ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価
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日本大好き監督の正統派アメリカSF映画
ローグ・ワンが宇宙版七人の侍だった通り日本大好きのギャレス・エドワーズ監督
ただしよくある日本のアニメかぶれではありません
あの気色悪いセリフ回しやイキがったストーリーが大嫌いなのでほっとしました
プログラムの危うさを表現するために機械訳の日本語が散りばめられていたり
Mother fuckerを具体的に表現してみたりめっちゃ上手いですね
でも本作のテーマは完全に教育されたAIと必ずしもそうとは限らない人間とでは
どちらが正しいというもので軍の人間であるが故の失敗の隠蔽に始まり
より優れた種族に支配され滅ぼされる恐怖に取りつかれた人類の暴走
とも言える殲滅作戦が展開されます
そしてAI側が戦争の行方を決める最終兵器を開発したとの情報があり
そのクリエイターを探し出し最終兵器を破壊せよというミッションを受けた
ジョシュアが親AI派の「ニューアジア」に潜入する・・・
100年後の車から突然Child in timeが流れていったい何なん?
と思いましたが車の中で50年前の曲ばかり聴いてるんだから
100年前の曲を聴いていても何もおかしくないですね
「月光仮面」「ナショナルキッド」的な大昔の日本の白黒ドラマが流れるのも
何か意味があるんでしょうね
ストーリー展開が緻密で論理的とても頭が良いのが伝わってきます
なかなかの秀作SF作品だと思います
愛を知る人なら必ず涙する。
さすがローグ・ワンの監督。
イメージ通りの展開を頂いた。
カンボジアの自然の中にある建築物
日本の未来都市(夜の渋谷)の存在は
違和感なく、実に上手く処理されている。
恐れからくる破壊の数々。
「共存」を求めているのは、
「心に愛」を持っているのは、
人間なのかロボットなのか…。
最高傑作とはいえないものの
「愛を探す それぞれの姿」
それが空気になって、風になって
スクリーンから流れてきた。
最後にあの子は大きなサプライズを残し去っていった。
それがまた悲しくて、とても温かい。
※
アバター以来のSFオリジナル大作
AIといえば目下、話題はシンギュラリティだが、
感じる脅威はといえば、
きっと姿カタチがないプログラム上においてなのだろうな、
と本作を見て振り返った。
AIとはいえ姿カタチあるロボットとして存在する今回、
そうしたAIのAIらしさをおそれる話というよりも、
異なる者らとどう共生してゆくか、
人種や性別、差別や偏見、ダイバーシティについてのメタファーだったように感じている。
そうした意味でAIはごく普通の知性であったし、
だからして本作はゴリゴリのヒューマンドラマであり、
壮大なアクションと見逃せないヴィジュアルが目白押しの、
「アバター」以来のオリジナルSF超大作だった。
なかでもぱっくり割れることなく、AIと人間の設定や立場が交錯し混沌としている脚本が繊細。どちらにも染まり切れず互いを思う登場人物らに「もののけ姫」のサンとアシタカの複雑な思いもまた連想している。
アジアが舞台の中心として出てくるが、そこも含めて細かい部分にシロマサの攻殻や、大友のアキラが好きなんだろうなという感じがあって面白い。もちろん元祖、ブレードランナー感も健在だが、いずれも本作にうまくアレンジされていて画面の統一感、オリジナリティあふれる仕上がりはとても満足できた。
しかし昨今、リアルと広範囲にいくさづいているだけに、見ていて複雑な気分になるほど大規模にあっけなく破壊されてゆくシーンが多数出てくる。
撮影中に世界のケンワタナベも戸惑ったそうだが、ラストシーンが果たしてあれで良かったのか。心から歓喜することができなかった自分自身が残念である。
冒頭の導入部分の編集の無駄のなさは、久しぶりに完璧だと思ったぞ!
我らがハンスジマー師匠、またいい音作ったなっ!
以外も、いい意味で定番をハズした音楽、音響、が作品を印象的に仕上げていると思う。
to be free
AIが感情までも持つようになった近未来。標的にされたAIロボットが、逃げ込もうとした先に老人と子供がいるのに気づいて巻き添えを避けようと立ち止まる様は、まさにその感情が発達したからこその瞬時の判断に見えた。総じて、さすがに映像や役者陣の演技は見応えがあった。音楽のクールさも。冒頭、ジョシュアとマヤがベッドで戯れているときに流していた曲は、おそらく日本のどなたかの曲ではないか?シティポップとカテゴライズされているどなたかの。それを含めて、日本に対するオマージュも各所に見られた。
これほどテクノロジーが発展した時代においてもアジアの美しい原風景が残されて(ある意味ではいつまでたっても未開の地なのだと差別的な描写ともとれるが)、近未来と自然の融合した世界は、ユートピア感さえあった。
ただ、それだけ発展したテクノロジーや兵器を手にしていきながら、結局、突入は白兵戦なのかよ、と冷めた気分にもなった。ヘルメットくらい被れよとも思った。しかも民間人でさえ無慈悲に攻撃に曝される残酷さ。その方が観客の情に訴えるのだろうけど。そして結局、あのラストですべてオーケーになると思えないだけに、満足感はそれほどやってこない。
現在進行形のイスラエルのガザ地区攻撃になぞらえる向きもあるけれど、個人的には中国のチベット侵略にこそ、この映画の筋に近いように思えた。下界との交流を避けているかのような山深い山岳民族の様子もそうだし、僧侶の姿をしたAIたちがチベット仏教の法衣と同じ色の衣を身に着け、無抵抗に殺戮の犠牲となっていることもそう。そしてなにより、アルフィーの存在自体がまるで新しく転生してきたダライマラのようだった。映画の中でアルフィーを「兵器」と位置付けているように、現状、中国にとってもいつか現れるであろう次のダライマラは、「兵器にも匹敵するほどの脅威」なのだから。
映画としてのクオリティは高い。しかし
皆さん良い演技されるし、映像的にも素晴らしい。しかしいくつものWhyとお約束に心砕かれる。
- なぜ渡辺謙だけが日本語を突然喋り誰も日本語で返事しないのか
- 絶対に先に撃つべきなのに会話を始める
- 最初の爆撃のシーンの前に胎児を模してAIを作ってたの?なぜマヤの子供である必要があったの?一個しか作れないの?
- 後半で攻撃した拠点はなぜ最初から攻撃できなかったの?
細かいところは凄く良いだけに残念
- 死んだ人ちょっと喋らせる
- 完全にSOLなノマド
- タッチダウン自爆ロボ
- 散々気を持たせておいてでかいだけのタンク(良いところです!
まぁ予想はしてたんですが、チープなSFに仕上がったの残念。ローグワンはすごく好きです。
人間より人間味のあるAI
素晴らしかった!今までのAI人工知能ロボットとの戦争ものとは違い、AIを応援したくなる不思議な感じがよき。ある意味人間よりも、人間味のあるAIが新しくて面白い。
チャットGPTなどで、どんどん普段の日常に入り込んでくる人工知能(AI)。もうSF世界の話ではないし、職業のほとんどがなくなるという恐怖は、机上の空論だけにとどまらない。僕のクリエイティブ職なんてなくなるだろうし笑、核兵器の制御も効かなくなるかもしれない。だから40年後を描いたこの作品は、超現実的でしたよ。
ターミネーターなどこれまでのSF映画は、AIの反乱で恐怖心を煽ってきたけど、今作はロボットが人類よりも人間味のある、平和主義で描かれているところが新しかった。一部の人間もロボットと共存し、感情移入し、愛が生まれる。それを機械だ!と言って破壊するのもまた人間たち。怖いです。。
エドワーズ監督の作品ではAIの反乱ものに、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』がありますね。ロボットと人間の共存はあくまで、人類の価値観次第ということを、ずっと描いているのかな。
ハリウッドで脚本家や俳優たちがAI俳優反対のストライキを敢行したけど、ヒロインの少女や渡辺謙さんのCGには、見事に共存できるという可能性を感じましたよ。随所にブレードランナーのようなSF映画の概念を変える表現があって、クリエイティブとして作品完成度も高い。
AIが人類をよい方向へと導いてくれるのか?それとも人類は絶滅に向かうのか?結局のところ、人間次第なんだよなとすごく納得した哲学的なエンターテイメント作品でした。いやぁ凄かった😆
音が良い
「ザ・クリエイター/創造者」
どの場面切り取っても
美しい絵になる作品でした。
とてもスケール感が大きくて
現実に実際に存在するような
リアリティが感じられました。
メカメカしいドロイド。
レーザー銃の音。
飛行船のデザイン。
どうみてもスター・ウォーズ。
でもSWでは無い。
とても丁寧に美しい「THE 近未来SF映画」
是非ラージフォーマットで楽しみましょう。
アメリカの自虐映画?
人類対AIの壮絶なる戦い、では無いのですね。
AIと言うよりパレスチナ人とかユダヤ人の様にAI人として、AI人とアメリカの戦いとして見た方が分かりやすいと思いました。(戦いと言ってもAI側は攻撃しないんですよね)
濡れ衣を着せられたAI人、何も悪い事をしていないのにAI人だと言うだけで超近代兵器で滅殺させられる。
映像が素晴らしいです。
ノマドと言う遙か上空に浮かぶ近代兵器や地上戦の戦車、それらがアジアの美しい風景と相まって本物の様に美しいです。
AI人側のアメリカが恐れる最終兵器は可愛い女の子。
その能力はTVのSWを自由に入れたり消したりできる事。
へ?っと思いましたが、成長するにつけその能力の及ぶ範囲が広がる事を考えると恐ろしい能力です。アメリカが怖がるのも分かる。
要は人類から電気を自由に奪うことが出来る能力。コンピュータも働けないです。
深海に潜む原子力潜水艦の電源をoffに出来たら原子炉を冷却出来なくなるし、浮上も出来ない。艦内の空調も出来ない、静かに壊れる最期を迎えるだけです。
アメリカの第7艦隊を一瞬で無力化出来る。ほぼ全ての兵器が使用不能になります。
大都会の電源をoffにしたらライフラインもアウト、銀行病院警察あらゆる物が機能を停止する事になる。
で、この子がめっちゃ可愛いの。涙ポロポロされると、もうたまらん。
親が子を命懸けで守るのは当たり前だけど、結構グッと来ました。
目が腫れちまって映画館出る時恥ずかしかったです。(^_^;)
アジアが舞台のSF映画
アメリカで大コケしてるからあまり期待
してなかったけど
観てみると 意外に悪く無かったし
映像見応えありました。
吹き替え版で観たので 後から思えば
この映画は字幕版のが良かったのかと少し
後悔してます。
オフじゃない
ほんと人間は見た目の印象に弱いね。
あれがシュワちゃんだったらそんな話にならんもんなぁ〜
今後どう成長していくか気になるが、
この世界だと、オフじゃない、が効くのがいいな。
愛と感動はバッチリ頂きました。
AIは完璧、というのもありえなくて、データが偏れば判断も変わるだろう。収集と処理がクッソ早いだけ。
そして異質なものを排除する本能、それが人間の本質。
世界平和は希望だが、
マイノリティーを認めよという世界的風潮、その思想統一化はもうそこで矛盾しているよ。
「もういや遊牧民」
いい場面で変な日本語が目に入って萎えるなどもありましたけど、まあまあの作品でした。
ノマドは日本でもノマドと言ってますよ……
ドゥルーズが使って「ノマド」のまま広まったので、「遊牧民」なんて言ってないです。誰か教えてあげて。
体調悪くて失礼…
体調悪くて前半ウトウトしてしまいきちんと見られたのかわからないのだが、映像は美しく話も良かった、ように思う。そこここに現れる日本オマージュも心地良く。一番良かったのは健気な特攻自爆メカ。絶対日本のアニメとか横山宏とかの影響を受けていてそれを隠してない。でもウトウトしてたから気持ちが乗り切れず微妙な判定に…。失礼しました。
少女が兵器?いや、能力がポンコツだった
【超進化型のはずなのに少女の能力がしょぼい】
率直な感想は、ストーリーが実に面白い。そしてアルフィーを演じた少女の演技が素晴らしい。
だがしかし全知全能で無敵なことをするんだろうと思ってた少女(アルフィー)の能力が思いの外しょぼかった。
一体何が“兵器“だったのか…??あれでは兵器ではなくただのアシスト係程度では??
黒人の父親(ジョシュア)や村人が襲われてる時もさっさと両手合わせてシュパーン!とやって、
警察ロボットやらミサイルやら自在に操ればいいのにいつまでたっても何もできないといったらなんのって。
村に向かって走る自爆ロボットや白人隊員についた時限爆弾も一旦停止しかできず、能力解けたら再起動する始末。
完全停止もできんのか。(白人隊員においては別に停止させなくていいが。)
ノマドのミサイル停止もそんなに近づかなきゃ操れんのか?!
まるで接続の悪いWi-Fiのようだ。FPS回線ゲームだったら使いものにならんぞ。
もっと派手な演出(AI vs 人間、全能の少女の神的な能力)を期待していたんだが中途半端で拍子抜けしてしまった。
【主人公に全く感情移入ができない(見た目で判断してたらごめんなさい)】
そして主人公がTENETの人だが、TENETの時も思ったがこんな事を言っては何だが黒人だとちょっと感情移入しにくくて作品が頭に入りにくい。
最初は自分勝手な奴だなぁとしか思わなかった。善良な市民がたくさん襲われてるのに自己中な行動ばかりする彼に、お前の妻などぶっちゃけどうでもいいから早く気持ちを切り替えろよ、と。
こういう雰囲気の黒人は戦う兵士や敵側の方が合ってるような。
薄暗いところで必死な形相でアルフィーに詰め寄るシーンは見た目怖すぎてどう見ても犯罪者にしか見えない。
自分が子どもなら連れ去られて殺されるんだろうと思うところだ。よく信用できたものだ。
【アメリカヘイト?いや、アジアヘイトでしょ】
渡辺謙の出演や日本語や日本のロケーションもところどころ登場していたのは嬉しかった。
だがなんか日本人や他のアジア人が発展途上の古い村人みたいなイメージなのはやめてほしかった。戦闘場所が都会で未来的な東京や京都だとさすがに欲しがりすぎか。(一部東京出てたけど)
そしてAIだけを抹殺するならまだしも、アメリカ人がみすぼらしいイメージのアジア人達を村ごと無慈悲にも殺害していく様は、今のイスラエルとガザ地区みたいでいい気持ちはしなかった。
ヨーロッパ人やそういう見た目のAIも含まれてたら果たして同じように殺害していったか…。
現代よりも40年も先の未来の話なのに、なんでニューアジアの人々が狩猟採集時代みたいな時代錯誤な見た目してたのかも謎だった。何がNewなんだよって。アジア差別でバカにするのもほどほどにしてほしい。
ポリコレ意識して無理やり黒人起用はするが未だにアジアへの偏見やアジアンヘイトは変わらないのでは?
【最後が中途半端でスッキリしない】
マヤの記憶チップのようなものがAIに刺したらちゃんとコピーできたシーンを見て、今後の未来、大切な人を亡くした人が同じような事ができたらいいだろうなとも思った。(いや複雑な問題になるか)
作品はノマドの残骸を見てアルフィーや人々が勝利に喜んでいて終わったがそこで終わってはいけない。
アルフィーは電子系操る能力があるのなら、その後ちゃんと全人類にLAの核爆発の真相を伝えたのだろうか?
AIは無害だということ、争いの本質をもっとクリアーにしないと、永遠にAIに対する人の偏見とこの問題は終わらない気がするが。
しょーもない恋愛シーンはいいからもうちょっと詰めた内容で楽しませてほしかったな。
子・友・母、クリエイターとは皆んなのことかも
人間は結局、自分たちが創り出した物と共存していかなくてはならない。
それは物しかり、環境しかり。
結局は人間による失態がAI達のせいにされ、迫害されるストーリー。
でもなぜこんな状況の中でAI達は敵を殲滅させるような行動には出なかったのか?それは人間が創造者であるからか?それともニルマータが愛を持って創造したからなのか?
むしろ人間の愛を学び、その価値を知っていたのはAI達だったのかもしれない。
とにかく展開が多くて早く、にも関わらず突っかかる部分は無い。悪いやつらはやられて、淘汰されていった。
またアルフィーが真っ直ぐな性格であったことも(そういう設定であったことも)展開が円滑に進んで行き、よりストーリーの内容に引き込まれた要因だったかもしれない。
スタートは、911テロ事件からのジェロニモの作戦と同じ展開。ビンラディンならぬニルマータを探し出せ!ということですが、、、
この映画でアメリカ側が上手くいかなかった原因はニルマータ、マヤの“愛”ということになるのか。
ジョシュアを動かし、アルフィーを作ったマヤの愛が新しい世界の幕を開けたということかもしれない。
アカデミー賞作品賞かな?
これまでグリーンブックしか当たったことないのでフラグ立ちませんように笑
No. 1330
アニマトリックスのような
最初、アニマトリックスのセカンド・ルネッサンスのような作品で
人類がAIに滅ぼされそうな世界観かなと思って観ていましたが、
人類側(西側:アメリカ)がAI側(AIとアジア人類連合)に
優勢のようで予想を裏切られました。
使用する兵器も人類の方がよっぽど進んでいて、空中要塞ノマド等、
どっちがAIなのかと思いました。
特にマトリックスのセンチネルのようなロボが人類側として出てきた時は・・・。
対するAI側は人間とAI(ロボ)が一緒に戦いますが、
原始的なゲリラ戦術なので、ベトナム戦争とかをモチーフにしているのかな。
この映画の見どころは、とにかく「映像美」でSFとしてのマシンの造形や
アジアを舞台にした近未来の情景は素晴らしく、これだけで映画館の
大スクリーンで観てよかった~と思いました。
ストーリーについては、私は主人公の気持ちにシンクロすることができず
イマイチ物語に没入することができませんでした。
もう少し主人公の動機づけがしっかりしていれば、同監督の「ローグワン」
のような傑作になったような気がするので非常にオシイ作品だと思います。
人間とAI
の闘いと言うよりは共存を目的とした作品ですかね。よって、敵味方入り乱れると、混乱するかもしれないですね。近くで大爆発が起こっているのに、喜んでいる民衆を見てると少し違和感を持ちました。今から50年後の話ですが、実際にはそんな遠くない未来に現実化しそうな話ですね。
SF-地獄の黙示録
舞台となるニューアジアは各地のイメージが詰め込まれているものの、基本的にはベトナム戦争時のベトナムで、繰り広げられる戦闘もベトナム戦争的。
そうしたアジア的な風景(実風景)にSF的・ブレードランナー的・シドミード的に大規模な施設が入れ込まれて、ルックとしては観たことのないようなアジアンSF的光景となっている。とても好み。もうそれだけで良いじゃないか、と思うくらい。ノマドのアホな設定も含めて。
AI駆動のロボットたちもアジアンな方々でまた良き。年取るんかね?とは思うものの。
ストーリーもそうした粗や穴はある(なんでアルフィー見ただけで成長するとか分かる!?)が、カーツ大佐を探す的な前半も、逃避行的な後半もルックは嫌いじゃない。
おセンチでポエティックなアジアンSF。良いじゃない。
強引に纏めきった超大作ながらも─
世界観がたまらなく良かったです。内容も良かったけれども、かなり壮大な物語を強引にコンパクトにした印象を受けたので、多少混乱や違和感を持ちつつも、最後は感動的にまとめ上げたなぁというちょっとした爽快感。
色んなSFものやミリタリーものを想起してしまいますが、それら全てリスペクトしていると強烈に伝わってきます。それは日本的な要素にも感じられて、やっぱギャレス・エドワーズの作品は、かなり好きだなぁと再確認。
すごく深い映画かと思いきやただのアクション映画
一言でいうと、邪悪な西側がベトナムで虐殺をしてるのを主人公が止めた、って話だけ。これですませばきれいに収まったのだけど、ここにAIだの模造人類だのを絡めたらからうまく収まんなくなった。ロサンゼルスで核爆発が起きて、AIが犯人だ、西側(アメリカ?)はAI根絶のための戦争を始めた。宇宙要塞ノマドで世界中のAI基地を攻撃していくぞー。でAIも人間と同じなんです、アジアでは仲良くやってるんです、それを邪悪な西側が見境なく攻撃してるんです。ですべての機械をハッキングできる模造人間アルフィーと奥さんが見つかればあとは知ったこっちゃないジョシュアが逃げ回って、最後にノマド要塞ぶっ壊したよー、邪悪な西側の野望が潰えたよー。って話。この映画を見てる間ずっと思っていたのが、アルフィーは結局子供の姿をしたロボットというか兵器にすぎないよな。これがもっとただの箱とか、邪悪なクリーチャーだったらジョシュアはアルフィーに肩入れしたのか?疑問だ。見た目によってだいぶアナログハックされていたな。あと、副題の創造者、全然創造してないぞ。
AIは平和的で善良だ、みたいに描かれていたけど、最終的に人間は主導権をAIに奪われてしまい、生殺与奪はAI側に移ったんだよね。ネアンデルタール人の話があったけど、人間はAIによって徐々に生存権を狭められていく過程といったところだろう。別に人類が滅びようが悪ではないが、かといってそれが良いとも思えない。ノマド要塞がなくなって超兵器アルフィーが世界を支配する世界ってそんなに良いの?少なくとも人間は負け種族になったんだけど。その点があんまり納得できない。映画の中では善悪がしっかり分かれていて、邪悪な西側人間と善良なアジアAIで悪が善を圧迫してたけど、実際はそんな単純じゃないし。善の反対は敗北者である、とするならAIは善であり人間は悪だろう。何にせよ、主人公に共感できない作品であった。なんというか、単純なアクション映画だ、AIとか善悪とか、すべて映画の小道具として使われていて、浅い。創造者とか言うならなんか創造しろよ。とおもった。んー、嫁に会いたいだけの男が超兵器使ってやりたい放題、だな。それだけ。AIとかベトナムとかいらんだろ。てなわけで星3.5。映像はきれいだった。ただ、どうせロボット出すなら人形ロボットだけじゃなくてもっといろんなロボット出せばいいのに。まあ、ロボットも人間と同じですという主張を出すために非人型ロボットを使えなかったのだろうけど。いろんな形になれるロボットはそれだけで人間とは違うと思う。星4の作品を期待したのに中身スカスカ、残念。
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