「申し訳ないですが、残念な作品。」ザ・クリエイター 創造者 きなこうどんさんの映画レビュー(感想・評価)
申し訳ないですが、残念な作品。
ちょいちょい日本文化を挟むあたり、日本好きな監督なのでしょうか?
それでいて、舞台が東南アジア風味だったり、チベット風味。
登場人物もヒロインの母?と謙さん以外日本人風の人は見当たらない。
え?日本は滅んだの?って感じでちょっと気分悪い。
ヒロインにしたって、日本人顔じゃないし。
どうせなら,それこそAI生成のCGで無機質感のあるキャラを出した方が良かったのに。
ヒロインの子は一生懸命演技しているし、愛らしいのでかえって違和感すらある。
違和感の一つには初見の主人公にがっつり感情移入していること。
ストーリーの展開(一緒にいる理由、時間、エピソード)的に無理があるし、いやプログラムですからと言われれば感動要素にはなりえない。
それでいて最後にはリュックベッソンの名作、レオンの終盤のシーンの如く、愛してるという始末。
あと1番のガッカリ要素は、米国の超巨大衛星兵器が落下してきたとき、地上のAIの皆様、両手を挙げて歓喜してるんですねえ。
虐げられてはいても平和を愛する方々がそこで喜ぶ?てか、先の事を考えたら楽観できる状況じゃあないと思うのですが。
って、ヒロインもニッコリわろてはるし、いやあんた、さっきまで号泣してたんじゃないの?って、プログラムだから仕方ないか・・・。
gー13の件は良かった。
日本贔屓だけにゴルゴネタか?と一瞬思いつつ、gー14があんのかい!と逆にがっかり。
とは言え、律儀な彼は本作では屈指の名キャラクターです。
もうちょっと細部を詰めるなり、ひねりを加えれば名作になりえたんでしょうけど、これではちょっと微妙。
つまるところ、お時間に余裕があるかたはどうぞってところでしょうか。
余談ですが渡辺謙さん、日本語セリフだと急に大根感があるのはなんか不思議。