめする。アルフィーとのひそひそ話を解析して「オフじゃないスタンバイだ」と聞いた途端、そう言って安心させて撃ったとは検証せず一発で、罠であると判断するとか、まあ当たっているけど、雑だ。もうちょっと知性を感じさせて欲しいのはSFだからなおのことだ。
自爆ロボットが礼儀正しくて泣ける。
軍事施設のノマドにあんな感じで簡単に民間人が入っていいのか。農場があるのはすごくいい。また、爆発から壊滅に時間が掛かって悲劇的ながらも幸福なラストシーンが展開するのはすごくいい。あそこでは彼女の死の直前の記憶が再現されて「あんた裏切者だったのね」とならなくて本当によかった。
日米安保条約がなくなって日本がアジアに組み込まれてアメリカと敵対している。
一言で表すなら凄いです
下調べなしで観て大当たりの作品でした。
まずは、観るなら映像と音声が大切な作品なのでTHXシアターや大画面、音を重視したスクリーンが最適です。
ストーリーは、アジア中心にAIとの共存共栄で発展した未来のアジアとロスでの爆発事件からアンチAI国家となったアメリカとの戦争を描かれてます。
最初から最後まで眠くなる時間などないです。映像や音楽もとても良くオススメ出来る作品で、大作シリーズに負けない久しぶりの大当たりでした。
字幕派ですがTHXでは吹替え版しか
やってませんでしたが子供の声を
聞いて吹き替え版で良かったです。
ぜひ、皆さん自分で確認して下さい
とても面白い
ローグ・ワンが好きなので、初日に見てきました。
結果は、とても面白かったです。
ところどころ強引な展開がありますが、それに勝る圧倒的な映像。
いやあ、こんな映画は久しぶりに見ましたね。
スターウォーズやブレードランナーが好きな人には、絶対見てほしい映画です。
ケンさんを観てて、ラストサムライをまた観たくなりました
演者さんが巧みな印象の映画でした。
ジェンマ・チェン目当てで観てきました。
UKドラマで人型ロボットを演じてたときに気になっていた俳優さんです。
ハリウッドでも活躍してますよね。
今回はドレスアップしたりのシーンは観れませんでした。
ただジョシュアの記憶にある彼女の印象的なシーンはとってもきれいです。
カメラが愛する人の目になっていたからでしょうか。
伏線のあった、後から炸裂する兵器で爆殺された大佐の女の人、観ているときに
だれだったか、エンドロールまで思い出せませんでしたが、アリソンジャネイでした。
かっこよかったです。
息子をだまし討ちでころされた恨みを背景に、冷徹に任務に没頭する兵士そのものでした。
アルフィーがとってもかわいかったです。泣き顔がもう、、、こっちまで
涙です。
あと人間じゃありませんけど、G-14&13。
けなげ、の一言です。
「ご一緒できて光栄でした」的なことを大佐に伝えて特攻していくんですけど、
爆弾に手足をつけたようなふざけたデザインフォルムなんですが、その武骨さと
行動に感情移入してしまいました。
映像は最高のクラスではないかと。
とくに特殊効果はILMのボリュームが大きい気が、エンドロールみてておもいました。
ほかの作品だと制作管理的なひとがちらほらなパターンが多いのですが、
今回は登場するセクションやクルーの名前が長い時間うつしだされていたし、アイコンや
ロゴも初めて見るデザインがありました。
かなり力がはいってたのではないでしょうか。
スピルバーグのAI,キャメロンのターミネーター、アバター、ILMのスターウォーズ、
シドミードのデザイン、ベトナム戦争ものを楽しめた方、あと日本がすきな方は必見です!
IMAXで見るべき必見の傑作です。
凄いSF超大作の傑作を見た感じ。
近未来のスケールとリアル感もあり細かい小道具、もちろん車や飛行機、武器とAIロボット等のデザインも凝っていて見ごたえは十分です。
主人公の家族愛が行動原理になっているのもストーリーがわかりやすくて最後まで全く飽きずに見れました。
日本カルチャーがあちこちちりばめられているのは監督の趣向らしいです。
アメリカ軍を悪役にしたのも潔く善悪の構図も現代に通じる問題提起にっている気がしました。
とにかく出演者、音楽、美術、ストーリーと全てにお金のかかった贅沢な作品なので音響設備の良いIMAXの大画面でぜひご覧ください。
温故知新
古さと新しさが同居するオリジナルSF作品。
物語として、わかりやすい。
まさに温故知新。
おそらくギャレス監督のこれまで観てきた好きなものや、自身が作り上げてきたものが、すべて取り入れられています。
日本のアニメ・特撮が出て来たり、微妙なフォントの日本語が出たり。
人間らしさって何、みたいなとことか、アメリカの横暴さへの(自虐的な)批判があったり。
『ターミネーター』『ブレードランナー』『地獄の黙示録』『アバター』などからの影響を感じさせてはいました。
しかし、オタクのやりがちな"縮小再生産""劣化コピー""過去作のトレス"に、決してとどまらず。
取り込んで消化した上で、新時代を感じさせる作品を作り上げたことに感動しました。
和食とフレンチの伝統的技法を学んだうえで、ちゃんとした新しい創作料理を食べさせてもらったような感じ。
過去の巨匠にたとえると、キャメロンに近い。
最近の作家だと、日本で言えば庵野秀明や樋口真嗣、海外で言えばJ・J・エイブラムスやギレルモ・デル・トロらと同じ香りがしましたね。
ただ、実際の科学に基づくセンスオブワンダー感が強いうえ、映像による説得力の占める割合が多く、セリフで説明はしないので、科学への素養がない人や、映像からの読解力が弱い人には、面白さが伝わらないリスクも。
過去、日本で多くのSF大作が興行成績でコケた二の轍を踏まないかも、少し心配になりました。
ちょっと、分かりづらかったな
何か、根底に神話とかのテーマがあるのかもしれませんが、
この映画を見ただけでは、人工知能と人類の争いか共存かという
部分がよく分からなかったです
そもそも、人工知能が暴走したのか、人類を滅ぼそうとしているのか
その辺りの描写が無かったような、創造者というほどの内容ではなく
単なる、アンドロイド戦争という感じでした
ローグ・ワンだ
この手のSF映画はアメリカ資本バックだと、資金が潤沢なんで映像に厚みがあって嘘っぽくならないのがいい。 SF大好きのG.エドワーズが楽しんで作ってるのがわかります。途中のアジアの都市の夜のシーンは明らかにブレードランナートリビュートでしょう。メカ造形もそういやシド・ミードぽい。エンディングはローグ・ワンをまたやってます。
全AIの救世主にしては主人公のアルフィーの能力がちょっとしょっぱいとか、もうひとりの主役のジョシュアの行動のモチベーションが「妻に会いたい」だけ(アメリカ人にはウケるんだろうな、こういうの)とか細かく言えば色々あるけど鑑賞後の満足度は高い。複雑な伏線とか、泣くとか、後に残るとか一切ないけどエンタメ映画はこういうのでいい。職人さんのいい仕事です。
人間とAIとの共存について、今一つ希望が感じられない
冒頭、いきなり「ニューアジア」の設定や描写に引っ掛かって、物語にすんなりと入り込めない。
AIを受容する国家というのは分かるのだが、そこには農民や警官がいるだけで、政府の指導者や軍隊が出てこないのはどうしてなのか?彼らが、なぜ、核攻撃を受けてもAIを擁護しようとするのかが分からないし、普通の軍隊があれば、対空ミサイルの集中攻撃で「ノマド」を容易に撃墜できるように思えるのである。
監督の日本愛は痛いほど伝わってきて、それはそれで嬉しいのだが、「ニューアジア」には、断片的なアジアのイメージをごった煮的に詰め込んだだけのような印象しかなく、人類とAIが共存する理想郷を具現化できなかったのは残念としか言いようがない。
主人公の行動にしても、妻を捜すために、子供の姿をしたAIを利用していたはずなのに、いつの間にか、祖国を裏切ってまでその子を守るようになる、その理由がよく分からない。
渡辺謙演じるAIから、「核爆発は人間のミスで、AIは人間を攻撃しない」と聞いたからなのかもしれないが、そんなことは、潜入捜査をしていた時に当然聞いていただろうし、「ニューアジア」も同じような主張をしているに違いない。
なぜ、今になって、いきなり主人公が考えを改めたのかが、まったく納得できないのである。
ついでに言えば、AIが寝ることにも、その時、簡単にスイッチを切られてしまうことにも納得ができない。
終盤、「ニューアジア」での最後の戦闘で主人公と子供のAIが西側に回収されてから、「ノマド」に潜入するまでにモタモタと時間がかかり、冗長で間延びした感じになっているのもいただけない。
ロサンゼルスで子供のAIをスタンバイ状態にしたり、月行きの旅客機を乗っ取ったりするシークエンスを省略すれば、もっと、畳み掛けるようにテンポ良くクライマックスに突入できたのではないだろうか?
そして、何よりも残念だったのは、死者の脳をスキャンした記憶をAIに移植するというアイデアが、ラストで十分に活かされなかったということである。
せっかく、こうした仕掛けがあるのなら、主人公とAIの妻が、死ぬ間際に抱き合うためだけに使うのは、あまりにも勿体ないので、やはり、この場合は、主人公と妻と子供の3人全員が助かって、人間とAIが疑似家族を構成しながら幸せに暮らすといった結末にした方が良かったのではないだろうか?
その方が、人間とAIとの共存ということについて、希望が感じられるエンディングになったと思えるのである。
一方的にアメリカは自分たちを破壊的な存在だと決め付けて、戦いを仕掛けてきたのだというハルンの台詞には思わず混迷する中東情勢を連想してしまいました。
AI(人工知能)と人間の共生を問うタイムリーなSF作品。原案、監督は「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」など手掛けたギャレス・エドワーズ。クリス・ワイツと共同で脚本も手がけました。
■ストーリー
遠くない近未来、人を守るはずのAIが核を爆発させたことで、アメリカ及び西側諸国からAIを撤廃。さらにアメリカの意向に応じずAIを推進する諸国やAIが支配するエリアに戦争を仕掛けて、AI対抗の最終兵器『ノマド』を飛行させていたのです。
そのなかで、AIの創造者“クリエイター”を暗殺するためAI支配地域となっていた「ニューアジア」に潜入した元特殊部隊ジョシュア(ジョン・デヴイツド・ワシントン)は、現地で人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の娘だといわれてきたマヤ(ジェンマ・チャン)に接近するものの、本気で愛してしまい、結婚。家庭仲は良く、もう少しで第一子を産む臨月を見変えていたものの、自宅をアメリカ軍が急襲し、マヤは生死不明となり、ジョシュアはアメリカに連れ戻されて、軍人を引退し、茫然自失の日々を送っていました。
しかし“クリエイター”と開発した武器を抹殺したいアメリカ軍は、ジョシュアに道案内だけでいいからと、再度「ニューアジア」に送り込むのでした。現地では、マヤが生存していたかもしれないという情報を得て、俄然マヤ探しに希望を持つのです。その探索の中で、ジョシュアは高度なAIを搭載する少女アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)と出会います。実はAIが作り出した最終兵器とは彼女のことであり、あらゆる機械や武器を操れる特殊な能力を持っていたのです。しかし、人を脅かす「兵器」の印象とは違う愛らしい風貌の少女でした。やがてふたりが辿りつく、衝撃の真実とは…。
■解説
次第に“ある理由”から、任務に背き、少女。アルフィーを守りぬくと誓う側に転じたジョシュアは、感情に左右される不確実な人間そのものです。AIを享受するニューアジアは異なる文化や価値観の隠喩として描かれます。
斬新な映像は東南アジアや日本で撮った実景に、VFX(視覚効果)を融合させたそうです。時に浮いた印象を与えるものの、物語の躍動感につながりました。半分人間、半分機械のAIデザインもミニマルで美しかったです。
実は、エドワーズ監督は大の親日家としても知られ、作中では日本も舞台に。そしてAI軍リーダー・ハルンという重要な役どころに渡辺謙が起用されています。
エドワーズ監督が語るには、20年前にイギリスで「子連れ狼」を見たことを明かし、「子供と戦士の素晴らしさ、こういうものを作りたいと思い、デザインなど日本からいろいろなものに影響を受けて作りました。」とのこと。「なので、日本にお返しがしたかった」と話し、「感情に訴えかける作品です。子連れ狼を見たときから、旅が始まっている」と熱く会見で語っていました。アルフィーとジョシュアがタッグを組んで戦うところが、「子連れ狼」なのでしょう。
さらにアフリカ系のジョン・ヲヴィツドをはじめ多様な文化背景を持つ俳優たちを起用し、アジア的で、どこか懐かしい街並みといった混沌とした雰囲気が、SFにありがちな冷たい感触を和らげてくれました。
映画がほのめかす人間とAIの新たな関係性は牧歌的なファンタジーに思えますが、次世代技術は使いようで破壊の道具にも、良き相棒にもなることでしょう。AI軍のリーダーのハルンは、ジョシュアに「自分たちは決して好戦的ではなく、平和に人類と共存したと思っているのに、一方的にアメリカは自分たちを破壊的な存在だと決め付けて、戦いを仕掛けてきたのだ」といいます。ハルンの台詞には思わず混迷する中東情勢を連想してしまいました。
アルフィーのつぶらな瞳に映ったジョシュアのように、試されているのは人間側なのではないでしょうか。
出鱈目で、欠落しているからこそ、知的で、面白い「ザ・クリエイター 創造者」の貴重さ
一見してわかる通り、本作は一般の基準からして出鱈目としか言いようのない設定やらディテールに満ちている。
それは、「WANTED」を「募集中」と訳した指名手配書などの枝葉末節に目を向けるまでもなく、物語の根幹、即ちAIと人間の共存という冒頭で語られたテーマに対する解答が一切与えられていないという火を見るより明らかな欠落にさえ現れている。
では、「ザ・クリエイター 創造者」はつまらないか。
否、「ザ・クリエイター 創造者」はつまらなくない。どころか、面白いとさえ言える。
何が面白いのか。
それは、ひと時も止まることのない活劇である。
主人公は、亡き妻の影を追うのを絶対に止めない。
女隊長は、裏切り者の主人公を追うのを絶対に止めない。
子どもAIは、主人公に付き従うことを絶対に止めない。
主人公は、植物状態の妻の生命維持を止めることを些かも躊躇しない。
女隊長は、感情表現豊かなAIを撃ち殺すことを些かも躊躇しない。
子どもAIは、主人公が自分の導き手であると信じるのを些かも躊躇しない。
現実世界における切迫した問題に比して、あまりに単純な作品世界。
では、「ザ・クリエイター 創造者」は幼稚であるか。
否、「ザ・クリエイター 創造者」は幼稚ではない。どころか、知的とさえ言える。
何が知的か。
それは、AIと人間の共存など、はなから問題にしないという戦略である。
「ザ・クリエイター 創造者」は、AIと人間の共存というテーゼを土俵にしながら、それについて本気で問題提起することを意図的に避けている。
それは、ダルデンヌ兄弟が難民や若年出産といった社会問題を題材としながら、あくまでサスペンスを撮るという欲望に忠実であるのにも似た振舞いと言える。
現実には切迫した問題を物語の舞台としながら、それはあくまで舞台装置に過ぎず、社会派などというもっともらしい体裁からは遠く離れ、どこまでも荒唐無稽に身を浸したB級精神に徹するのは、今日の映画的環境においては知的な戦略抜きに不可能な振舞いである。
その点、あの醜く、幼稚で、つまらない「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」などとは一線を画す代物として、「ザ・クリエイター 創造者」の荒唐無稽を享受できることの貴重さを噛み締めなければならない。
ちょっとモタモタな展開
メカや街の風景は良い感じ。
ストーリー展開がロードムービーっぽく何か遅い。
睡魔に襲われた。ローグワンは大好きなんでそれに比べるとちょっと辛かった。
使い古されたAIネタだと思ったら。
「モンスターズ|地球外生命体」、「GODZILLA ゴジラ、「ローグ・ワン|スターウォーズストーリー」のギャレス・エドワーズ監督最新作!
ローグワンは途中降板して(させられて)トニー・ギルロイ監督が手直ししたなんて不名誉な話もありました。
自分の名誉にかけて本作は失敗は許されない!
なのに何でこのネタを選んだんだギャレス!笑
誰もがやめておけと思った人工知能VS人間ネタ
しかし、ギャレスは違った。着眼点が違う。
冒頭から美しい構図と映像、観たこともないガジェットのラッシュにノックアウト!本作の予算は8000万ドルでこの規模にしてはとても少ない!(TENETの約4分の1!)カメラも50万円くらいのヨドバシカメラで買えるレベルのものを使ったシーンもあるということで、極限までコストカットしています。それなのにこの映像が撮れてしまうというのは天才かもしれない。ギャレス・・。
「地獄の黙示録」、「AKIRA」、「攻殻機動隊」など数々のギャレス・エドワーズ監督の"好き"が詰まった作品で、背景と登場人物の構図からノマドという本作オリジナルの宇宙船の出し方からとにかくカッコいい。
ただ、脚本に関しては気になるところが多々ある笑
AIとアメリカ人とアジア人の敵対関係の度合いがすごくふわっとしたまま進むので、サスペンス的な意味合いとは全く関係なく敵味方が分かりにくい。今誰に追いかけられてるの?って少しイライラするところが何度かあった。ラストでも根本的な問題は解決してないし、あの子をどうやって作ったとかあの子の能力どうなってるのかとか、難しいところは脚本でフォローされません笑
ただし、こんなことは非常に些細なディテールで、ギャレス・エドワーズ監督の想像力により作られた数々の架空の風景、架空の乗り物、架空の街、その全てに魅力的に作られているところは評価に値すべき点であると思う。私は凝った脚本の映画が好きだが、過去のレガシーを味がしなくなるまで搾り取っている昨今のSF映画界を思うと、SF映画には本作のようなオリジナリティや想像力というものが改めて必要だと思ったし、子供にこそ観て欲しいと思う作品である。こういった挑戦は全力で応援したいと思った。ギャレス・エドワーズ監督がTHE RIVERのインタビューで答えていたように、2年後の映画館でどんな映画が上映されるかは、今私たちがどういった映画を選びチケットを買うかに委ねられている。
上映形式に関しては、本作は画角が2.76:1なのでIMAX スクリーンだと上下見切れます(いわゆる額縁上映)で少しガッカリなのですが、ローグワンと同じく横長スクリーンは高級感あります。ギャレス・エドワーズ監督のイメージする風景はこの画角がピッタリだと思う。また、音響はIMAX 6-TRACKで録音しているそうなので、IMAXで観ても全く損はないと思います。
追記1:
個人的にはAIが身近になってきた昨今、CHAT GPTのAIの返答も並の人間よりも道徳感のある返答をする時もあり、本作の途中でアジア人が「AIは想像を超える進化をしている!」と言うシーンがありワクワクしていたのだが、このセリフは結局回収されなかったのが残念。個人的には知能指数0のアメリカ軍に対して圧倒的な道徳心とポリコレを見せつけるAIという構図が観たかったかも。
追記2:
レディオヘッドの"Everything In It’s Right Place "の使い方好きです。
FAMILY&LOVE&PEACE
世の中の戦争や迫害などを考えさせてくれる作品でした。
色々突っ込みどころやB級感があるシーンもありましたが、シュールで面白かったです。
ローグワンに続き、やっぱり主人公は自己犠牲愛なんだね。
橋の戦闘シーンの自爆ロボットや、いくら敵でもアメリカ兵1人で突撃は可哀想でした(^_^;)勇敢すぎ。
ロボットはチャッピー思い出しました。
アメリカ対ニューアジア(&AI)SF戦争
実在の国戦わせて、こんなん作って大丈夫?とハラハラしたが、SFとしてまた新たな世界を創出した素晴らしい作品だった。最近尻切れ映画多かったからちゃんと全部回収してくれてスッキリ。
AI戦争は飽き気味だけど、人型AIロボット(simulant)は一回りして最早懐かしい感じ。けど、ちゃんとアップデートされて先端テクノロジー感でていたし。ローグワンばりの未来飛行物の造形もカッコいい。ノマドの存在感もなかなか怖かった!
そしてアルフィーがかわいい!少年だと思ってたのでなぜ一目でsheとわかったのかは謎だけど、we both can’t go to heaven, because you’re not good and I’m not a person. あたりとかまだあまり言葉を話さない最初の方が特にめちゃ可愛かった。CGかと思った。
動物型のAIたち?もナイスジョブで可愛い!唯一笑えたところかも。
なんでアジア諸国が一緒くたになって言語も混ざってる設定なのか意図が分からないけど、まあケンワタナベ見られるのはいつだって嬉しい。
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過去の事件を少しでも思い起こさせる作品を作った瞬間に配慮がないと炎上するこの時代。色々連想せざるを得ないこの作品をどんな精神力と思いで作ったんだろう。。
AIが核爆弾を間違って落としたのが始まり、はパールハーバーと原爆の皮肉か。救いはキノコ雲にしていなかったこと。
アジアと言いつつ、ネパール、インドネシア、カンボジア、日本のごちゃ混ぜ軍団。(クレジットのチームより)善者として描かれてはいるものの、最先端アメリカと貧困アジア、の蔑視に捉えられないのか。
アメリカここまで完全悪として描いて。。その、米国で公開できるんですか。でもどなたかベトナム戦争がモデルではと書かれていて、現実と沿っているならこれがひどいとすら思わない人もいるのだろうか。
と色々気になりつつも。過去への戒めを描いてるわけではないと考えないととても中立では見られないな、と思った次第。
ルックはハードSF 中身はファンタジー
空中要塞ノマドの造形やノマドから地上に向けて放射されるレーザー探査線のリアルさに期待が膨らむ。ところが、物語が進んでいくにつれ、ハードSFのルックとは裏腹にファンタジーの色が濃くなっていく。
アルフィーの能力は、あきらかに科学の力ではなく、能力者のそれ。他にもSF的でないことがちらほら。
秘密基地の警備は、人間じゃなくて集中力が途切れないAIがやればいいし、未来なのに敵を監視カメラで見てるってどうなの? それこそAIの自動認識の出番ですよ。
AIロボットであるシュミラントを外部から簡単に停止できるって、口がアングリ。そんな弱点があったら、アメリカ軍にイチコロにやられてしまう。
アメリカの強大な力の危うさと、AIとの共存する未来を寓話として描きたかったのだろうけど、ファンタジーに寄りすぎです。
それでもメカのルックや東南アジアの雄大な自然の中でシュミラントと人間が共存している風景は、IMAXで鑑賞する価値はある。いろいろと残念だけど。
久々に…刺さりました!
面白かった〜…!!
壮大だった〜!
敵の浮遊戦艦?ノマドのスキャニングライトの美しさと恐ろしさ、シミュラントはともかく、土管型というかロボコン型?のロボット達でさえのリアルさ、ベトナムっぽいニューアジアの美しい田園風景とスター・ウォーズを彷彿とさせる幾つもの巨大な塔とのコントラスト…、どれをとっても新しいはずなのに、何故か懐かしいと錯覚するほどしっくり描かれていました。
観終わってのエンドロールで、途端にどうしようもなく寂しくなって、もう一回戻りたく(観たく)なったあの感覚は、『ローグ・ワン』の時と同じ!
自分でもちょっとビックリ👀
監督は観る者をメランコリックにさせる天才なのか!?
…帰宅後、iPhoneのSiriに「あなたはAIですか?」と、改めて訊いてみました😁
期待していたんですが・・・
大好きなスターウォーズ・ローグワンの監督さんが作った作品です。
期待していたんですが・・
主人公は終盤近くまで胸糞悪いままですが、急に善人になります。
最後は・・・
やっぱり感情移入できる主人公じゃないとツマラナイです。
架空の世界のお話ですが、19世紀の植民地下のアジアの姿を連想させられます。
現代で言えば、イスラエルの空爆を受けるパレスチナの姿でしょうか。
先に上映された本国で評判イマイチなのは納得です(本国側が悪く描かれているので)。
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