「考えさせられる映画」ザ・クリエイター 創造者 風になりたいパパさんの映画レビュー(感想・評価)
考えさせられる映画
予告編で凄く気になっていた映画。
映像は凄いし、映画館じゃないと、魅力はかなり落ちます。
ストーリー的に次作はないかなと。
何も考えずに観るだけなら、AI対人間、そこに愛はあるんですよのSF大作なんですが、ニューアジア、いわゆる第二次世界大戦からの植民地解放時代を彷彿させ、その背景には正直者、熱血漢が生きにくく、要領良く立ち回り、権力を振りかざす、性格の悪い輩がはびこり、跋扈し間違った政策を他人のせいにして逃げる風潮を感じてしまい、ずっと複雑な気持ちでした。
そういうモヤっとした気持ちが、大佐が死ぬシーンで、もの凄くうまく描かれていて、晴れ晴れしました。
ネタバレになるのでうまく表現しずらいですが、弱き者はアジア人、西洋人は強者の描かれ方が悔しいです。
AI時代なのに、木の舟とか家畜とか音に気づかずにロボが寝るとかあり得へんやろとツッコミどころも満載ですが、それも含めていろんなことを訴えたかったのだと感じました。
ストーリーは、途中から読める展開で、最後もそうやろうと思いつつ、ジーンと来ます。
主人公はクソ野郎だったし、権力者のエゴは胸糞悪く、最後にスカッとしますが、映像の描写が少しズレているというか、勿体ない気がしました。
今のロシア対ウクライナ、イスラエル対中東の戦争と重なり、ずっと考えさせられながら観てしまいました。
自分には、ファンタジーというよりは戦争映画かな。
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