「クソ映画というレビューを見ても惑わされるなかれ」ザ・クリエイター 創造者 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)
クソ映画というレビューを見ても惑わされるなかれ
物語はAIの創造主たる『クリエイター』を捕らえるために潜入捜査していた主人公と妻の突然の別れから始まる
そこからの主人公の動機は「妻に会いたい」
ただひたすらにそれだけ
よくある理由だが、現実の歴史の隠喩に満ちた壮大な世界観を旅するうえで分かりやすく力強い良い設定だ
思考や感情を揺さぶられる素晴らしい場面がいくつもある反面、後半に進むにつれ「なんで?」と思う理屈に合わない展開が見受けられ、そこが個人的には絶賛しきれない一本だった
ただ、理屈よりも感情の昂りに重きを置いた作品創りなのだろう
SF表現も違和感なく滑らかで、AIを扱う以上避けられない『生命とは何か』という命題にも回答しているのも◎
「辻褄が合わないからクソ映画」なんて激しいレビューを見かけても惑わされるなかれ
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