怪物の木こりのレビュー・感想・評価
全70件中、21~40件目を表示
3.3かな。
面白かったけど最後で台無し……。台無しってか、なんか台無し。
いや、ストーリー的にはあの終わり方がいいんだよ。人間の心取り戻したよね。みたいな?
でもさー、そこに救いはあったんか??
理不尽に誘拐されて手術されて、人格変わって最後愛してる(と思えた)人にも裏切られ?て………。
そこは実は脳チップが壊れてもサイコパスでした、ラストでー、
実は刺されるまでが作戦であの後普通に回復して邪魔な彼女(吉岡里帆ちゃん)もフェードアウトさせてそれなりに生きる。みたいじゃないと亀梨くん可哀想じゃん!!
あと猫ちゃんに手を出すやつが真性サイコパスやが猫ちゃんに手を出す奴は許されん。
もう一皮剥けて欲しい
雰囲気もいいし、脚本もいいとは思うのだけど…なんか主旨がブレてるような印象を抱く。
物語としてはサスペンスになるのかな?
ダントツで染谷将太が凄まじかった。
とてもとても普通だ。
自分の異常性を認めつつ普通だ。
戸惑いも抑揚もない。異質を自覚しながら矯正も抑制もしない。サイコパスってああいう精神状態なのかもしれないと、妙な説得力があった。
菜々緒さんも良かったなぁ。
モデルさんだったけかな、凛々しい立ち姿で背骨がちゃんとある人だった。
歪んだ愛情が発露みたいな事なのだけど…トウマ医師のキャラが腑に落ちてない。
サイコパスの息子を治療する為の人体実験って事なのだけど…ならあんな異常者じゃない方がいいような気もする。それは建前でマッドサイエンティスト的な事でもいいのだけれど、子供にメスを突きつけたすぐ後に自害するのは、やっぱりわからない。
死ぬつもりなら子供を人質にとるようなジェスチャーはなんだったのだろうか?
なんとなく、そんな上滑り感じを感じながら見始めた訳なのだけど、染谷氏からはその上っ面を感じなかったのだ。
ああ、俺は主人公に同情できなかったんだな。
誘拐されて脳を弄られて、サイコパスの人生を歩まされる。酷い話だよな…。
それ故に、自らの行いを悔いたのが中村氏なのだけど…彼は「最愛の人」って言う。
謎だ。
愛情を理解できてたように到底思えない。
チップが壊れる前なんだから利用はしてたと思う。壊れてから愛してた事に気付くなんて…そもそも愛してるから結婚した訳でもなかろうに。
数十年間「是」だったものが、ある瞬間から「否」になっていく…性善説が前提ならばそうかもしれんが、人を育てるのは環境だと思う。
中村氏の切替は良かったのだけど…数十年間に渡りかけられてた呪縛は、あんな風に解消されるものなのだろうか?
それと同じ事をラストにも感じた。
刺されて殴って首を絞めたまでは良かったと思う。ああ、やっぱり彼はその呪縛を振り解けないでいるんだと思えた。
でも違った。
彼に葛藤はなくて、温もりを与えてくれた存在を守る選択枝しかなかった。
今まで躊躇なく発動してた殺意との葛藤を感じさせる台詞ならば、もっと彼に同情できたかもしれない。
彼女を殺害してしまい、苦悩し自らの思考を恨み、彼が第二のキコリになるラストもありなんじゃないかなぁとは思う。
とまぁ、なんかブレを感じた作品だった。
編集もなんだかしっくりこず…スケジュールなかったんかなぁと余計な事を思う。
◾️追記
キコリのコスチュームもなぁ…。
一回ランニング途中に襲われたシーンがあったけど、アレがなぁ…。
マスクは直前に被るとしても、あの服装は不審者でしかなく、通報待ったなしなわけで…仮面ライダーの世界観じゃないのだからと、そのあたりもリアリティに欠けてはいたかなぁ。
襲う直前にワザワザ着替えるのかよとか、要らぬツッコミをしてしまったなぁ…。
ラストで救われる
亀梨和也、菜々緒 。スタイリッシュでカッコいい。そこに「サイコパス」。『サイコパス VS 連続殺人鬼』。誰がどう絡むのか?期待はできそう。でもね映画のタイトルは、「怪物の木こり」。スタイリッシュとは真逆のイメージ。その対比がいいの?いやNo!絶対 No!。見る気失せる。英語のタイトル"LUMBERJACK THE MONSTER"。カッコいいのに。
以下ネタバレ有り
サイコパスは本当はサイコパスではなかった。本当は「脳チップを埋め込まれた改造人間サイコパス」 VS 「脳チップが壊れ、過ちに気付いた元サイコパス」。しかし元サイコパスは、終盤で理由が分かるまでは表面的には一番の悪人。ただ冒頭で過去の出来事が描かれるが、あれは無い方が。ネタバレ要素があるし、スタイリッシュで無い。
ラストの映美(吉岡里帆)と二宮彰(亀梨和也)会うシーンは、父殺しの犯人とわかってなぜ会うの?と思っていたらナイフが…。その後映美の首を絞める。やっぱりお前はそういう奴だ…と思ったら、「正当防衛になる」と。彰はサイコパスになってしまった自分自身を受け入れ、ようやく婚約者の映美を本当に愛することが出来たのだと思った。このラストですごく救われた。
何度も書くが、亀梨和也と菜々緒。この二人が主演なら、そのイメージで作品を作らないと。
サイコパスに泣かされる
三池監督の『怪物の木こり』観てきました。亀梨和也の美しいサイコパス役にゾクゾクしました。絵本とリンクさせながら物語は進んでいきある事件がきっかけで怪物の木こりvsサイコパス弁護士を引き合わせる。アクションシーンも見応えあり、二宮の心の変化に苦悩する姿を見事に表現していた亀梨くんは魅力的でした。愛を知った二宮にラストは泣かされセカオワの『深海魚』にまた泣かされました。もう一度、観たいと思う映画でした。
もう少し謎が
内容は好き。
終わり方も良かった。
キャラクターは良いのに活かしかきれて無い感じがする。プロファイラーがもう少し天才型だと良かった。熱血かクールか中途半端で、刑事を疑うのは弱すぎる。
その辺もあり、内容がすべて浅い感じに仕上っている。
見やすさ○
ストーリー◎
キャラクター○
没入感○
個人的好み◎
キャストの好みもありで……
ふーん、そういうストーリーですか。染谷将太と主人公が頭にチップを埋めていることを指摘した医者を殺めるところは、意味分からんかった。
吉岡里帆を見に行ったが、菜々緒の方が出番も多く遥かに輝いていたわな。
犯人探しものは、もういくたびもパターン化してしまっていて、なかなか作者としては苦労しますよね。 犯人が途中で分かったとかのレヴューもありますが、仕方ないですよね。
まあ本作に対してあくまでも私見で申し訳ないですが、主役のKさんが、あまりにカッコつけすぎでマイナス点になります。もうしわけない。
サイコパスな人々‼️
フツーの職人監督、三池崇史の作品の中では良く出来てる作品‼️まったく期待してなかったんですけど、意外に面白かった‼️オノで相手の頭を割り、脳を奪い去るという連続殺人事件の犯人が次のターゲットにしたのは、事件解決のためには殺人もいとわない冷酷非情でサイコパスな弁護士だった・・・。この作品を一言で言うならサイコパス‼️犯人はもちろんサイコパス、主人公もサイコパス、医師を始めとする主人公の友人もサイコパス、違法捜査も平気でやる刑事たちもサイコパス、回想で語られる主人公をはじめとするサイコパスを作り上げた夫婦もサイコパス、真相を知った主人公の婚約者がとった行動もある意味サイコパス‼️とにかく出てくるキャラがみーんなサイコパス‼️そのサイコパスの狂気が反映された世界観、映像なども含めて秀逸だなと思いました‼️ただラスト、脳チップが破損したことにより主人公が善人っぼくなってしまうわけですが、やっぱり三池監督は甘い‼️「時計じかけのオレンジ」の主人公みたいに人間の本質は変わらないじゃないですが、いつまでもサイコパスとの戦いは続いていくみたいなラストにして欲しかった‼️ハッピーエンドじゃないですが、救いのあるラストはこの作品に似合わないような気がします‼️出演者の中では刑事役の菜々緒ちゃんが印象的です‼️
絵本部分を全カットすれば、もっとスッキリするラストは原作どおりの方がいい三池監督の判断ミスまあ、監督らしいけど
少しネタバレになりますが
脳チップで人格を変えるってSFですか?
なんて思ったんですが、
なんと、あのイーロン・マスクの会社が脳チップの埋込みの臨床を開始するとか
ただしゲームが出来たり、視力回復や運動機能回復目的だとか
このあたりは、映画でもちょっと話がでてましたね
暗い話が多い中、明るい未来の話は夢がありますね
原作未読ですが、鑑賞後にあらすじだけ拝見しました
非常にすっきりまとまって良かったと思います
見てて楽しかった
監督、三池崇史さんですか
ムラっ気のある監督ですが、今回は良かった
アクションにばかり固執していないしね
ただ、結末を変えるなど、原作を大幅に三池流に改変しています
なら、たいして意味の無い絵本の話を全カットした方がわかりやすかったと思います
あれはいらない
亀梨和也はジャニーズの中では演技者としての華がありますね
ただ、二宮和也もそうだけど、人気に陰りがでてきたかな
若手のチャラチャラ演技より評価されてもいいんだけど・・・
中村獅童は”首”で北野映画初参加なので小者役でしたが、今回のような迫力のある役柄が似合いますね
菜々緒は役者として進歩しているように見えましたし
吉岡里帆は脇役やらせるといい味出します
というか、三池監督、可愛く撮りましたね
けっこう彼女の事、気に入ったのかも知れません
平日の昼間とはいえ、観客5人はかわいそう
もうちょっと入ってもいいのにな
とはいえ、監督の好きそうな結末にしましたが、原作の方が怖いし面白い
映画のは、かわいそうなだけですやん
前情報詐欺の良作
サイコパスvs連続殺人鬼
なんて話だと触れ込まれてた本作だが、ハッキリ前情報詐欺である
本作のテーマは「罪の在り方」だろう
奇しくも、本年は「怪物」と同年に放映された訳だが、アチラが怪物とは何かを問うたならば、こちらもまた、「怪物」とは何かを同じく問うていた
罪は犯した行為に付随するのは劇中通りで間違いないが、脳チップというアイテムがこれを狂わせる
罪を犯すことから、既に自責ではなく他責ではないか、と問いたくなる
しかし、幾ら脳チップが起因であれ、失われた罪のない方々の命は報われないし、彼等からしたらそんなことは関係なく許し難いだろう
だからこそのラストだし、だからこそ神の目線を持つ我々は問われてしまう
一体、何が怪物だったのだろうか、と
その意味では非常に良いテーマ性をサスペンス調で上手く味付けした作品だろう
おひさまあたれ
サイコパスな弁護士と不気味な格好の木こり殺人鬼との対決。そこを謎解く刑事達。
話が進むにつれてヒューマン的な要素も。
亀梨和也さんの冷酷な微笑み、目や頬の動きが
サイコパスを増長させる。罪悪感を一切感じない表情で革靴でカツカツ入る綺麗な部屋も。
染谷奨太さんの淡々と話す姿がある意味
一番怖かった。ゲーム感覚に近いのでは。
人間の根底にある部分がありつつ、脳チップとサイコパスの狭間が垣間見られた。
おひままあたれの歌詞の如く
あたたかいひかり たくさんあたれ
こころにあたれ たくさんあたれ
たくさん、おひさまにあたって少しでも
浄化出来ればと。
セオカワの深海魚と亀梨和也さんの
色気の余韻が残る映画でした。
毒を持って毒を制す
コンセプトかなと予告見て思って
ワクワクしたんですけど
アテが外れました
導入からなんか嫌〜な感じはビンビンにあったけど
まぁ、三池作品だしな〜という気持ちもありつつ……
で、本編
サイコパスがただの異常者で
殺人者みたいにしか表現されて無かったのは残念
しかも劇中で何度も「サイコパス」というセリフを連発
サイコパスって、そういう事なんでしたっけ?
世間一般にも存在していて
犯罪を犯さない人も居ますよね
経営者や、社長などにも多いなんて聞いたりもします
そもそも人の子ども攫ってまで
サイコパスを創り出してどうしたかったんですかね?
ちょっと目的がよく分かりません
(原作には描かれてるのかもですね)
それこそ、養護施設を経営している夫婦が
自分たちの出自に負い目を持たず心が強くなるように
いじめられても屈さない気質に仕立てあげる必要があり
それがのちにサイコパスと呼ばれるものだった
とかなら分かるかも?
刑事たちも刑事たちで
めちゃくちゃ恨みを買ってる人が被害者なのに
「養護施設出身だ!」とか先に言い出して
「えぇ……」って感じでした
「脳ドロボウ」ってネーミングも……w
なんか古臭い感じは狙ってですかね!?
監修も、中野信子さんがしっかりついてたみたいですが……
これで良かったんかな?
他にも
「二宮」って苗字とか
「彰」って名前とか
殺人犯すのにそんな手の込んだ格好するぅ!? とか
これだけ突っ込ませて頂きましたので
ある意味楽しめた作品かも
正しい楽しみ方かは分かりませんけど……w
結構ドラマだった
前評判で、期待外れもっとぶっとんでるかと思ったとかあったからどうかなー?と思ってたけどおもしろかった。
三池さんで、
はらはらどきどき、
サスペンスアクション!っていうのを期待すると物足りないのかなとは思いますが、映画としてはおもしろかったです。
美術関係、装飾とか、衣装メイクとか、
とても良かったです!
良心は生まれつき埋め込まれているもの?
原作を読んでいませんが、「脳泥棒」と言われる異常な連続殺人犯を追う過程、脳チップ、からの、作られたサイコパスというのが新鮮味があり、途中までハナシの先が読めず謎解きしつつ観られて面白かった。養護施設の先生など、本人に落ち度無いが二宮に個人的に不都合そうな関係者たちが惨殺されないかどきどきしました。
展開がスピーディーで、次々判明する事実も取ってつけたようではなく現実味があってよかったと思う。(ただし、オチは物足りない、ありきたりです。)
登場人物のキャラが立っており、それぞれのキャスティングが合っている。
亀梨と菜々緒はそのものだし、某TVシリーズの二択刑事の渋川清彦さん、すっかり「顔見れば刑事」な感じになっちゃって。
一番怖くて嫌なやつは染谷将太の杉谷ですが、あの後猫がどうなったのか心配。
吉岡里帆はキャスティング云々以前にキャラ自体がちょっと鬱陶しい。
コワモテの荒んだおっさんの感じがホンモノみたいな中村獅童はとても良いけど、大物なので後々化ける役だろう予想がついてしまう。
「良心回路」が復活したら、今までサイコパスとして行ってきた非道な行為の数々が、「良心の呵責」により耐えられなくなったという皮肉さを強調する設定は分かるが、「良心」って回路が復活したからといって、いきなり完璧に発揮されるものなのだろうか。
人間の「良心」は、どう備わるのだろう、生まれつき持っているという類のものではなく、人として生きていく過程で受容する、社会的な刺激で育まれるもののような気がする。
幼児の頃に閉じられて以来馴染みのない感覚なので、人造サイコパスたちは「良心」の存在を感覚として知るところから始め、人や社会との関わりの中で時間をかけて徐々に獲得していくもので、脳チップという障害がなくなったからと言って即座に発揮できるものでは無いような気がします。
連続殺人鬼?サイコパス?
普通のサイコパス殺人鬼映画かと思ってたら、意外と作り込んだストーリーで面白かった。
「連続殺人鬼VSサイコパス」が売りだけど、結局「連続殺人鬼VS連続殺人鬼」若しくは「サイコパスVSサイコパス」な映画だった。
バイオレンス部分もそうだけど、「社会と適合出来ない者たちのドラマ」は三池監督の真骨頂ですね!レーティングをもっと上げた状態で観たかったかな?
そして、「怪物」「首」「キングオージャー」に続く「中村獅童祭り2023」の一本😁
頭蓋骨バーッン🪓
原作のエグさを三池崇史監督なら忠実に再現して
くれると期待していたけれど、アイドル起用だからか
頭蓋骨パーッン🪓脳みそ回収シーンは
ほぼなくてがっかりしたぞぉ‼️なんだよなんだよ、そんなもんかよぉおおおおお😂
2年前に読んだので少々記憶から抹消されてる📖´-
それでもどんどん思い出してワクワクしつつも
亀梨和也演じる二宮彰が、原作でもイケメンとしてあったし
亀梨もイケメンとは思うのだがなんだか違う🤔
サイコパスになりきれてないと言うか。
むしろ相棒の染谷将太演じる杉谷の方がリアルに
サイコパスで狂った感じが滲み出ていて好き🤤
なんなら二宮の役はイケメン枠ではないけれど←おいw
主題歌歌ってるセカオワのFUKASEがやった方が
抜群だった気がするーっ
原作ファンだからと言うより
せっかくのあのエグさを出し切れていないので
勿体ないとしか言いようがありませんね🪓
心理劇とまではいかず
エンタメかなあ。
羊たちの沈黙のような奥深さが無い。
主演のサイコパス度合いを期待してたのに、
元ジャニーズだから?
最終的に一番良い人なのがなぁ、、
演技が下手では無いんだけど、存在感に欠ける。
中村獅童さんや菜々緒さんに負けてた。
染谷さんのサイコパスさは台詞を単調に話してるだけで、恐ろしさを感じる訳でも無く。
期待してたんだけど残念。
怪物のもくこりw、サイコパス キラ-と言いたかっただけな気がする。
誰が サイコパスを殺る奴(木こり)なのか・・・その一点がネタの映画。
今回は「怪物の木こり」を見たっす。
中々エグイ絵もあって 雰囲気作りは分かるのだが、
本当のサイコパスって こうじゃない様な気はしたかな。
木こりは誰なのか?
二重人格の二宮彰(亀梨さん)か、
刑事の乾登人(渋川清彦さん)か、
医者の杉谷九郎(染谷将太さん)か、
施設の同僚の剣持武士(中村獅童さん)か
元婚約者の荷見映美(吉岡里帆さん)。
ここの 仮面を剥ぐ所が クライマックスですね。
推理的には楽しかったけども。
見てて 一番許せないのが
医者の杉谷九郎。 ラストで猫に何しようと・・・?
こいつが一番の サイコパスと思う。
木こりさん 彼を叩き切らないとネ。
私的にはモヤモヤ感が残る映画でしたです。
気に成る方は 劇場へ。
感情を知らない怪物の木こりは…
亀梨和也が以前出演した作品なら、“早く人間になりた~い!”。
本作は、“普通の人間になりたくな~い!”。
二宮彰。表向きはエリート弁護士。本当の顔は、サイコパス。
自分の邪魔になる者を冷酷無比に殺す。
弁護士としての恩師であり、婚約者・映美の父親を自殺に見せかけてビル屋上から突き落として殺した。
何も知らぬ映美と婚約関係を続けるその神経…。
サイコパスの心情など理解出来るものじゃないし、そもそも“心”などあるのか…?
亀梨和也が新境地の冷演。
そんなサイコパスに、類は友を呼ぶ。
医師の杉谷。彼もまたサイコパス。実は二宮よりイッちゃってるような染谷将太の雰囲気がマジヤベェ…。
そしてある日二宮の前に現れたのは…
不気味な“怪物マスク”を被った何者か。
突然襲撃され、負傷する。
命は助かり、誓う。ぜってぇー殺してやる…!
巷を脅かす連続猟奇殺人事件。
被害者は頭を割られ、脳を持ち去る事から“脳泥棒”。えげつない…。
その犯人と目されているのが、『怪物の木こり』という絵本に出てくる不気味な怪物マスクの殺人鬼。
ただの快楽殺人か…? それとも何か繋がりが…?
警視庁のプロファイラー・戸城のプロファイリングで、被害者たちにある共通点が見つかる。
皆、養護施設育ち。性格に問題あり。
もし同一犯ならば、二宮が襲撃された理由は…?
彼も養護施設育ち。性格は言わずもがな。
入院中の頭部レントゲンで、脳にチップが埋め込まれている事を知る。
本人に記憶ナシ。一体これは…?
警察の捜査線上に、二宮も浮かび上がる。何かしらの重要参考人。それとも犯人…?
二宮の前に“怪物の木こり”が執拗に姿を現し…。
サイコパス主人公vs警察ならよくある構図だが、本作はサイコパス主人公vs警察vs連続猟奇殺人鬼。
TVドラマの悪女役などで女優として花開いた菜々緒が、今回は正義感あるプロファイラーを熱演。
問題行動で飛ばれた刑事・乾。渋川清彦十八番のやさぐれ感。
その乾と因縁ある過去の殺人事件の容疑者・剣持。『首』とは真逆の中村獅童の恐演。
各々の人物像や関わった事件なども話に絡み、二転三転していく。
被害者たち全員にも脳チップが埋め込まれている事が分かった。
被害者たちと二宮の関連性、“怪物の木こり”に狙われる理由がこれで繋がった。
では、その脳チップは一体…?
30年前、多くの子供が誘拐。警察がようやく辿り着いた犯人は、サイコパスの医師夫婦。
警察が踏み込んだ時、一人の子供に何かの手術を終えた後。
唯一の成功。失敗した子供たちは皆…。
夫婦の研究目的は、脳にチップを埋め込み、サイコパスを作り出す。
生存者はその子供一人かと思われたが、脳にチップを埋め込まれた子供は何人か養子として。被害者たちや二宮はその子供たち。
彼らが狙われる理由は…?
警察が踏み込んだ時いた子供は今…?
“怪物の木こり”の正体は…?
二宮の復讐は…? そんな彼に異変が起きる。
二宮が人を殺せなくなった。
原因は、“怪物の木こり”と揉み合った時、頭部に受けた負傷。チップが壊れた。
今まで人を殺す事やそれ以外でも何も感じていなかったのに…、何だ、この感情は…? 何だ、この込み上げてくるものは…?
と同時に、罪の意識。恋人の父親を殺した自責の念。
人は犯した罪の重さに耐えられない。
サイコパスがサイコパスじゃなくなった時…
それは“もう一人”いた。
映美が“怪物の木こり”に捕まった。今は廃屋のサイコパス夫婦の屋敷跡へ。
いよいよ“怪物の木こり”の正体。
衝撃!…ほどではなかったな。剣持。これが吉岡里帆だったら驚きだったんだけど…。(吉岡里帆の役、あんま目立ってなかったような…)
剣持もサイコパス夫婦によってサイコパスにされた。あの時の子供。
かつて乾と揉み合った時、頭部に衝撃を受けてチップが壊れた。
罪の意識がのしかかる。彼の場合、妻を殺した事…。
サイコパスにされた自分たちの苦しみを止める。
ちと動機が弱い気もするが、これが事件の真相。
もっと三池節炸裂かと思ったら、グロもバイオレンスもそこまでではなく。血の噴出は勢いあったが、『首』の方がグロかった。
思ってたよりドラマ重視。当たり外れの多い三池作品の中で、個人的には当たりの方。
サイコパスにされた者たちの苦しみと哀しみ。彼らも誘拐されなければ…。
幼き頃の思い出。友達が欲しかった。
復讐されたのは自分のせい。それでも愛した人を守りたかった。
サイコパスがサイコパスじゃなくなった時…
本当は普通の人間になりたかったのかもしれない。
全70件中、21~40件目を表示