パラダイス 人生の値段のレビュー・感想・評価
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中盤以降は単なるマヌケな誘拐犯の逃避行になったのが残念
エレナがブチ切れてマリーをぶん殴るシーン、唐突すぎて笑ってしまった。弾切れの銃で撃たれて吹っ切れたのかね。それにしても心変わりが急すぎて違和感。マリーを気にかけてた優しいエレナを知ってるからギャップが怖い。
しかもナイフでマックスを脅して車から追い出してしまう。挙句の果てには、マックスの子を宿しながらも別の男とくっ付いちゃってるし、終始何を考えてるか分からないヒロインだった。さんざんマックスに助けられといて、最後の最後であの仕打ちはヒドイ女だと思う。子供さえ手に入れれば相方はだれでも良かったんか...。最初は好感持てたけど、終盤は好きになれないキャラになってしまった。
前半は良かったが中盤以降が微妙。婆さんになって落胆するエレナと献身的に支えるマックス。前半はベンジャミンバトンのような歳の差ラブストーリーかと思ってた。
しかし、中盤以降は単なるマヌケな誘拐犯の逃避行になったのが残念。ソフィーとマリーを間違えて誘拐は一番ありえない。もっと事前に確認しとこうよ...。
年齢を換金する設定は斬新で面白い。でもこのシチュエーションなら切ない恋愛系の話を観たかったかも。
若さを金で買える世界。それは一見、幸せなようで闇が深い。年齢を売買...
若さを金で買える世界。それは一見、幸せなようで闇が深い。年齢を売買するビジネスに反対する存在もある。
難しい内容で飽きない。
映像、演技、BGM、テンポ、どれも素晴らしい出来。
配偶者の心の変化が見どころ。
初見で氣付がなかったところもあり、二度目の視聴で理解が深まった。
格差の拡大の行きつく所
貧富の差が、遂に若さや寿命まで左右するというアイデアは近未来としてのリアリティがあり、独創的で面白いストーリーに仕上がっていると思います。
ただ、あれだけ懸命に妻を救おうとした夫が最終盤になって突然消極的になったのは、あれこれ考えても辻褄が合わず、もったいなかった。確かにハリウッド風のハッピーエンドにはしたくなったのは分かるが、もうちょっとやり方があったのでは?
斬新なアイデア作品…
金がないから寿命を売る…恐ろしい近未来の世界。最初から嵌めようとして、無理やり寿命奪っちゃ駄目だろう。しかし、それをまた復讐で罪のない娘から奪っちゃ、同じ穴の狢。続編も有るのだろうか。やっぱり誰しも若くい続けたい。しかし、ずっとその若さのままでいられるのだろうか、その辺りが分からない。ラスト、妻は優しくしてきた娘に殺されそうになって、覚悟が決まったというかブチ切れたんだろう。思い留まったマックスさえ裏切るとは。。そこまでして母親になりたかったのだろう。
後味は悪いけど、案外あるかもしれない近未来が味わえる
臓器売買のように寿命が売り買いできる世界で、金に困った貧乏人が渋々ではあるが、寿命を金持ちに売ってしまう。
もちろん自分の寿命が減ってしまうのは、庶民にとっても最悪の選択なのでなかなか売らないし、お互いが適合しなければ寿命の受け渡しはできない。
主人公夫婦の嫁は家を燃やされて、ローンの担保になっていた38年分の寿命を強制的に没収されてしまう。その結果、老婆になってしまい、お腹の赤ちゃんを流産してしまう。
寿命を取り戻すために夫は、寿命を買って若返った金持ちを誘拐するが、途中で間違えて娘を誘拐したことに気づいて、その後どうする?といった流れ。
興味深かったのは、最初は誘拐された娘に同情的だった嫁が、娘が刃物を向けた瞬間にスイッチが入り、最後は無関係な娘から寿命を奪い取り、若返った後は新しい彼氏を見つけて、子供を宿す。
夫の方は人生をムチャクチャにされた寿命移植を根絶するために、テロリスト組織に入って戦い続ける。
命を繋ぐのが女性で、命を使うのが男性という考え方って日本でもあるような気がして、ドイツとの意外な共通点を感じた。
今の男女平等の価値観とはあってないけどね。表現は自由だよね。
観ても良いし、観なくても良いし、な感じ。 人生、思わぬ病いや、不慮...
観ても良いし、観なくても良いし、な感じ。
人生、思わぬ病いや、不慮の事故がなくなり、寿命を全うできる前提のお話し?
やっぱ、サーファーが良いのかにゃ?彼氏にするには😬
脚本がイマイチ
面白かったけど、「女性は若さと子供を持つことに執着する」という偏見に満ちていると感じた。
寿命を取り戻すことに積極的だった夫が終盤で急に消極的になり、反対に妻が超積極的に行動し始めて最終的には別の男の子を妊娠するという展開も謎。
情けないご主人
金持ちに若さを売るビジネス。
貧困層は、借金や医療費の必要性から
一歳幾らで販売する時代。
AEONという企業。同じ名前だ!
命まで売る?
その最優秀営業マンは、ある日自宅が火の不始末で
燃え、妻の40才分で返済することに。
実はそれは。
みんな自分中心だ。それと金だ。
ラストは、なんかびっくり。
なるほどなって思った。
ドイツ映画だな。
Netflixの「ブラック・ミラー」の映画版かな?
他の方も書かれている2011年のSF映画『TIME/タイム』と同様に時間(寿命)をお金で交換するアイデアではあるが『TIME/タイム』はSuicaやPASMOのような電子マネー的なシステムでスリリングでSFでもそれはちょっとどうなの?という笑えるエンタメ要素が高いのに対し、さすがドイツ(?)と褒めて良いのかわからないが『パラダイス 人生の値段』は同じSFで時間と命を扱っているのに内容が重たく笑いの要素が全く無い社会派SFだ。
『TIME/タイム』と『パラダイス 人生の値段』の違いを単純に言うと「とにかく今死にたくな~い!」と「歳を取りたくな~い!」であろうか?
あ、「歳を取りたくな~い!」で思い出したが1992年の『永遠に美しく…』がブラックとコメディ要素がバランスよく作られていてオススメです。
『命はいずれ尽きる』って、64歳になってやっとわかるのか?!
日本人はドイツの生命資本主義に負けるね。日本では75歳で『10万円』だからね。
日本の『プラン75』は破綻する。ドイツの生命資本主義にはかなわない。
日本に似たような名前の企業があったと思う。会社名として、その企業は著しく印象を損なうと思うが、何も起こさないのだろうか?
そのくらい、日本は世界からなめられていると思う。
寿命移植
なかなかエッジの効いたラストで、2時間つき合った甲斐がある。
寿命が移植できる近未来は、残り寿命が通貨として腕に表示される『TIME/タイム』を思い起こさせる。
『パラダイス 人生の値段』では、寿命を売買した結果が、目に見える形で描かれる。ドナーとして若さを提供した側は、提供した年齢分、老化が進む。受け取った側は、時計を巻き戻したように若返る。
この近未来のドイツでは、医療行為としてこの売買が合法化されている。
寿命を売買できるというアイデアは面白く、物語を駆動する力は抜群にある。惜しいのは、このバイオテクノロジーの理論が示されていないこと。
細胞の寿命を司るテロメアの数を契約年数分移動する技術ではないかと想像したが、SFである以上作り込んで欲しかった。
最後まで飽きさせない展開も続くし、富裕層と貧困層の寿命格差が広がりつつある資本主義の歪みを体感できるSFスリラーに仕上がっている。
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