ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価
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一部内容は近い将来にあり得る様な?
何故、AIロボットの少女と逃亡するのか?
鑑賞して良く理解できました。
喜び、悲しみ、怒り、等々の感情を持つAI
ロボットには少し違和感もありますけど。
AIを消滅させようとする国と共存する国との戦いを描く内容です。
しかし、少し迫力不足は否めないかな?
監督の描きたかったこととは?
GODZILLAゴジラ、ローグワン、のギャレスエドワーズ作。
特に私はローグワンに感銘を受けて、今作。
人間とAIの相克、対立、は2001年宇宙の旅、ターミネーターシリーズ、スピルバーグ作品などなどで描かれてきた。
時代が映画に追いつき、抜き去るのももはや夢物語ではないだろう。
映像、戦闘シーン、背景ヴィジュアルなどVFXを多用し魅せられる。
またハリウッドでフランチャイズ、シリーズものではなく
オリジナルでSF大作を作り出した監督の手腕は見事。
キャスト陣も多様。渡辺謙がハリウッド作品に出ている、
すごいことなのだが、もはや驚きは自分にとってはない。
自然なことのように思える。
AIとの戦争を続けるアメリカと、ニューアジアと呼ばれるAIと人間が共存するコミュニティの争い。
主人公がニューアジアに潜入捜査官として入り込み、
中心的人物?A Iの少女らしき子供と逃走。
ノマドと呼ばれる破壊兵器を自らの命と引き換えに、破壊するラスト。
ローグワンを思わせる。
しかしながら、今ひとつ物語に入り込めなかったのは何故だろう。
悪くはないのだ。題材もタイムリーだし、映像も迫力がある。
シナリオだろうか。過去と現在が交互に描かれて多少混乱する。主人公の目的も、矮小化されすぎているきらいが感じられる。
巷間よくいわれているように、ベトナム戦争を想起させる戦争の描き方か。迫力のある映像で素晴らしいが、既視感を感じさせ、物語のペースにも緊張感が今ひとつ足りないところか…
印象に残るシーンは多い。人間とAIの未来の描き方もさもありなん、と感じるものはある。
ターミネーターシリーズの生みの親、ジェームズキャメロン。
あの時代にすでにAIの反乱、戦争をエンタメに落とし込んだ創造力。
この映画を観て、改めてそちらの方に刮目させられた。
内容はぺらっぺら
映画.comのレビュー評価は3.7になっていたので期待して観に行ったのですが、ちょっと期待外れでした(配給元はディズニーだし、評価点の操作みたいなことしてるんじゃないかと疑ってしまうほど)。観ながら突っ込みまくりなので、没入感ゼロです。完全な駄作とは言えないけれど、予算をたくさんつぎ込んだB級SF映画。映像は綺麗で、CGとかすごいんだけど、世界観が広いようでめちゃくちゃ狭いw 映像美がなければ1.5ぐらいしか評価できないレベル。
この映画の問題点を端的に上げるなら
・登場人物の心情変化の描写が不足していて、彼らの行動に説得力がなく、薄っぺらく感じてしまう
・ツッコミ待ち満載な脚本の拙さ(上記の原因でもある)
・アジア圏への潜入捜査とかいう割に主人公が特に理由もなく黒人(潜入捜査なら目立たないアジア系アメリカ人を送り込むのが本来のセオリーだけど、それじゃ映画が売れないと踏んだのか)
・うがった見方をしてしまうと、アジア人差別にも取れる内容
・アメリカ対ニューアジアという壮大そうな規模なのに、実際は東南アジア(とその上空)といった狭い範囲で話が展開し、スケール感が小さい
・AIだなんだと言ってる割に、テクノロジーレベルがあべこべ
印象としては、攻殻機動隊のような日本のSFアニメに影響を受けてAI寄りの作品を作りたかったけど、そこに哲学的に語りたい核となる信念みたいなものがないから、ぺらっぺらな中身の薄味な作品に仕上がっている感じです。
(最後の出演者紹介のときに画面にカタカナ出るけど、これって日本版のみなのかしら。韓国上映ではハングルで出ているのかな?海外版全部カタカナなら日本アニメ意識している説強くなるけど)
以下は、ちょいちょいネタバレ含む辛口寄りな内容が続きますので、まだ観てない人はここまででお願いします。
さて、AIと人間の戦いとか謳ってますが、AIに偽装させてるだけで、「アジア人対アメリカ人の戦い」もしくは「アメリカによるアジアの侵略」みたいな内容になってます。AIを殲滅するためにアジア圏にずかずか侵攻してくるアメリカが無関係なニューアジア人含めて攻撃しまくるところは、なんとなく今ちょうどタイムリーな中東の紛争に近いものがあります(ハマス殲滅狙いなのに直接関係ないパラスチナ人まで巻き添えみたいな。ちな、ニューアジアとしての日本はまったく出てきませんが、どうなっている設定なんだろう。AI殲滅にやっきになっているアメリカに早々に滅ぼされたり占領されたりしているのだろうか…w)。
で、敵がAIで、AIが脅威なのは人間より優秀な「種族」だからと冒頭で言ってる割に、そのAI側のテクノロジーがしょぼくすぎる。時代設定も2064年で、AIが社会の一部に溶け込んでいる設定のニューアジアとやらの風景はベトナム戦争時代で時が止まっているのかというぐらい貧しく、汚く、ローテク。共存は出来ていてもAIを全然駆使できてないよ!(これって、ある意味アジア人を馬鹿にしてない?w)。チベットの僧侶までAIロボ化してるし、意味が分からないw
後、渡辺謙扮するAIロボが「我々は人間を殺すことなどできない」みたいなセリフを言うシーンがあるんですが、そのちょっと前にドンパチやっててアメリカ人側に死者出てるし、ケンさんロボも時限爆弾みたいなの使うし、「はぁあっ?!」って声出ちゃうよね。この世界ではロボット工学三原則は存在しないようです。
そして肝心の物語なんだけど、流れに説得力がない。まず主人公とAI側の最終兵器とされる少女AIとが心を通わせる過程がまったくないのに、後半のある時点でいつの間にか愛してる感じになっちゃう。描写不足か演技がかみ合っていないのか、主人公と少女AIとの間に疑似的な親子のように惹かれ合うような空気感の醸成過程がない。主人公が最初の方は嘘ついたり、脅迫したりと、なんか好きになれないというのもある(そういうことやっててもどこか憎めないような空気にもっていける役者もいるとは思うのだけど…)。最初の方の話の流れをもうちょっと違うものにしていれば、疑似親子的なものに持っていけたと思うのだけど(ターミネーター2なんか疑似親子感の構築に成功している例)。端的に言って、脚本が悪い。
後、後半の最初のとある重要なシーン、主人公が愛する女性を前に重大な決断をするシーンがあるのだけど、十分な葛藤の時間を取らずにささっと終わらせてしまう。えー?!確認も十分せずに納得しちゃって、そんな短時間の躊躇いで決断しちゃうの?!そこもっと苦悩するシーンとか入れないとだめじゃないの…? 愛が薄っぺらい。最後に主人公が恋人(もどき)と再会する流れも、もう脱力しか感じない。脚本と演出がひどい。
少女AIもかわいいのだけど、新たな知的生命体としての描写がないまま進むので、「モノだけど魂が宿っている」という共感を観客に抱かせることに失敗している。やはりこの少女と主人公の出会いをもっと早い段階にして、疑似親子的な関係をしっかり構築するべきであったと思う。単にSFチックなダライラマ降臨みたいなのをやりたかっただけではないだろうか。もっと練って欲しかった。
やっぱり人間が…
ガッツリSF
オープニング、ロボットが開発されてからLAに核を落とすまでがコンパクトにまとめ上げられてる。
ブラウン菅のような映像なのだが、その歩みの早さに驚くも光陰矢の如しとはこの事かと納得してしまう。
SF作品でありひき絵のスケール感が半端ない。
空に浮かぶノマドなんかは、途轍もない脅威に見える。
どんな話が展開されるのかと思ってたが、絵のスケール感とは真逆の案外こじんまりした話だった。
何章かに分けられてはいて…ともすると、章毎に1本の映画にしたかったのかなと思わくももなく、結構サクサク進む。子供のAIの背景なんかは第1章で予想がつくほどだ。
対立の構図としては、AIを殲滅する西側vs AIを擁護するアジア圏なのだけど…どうやら西側の一方的な宣戦布告らしく、アジアは防戦って形をとってるみたい。
その戦局を覆すべく造られたのが、アルフィーなのだけれど、彼女は電子制御の機械達を休止させる能力を持つ。結構、捻りが効いてる。
AIを擁護する側が開発した兵器が、AIの無効化だ。
攻撃する側が用いる兵器の無効化なわけだ。
西側も撲滅を掲げてはいるがAIへの依存は大きいのだろう。
そんな背景の中で物語は進んでいく。
人間のエゴを散々見せつけられる事になるのだけれど、ジョシュアに発信機でも仕掛けられてんのかと思う程、どこに行っても見つかる。
そしてその拠点はノマドの攻撃により壊滅していく。天空から発射させるミサイルなのだけれど、なんと無慈悲な一撃かと戦慄する。着弾の表現も素晴らしく…殺戮兵器の威力に震える。
色々と揶揄に事欠かない展開ではあって、含まれるメッセージも多岐に渡りそうなのだけど、特筆すべきはその表現力かなぁ。
破壊の描写が凄まじい。特に爆破が。
どこにカメラ据えてんだと思うけど、CGってな際限がねぇなあと思う。
ラストに最愛の女性と再会するシーンがあるのだけれど、感動的ではあるものの、記憶を引き継いだ素体27号みたいな事で、命の定義も分からなくてなってくる。今回のAI達は飲食もすれば睡眠も摂る。
おそらく必要ないとは思うのだけど、人の営みを真似る必要もあるのだろう。異物として弾き出されない為なのかもしれず、慣習による強制力ってエゲツないなぁとフと考えたりもする。
終わってみたら母を訪ねて三千里みたいな事ではあるのだけれど、その壮大な画面に当てられっぱなしだった。
SFと言えば昨今だとマーベル作品しか思い当たらないのだけれど、それに辟易してる観客達には拍手喝采の作品だと思われる。
▪️追記
本作の監督曰く「少女の命を奪う事で訪れる未来」なんて事を山崎監督との対談の中で喋るのだが…ひねくれ者の俺は「命?」と疑問に思う。
彼女は自我を持ち合わせはするが、人の命とは起源が違う。その自我でさえ似て非なるものだ。
成長する過程は人のそれと同じなのだろうが、全くの別物のはずである。
…どうにも釈然としない。
彼女殺す事は壊すと同義なはずだ。
そして、殺すと壊すは意味が違う。
ただ本作の種明かしとしてはAIは罪をなすりつけられたような形であり、西側諸国の保身の為にAIは廃棄されようとしている。
そしてそのAI達は依然として人に寄り添う事を自身のアイデンティティにしてるようにも見える。
こな構図から見えるのは権力者達の横暴さとそれに扇動される大衆だ。
実際、俺も冒頭で語られる背景を鵜呑みにしてた。露とも疑問を抱かなかった。
真に怖れなければいけないのは、そういう先入観なのかとフと思う。
最近とある若者が「9〜17時で仕事をすると何も出来ない」と泣いて訴える動画があるそうで、それには否定的なコメントが多いという。
「社会とはそういうものだ」とか「それが労働というものだ」とか「自分の甘さを正した方がいい」だとか。
勿論、正論だ。
だけど、そんな発言の根底には「変わらないもの」っていう固定観念もあるかと思う。
それは社会を運営する側から受けた刷り込みにも似てるように思う。「変わらないもの」は間違いではないけど「変えちゃいけないもの」ではないはずだ。
変えられると不都合な人達がいるのは間違いない。
今作にしたって同族擁護みたいな観念が働いたように思う。だからこそ、なんの疑問もなく人の主張を受け入れた。
主人公が戸惑う原因にはソレも含まれてると思う。
そういう情報と命令を受けてはいるが、我が目で見るソレとは合致しない。廃棄しない選択は人類の滅亡をも示唆する。俺はどうすればいいのだ、と。
自主性に伴う責任感になるのかしら。
その選択に世界を背負う覚悟があるのか、と。
その選択自体を少女の命と錯覚しても仕方がない。
ただ、自我や感情のようなモノを持ち、それを伝達する表情をもつ小さき存在を躊躇いなく屠る事が出来るかと言われれば自信はない。
例え作り物であったとしてもDNAが拒絶する。
生物が幼体の時期に総じて愛くるしく可愛いのは、防衛本能の成せるワザなのだそうな。
その仮説は、本作を見ても十分、頷ける。
壮大な茶番 残念
世界観がターミネーター以前。
AIなのに、人間が攻めてくるのもわからない。ただただ隠れるのが精一杯。レーダーすらない。
もしかして人間を傷つけちゃいけないのか?と思ったけど、銃で応戦してなかったか?。
橋のところで渡辺謙らが迎え撃ってたけど、全く当たらない。AIは銃の初心者?
他にも、侵入者がいれば、隔壁を次々閉めるとか、守る手段はいくらでもありそう。
まあ、そこはノマドも同じだけど。
今の時代に映画作るのなら、AIは人型ロボットでなくてもいいはず。
そもそも、クリエイターとか、ニルマーナだっけ、いってるけど、一人の人間だけで作れるわけない。始祖みたいな象徴にしたいのだろうけど、そこも非現実的。
あと、アルフィーって成長してるの?。ロボットなのに?
謎すぎる。
そんなこんなで結構序盤で脱落しました。
ビジュアルとか、割と良かったけど、AIが子供ってだけのアイデアで作った映画ですよね。
残念。
ヒトの進化は、此処までか?
とある学者さんが人工知能を造りました。
1つの宿題を出しました。
地球をきれいにしてほしい。
AIは考えました。
そして、行動を開始します。
ヒトを駆除する機械を大量生産。
ヒトを死滅させ、世界を浄化する決断をしました。
種の存続を懸けて、ヒトは強化人間を造りました。
彼の名は、キャシャーン…。
確か、そんな話だったと思います。ラスト、どうなったかは、知りませんけど。因みに劇場版は、全く違うお話ですが、寺尾聰がいい味出してます。観てね。
ヒトは分からない物に恐怖を覚えます。それは生物として普通ですよね。ただその恐怖は、ヒトを何処に連れてゆくのか。あるいは恐怖を超える好奇心は、ヒトに何をもたらすのか…。恐怖の世界と好奇の世界。2つのの世界が、同時進行したら、何が起きるかな。
AIとバイオテクノロジーを組合せたら、ヒトを超える生体作れそう。それを、レプリカントと呼ぶのか、ファティマと呼ぶかは、お好みですけど。
何時でも、何処でも、誰とでも戦争したがるヒトを、人工物より無機質に描く監督さんは、いい趣味なのか、悪趣味なのか、どちらだと思います?。監督さん、ヒトに失望しているの?。
コミニュケーション能力が高い、ホモサピエンスの登場で、ネアンデルタール人は居場所を失ったと云われますが、私達は本当に、ホモサピエンスの直系でしょうか。実は、私達のほうが…。
…人はそこまで、愚かではない!。
…ならばそれを、証明してみせろ!。
昔、観た映画のセリフです。ヒトが、ヒトの進化を望むのが、難しい時代なのは、私も認めます。それでも、ヒトの革新たる新人類は、ヒトが生み育てるのか、3Dプリンターが生成するのか、どちらだと思いますか?。
ヒトが、ヒトを超える存在の創造者になることは、罪ですか?。その際、私達オールドタイプは、どうしたらいいですか?。ヒトは逆立ちしても、神様にはなれないのだから…。
AIらしくなく人に近い
うなじがないのが AI
どんだけアジアが好きやねん(笑)
監督は日本というか東洋的なものが大好きらしい。映画もアメリカ対アジア連合というかたちで、アメリカ軍がアジア(風景はインドシナだが)を蹂躙しまくって、アジア民衆がアンドロイドとともに抵抗運動を繰り広げるという、アバターとか地獄の黙示録とかで見たようなシーン。かと思えばヒマラヤのチベット寺院のようなのも。だれかのようにヤクザの大親分ばかりやるようになった某日本人俳優とちがって、渡辺謙は相変わらず格好いい。
タイトルなし(ネタバレ)
設定に付いていけなかった
AIの子供がなぜそんなに凄いのかもわからんし
ずっと無感情な感じだっまその子供がラストでいきなり人間っぽくなって、「愛してる」と言ったり、襲われて悲鳴をあげたり。
脱出ポッドで送り出すシーンは、まんまアルマゲドン。
他にも“このシーンを映したいだけやろ!”という突然描写もあるし。
ロボット?も酒を飲んだり、アイスクリームを食べたり。
最後、あんな感じで別れた二人がそんな純粋な感じで抱き合える?うーん。
手心を加えず、悪いアメリカ陣営で突き通して描き切ったのは良かった。
無駄に大作。ナベケン、米国で一度も役に恵まれず。
愛
人類 VS AI の近未来の戦争。
2075年ロサンゼルスで起こった核爆発事故が原因。人間を守る為に開発されたAIは、本当に間違えて操作してしまったのか。真実は如何に。
欧米諸国VSニューアジア。ベトナム…太平洋…戦いをモチーフにしてるのかな。
ギャレス・エドワーズ監督は日本とアジアを偏愛
してるから欧米に対して皮肉的なバランスも感じる。怪獣映画も大好きだし、所々に挟まれる日本語もあったしね。彼の好みなんだろう。
アクション、テンポ、カメラワークも素晴らしい。映像美が綺麗なSF映画。
音楽のハンス・ジマーは良かった。流石です。
ジェンマチャンの表情は優しい。
幼き少女アルフィーは希望。笑ったり、泣いたり
懸命に走ったり、守ったり。良い顔してた。
私達、大人は子供に未来を託すべき。
別な大人達は強欲過ぎる。
ヴィッド・ワシントンはデンゼル・ワシントンの
息子さん。もし、父親が登場してたら3日間で終わったかも。親子共演も観てみたい。
ベースは人類 VS AIだったけど愛する人をを守る為の闘い。家族愛。奥さんにも会いたいし、子供にも。
人が創ったAIは共存共栄できるのだろうか。
テクノロジーが進んでもAIは愛には勝てない部分もある。人間の愛の美しさはAIには語れるのだろうか。そんな時代が来たら共存出来るかもしれないね。
日本大好き監督の正統派アメリカSF映画
ローグ・ワンが宇宙版七人の侍だった通り日本大好きのギャレス・エドワーズ監督
ただしよくある日本のアニメかぶれではありません
あの気色悪いセリフ回しやイキがったストーリーが大嫌いなのでほっとしました
プログラムの危うさを表現するために機械訳の日本語が散りばめられていたり
Mother fuckerを具体的に表現してみたりめっちゃ上手いですね
でも本作のテーマは完全に教育されたAIと必ずしもそうとは限らない人間とでは
どちらが正しいというもので軍の人間であるが故の失敗の隠蔽に始まり
より優れた種族に支配され滅ぼされる恐怖に取りつかれた人類の暴走
とも言える殲滅作戦が展開されます
そしてAI側が戦争の行方を決める最終兵器を開発したとの情報があり
そのクリエイターを探し出し最終兵器を破壊せよというミッションを受けた
ジョシュアが親AI派の「ニューアジア」に潜入する・・・
100年後の車から突然Child in timeが流れていったい何なん?
と思いましたが車の中で50年前の曲ばかり聴いてるんだから
100年前の曲を聴いていても何もおかしくないですね
「月光仮面」「ナショナルキッド」的な大昔の日本の白黒ドラマが流れるのも
何か意味があるんでしょうね
ストーリー展開が緻密で論理的とても頭が良いのが伝わってきます
なかなかの秀作SF作品だと思います
愛を知る人なら必ず涙する。
アバター以来のSFオリジナル大作
AIといえば目下、話題はシンギュラリティだが、
感じる脅威はといえば、
きっと姿カタチがないプログラム上においてなのだろうな、
と本作を見て振り返った。
AIとはいえ姿カタチあるロボットとして存在する今回、
そうしたAIのAIらしさをおそれる話というよりも、
異なる者らとどう共生してゆくか、
人種や性別、差別や偏見、ダイバーシティについてのメタファーだったように感じている。
そうした意味でAIはごく普通の知性であったし、
だからして本作はゴリゴリのヒューマンドラマであり、
壮大なアクションと見逃せないヴィジュアルが目白押しの、
「アバター」以来のオリジナルSF超大作だった。
なかでもぱっくり割れることなく、AIと人間の設定や立場が交錯し混沌としている脚本が繊細。どちらにも染まり切れず互いを思う登場人物らに「もののけ姫」のサンとアシタカの複雑な思いもまた連想している。
アジアが舞台の中心として出てくるが、そこも含めて細かい部分にシロマサの攻殻や、大友のアキラが好きなんだろうなという感じがあって面白い。もちろん元祖、ブレードランナー感も健在だが、いずれも本作にうまくアレンジされていて画面の統一感、オリジナリティあふれる仕上がりはとても満足できた。
しかし昨今、リアルと広範囲にいくさづいているだけに、見ていて複雑な気分になるほど大規模にあっけなく破壊されてゆくシーンが多数出てくる。
撮影中に世界のケンワタナベも戸惑ったそうだが、ラストシーンが果たしてあれで良かったのか。心から歓喜することができなかった自分自身が残念である。
冒頭の導入部分の編集の無駄のなさは、久しぶりに完璧だと思ったぞ!
我らがハンスジマー師匠、またいい音作ったなっ!
以外も、いい意味で定番をハズした音楽、音響、が作品を印象的に仕上げていると思う。
to be free
AIが感情までも持つようになった近未来。標的にされたAIロボットが、逃げ込もうとした先に老人と子供がいるのに気づいて巻き添えを避けようと立ち止まる様は、まさにその感情が発達したからこその瞬時の判断に見えた。総じて、さすがに映像や役者陣の演技は見応えがあった。音楽のクールさも。冒頭、ジョシュアとマヤがベッドで戯れているときに流していた曲は、おそらく日本のどなたかの曲ではないか?シティポップとカテゴライズされているどなたかの。それを含めて、日本に対するオマージュも各所に見られた。
これほどテクノロジーが発展した時代においてもアジアの美しい原風景が残されて(ある意味ではいつまでたっても未開の地なのだと差別的な描写ともとれるが)、近未来と自然の融合した世界は、ユートピア感さえあった。
ただ、それだけ発展したテクノロジーや兵器を手にしていきながら、結局、突入は白兵戦なのかよ、と冷めた気分にもなった。ヘルメットくらい被れよとも思った。しかも民間人でさえ無慈悲に攻撃に曝される残酷さ。その方が観客の情に訴えるのだろうけど。そして結局、あのラストですべてオーケーになると思えないだけに、満足感はそれほどやってこない。
現在進行形のイスラエルのガザ地区攻撃になぞらえる向きもあるけれど、個人的には中国のチベット侵略にこそ、この映画の筋に近いように思えた。下界との交流を避けているかのような山深い山岳民族の様子もそうだし、僧侶の姿をしたAIたちがチベット仏教の法衣と同じ色の衣を身に着け、無抵抗に殺戮の犠牲となっていることもそう。そしてなにより、アルフィーの存在自体がまるで新しく転生してきたダライマラのようだった。映画の中でアルフィーを「兵器」と位置付けているように、現状、中国にとってもいつか現れるであろう次のダライマラは、「兵器にも匹敵するほどの脅威」なのだから。
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