「え、これフランス映画なんですか…?」コマンドーニンジャ 因果さんの映画レビュー(感想・評価)
え、これフランス映画なんですか…?
いや〜本当に素晴らしいなアメリカ映画は。
豊富なアーカイブと足りない脳みそのマリアージュがこういうB級にも能わぬZ級映画を大量に生み出してくれているのだと思うと太平洋に向かって五体投地でもしてみたくなる。いや〜本当に素晴らしいなアメリカ映画は…
…え、アメリカ映画じゃないんですか?このテイストで?
あまつさえ「フランス映画」なんですか…?これが…?ウソだろ…
内容といいショットといい何から何まで中途半端で68分が永遠に感じられたし、資金だけは無駄に投下されているであろう小手先のギミックだけが悪目立ちしていた印象だったが、「2018/フランス映画」というパッケージの表示が目に入った瞬間に何もかも許せてしまった。
こういうフランス映画を見るとマジで感動してしまう。フランス映画というとゴダールとかカラックスとかノエとかいったカイテ・デュ・シネマ的な知性主義・歴史主義者しかいないような印象が強いので、フランス制作の素朴なバカ映画というのはそれだけで稀少だし需要がある。
ニンジャだの80'sオマージュだのといったよくあるバカ映画のお約束のみならず、「ポストクレジットでドット画のアニメーションを垂れ流す」などというガチで浅はかな奴にしかできないユーモアまで醸出してくれるあたり本当に完璧なバカ映画だといえる。
この先の人生で二度と見返さないことが何の心理的負担にもならない映画に巡り会えた僥倖に、心の底から感謝…🙏
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