違国日記のレビュー・感想・評価
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癒し系の姪っ子ちゃん☺️
3本ハシゴの2本目です🙂
観客動員が芳しくない事もあって、二の足を踏んでいましたが、楽しく観れました😊
まあ、1本目がメチャクチャ重いテーマであった事も理由の1つですが、やはりハシゴする時は、順番が大事だと改めて思いました😏
まあ、世の中、そんな簡単に、毎回、自分が観たい順番にはなりませんが(^^ゞ
好きな場面がたくさんあった。 子どもから見た大人という存在。これま...
好きな場面がたくさんあった。
子どもから見た大人という存在。これまでここまで子どもの視点から写る大人像が蘇るように伝わってくる作品は他にあるようでなかった気がする。
ガッキーの力の抜けた「行ってらっしゃい」も、夏帆ちゃんとの3人でのやりとりも、微笑ましくて、優しくて、愛おしかった。
ガッキーは『正欲』みたいな重め社会派を無理にやるより、個性を活かしたラフな役をやっていってほしい。
見て良かった作品
原作は途中まで既読。新垣結衣が?と最初思ったが、なかなかどうして、まきおでした。長身でシルエットがピッタリなだけでなくコミュ障ぶり、絶妙な他人との距離感、朝との関係のゆっくりとした変化、こんな演技できたんだ、と新たな発見でした。
朝役の子の演技も、友人たちとの関係、高校生活も瑞々しい。
劇的な何かは起こらないけど、じんわり伝わるいい作品。二時間半の長目の作品ながら終わるのが惜しく感じました。
心地良い時間
人は夫々、心地良さを感じる時があると思います。
例えば、温泉に入っている時、友人とお酒を飲みながら話しをしている時、車を運転している時...等々。
私が元々、この種の映画が好みである事が前提となりますが、この映画を鑑賞している間、
心地よい感覚で時を過ごし、鑑賞後は少しの元気と幸福感を味わえる素敵な映画だと感じました。(おススメです)
しぬきでやれ
こんなに刺さるとは。ある意味では想像通りに展開していくし範疇の物語なのだが、きっとむしろそれが心地良い。「大人」を試されて再確認させられる映画(物語)。自分を大人だと誤解している人たちの描き方が個人的には秀逸で、それらに素直に反応してしまう(大人の行動と誤解する)子供達の世界が興味深かった。そして、出会ってしまった好きな事に対する向き合い方と"プロ"であると言うことへの言及。是非とも「ルックバック」とセットで観て頂きたい作品でした。
ズレと合致のよろこび
中学高卒業前でこれから高校生になる朝(早瀬憩)の両親が亡くなってしまう。葬儀の時これから朝がどうなるか親戚たちは口々に言い合い、朝も不安になっていたところ母の妹槙生が、朝と一緒に暮らすと言いきり、二人は一緒に暮らすことになる。二人の距離感や年齢のズレ、独身で子供のいない槙生、親といつも一緒にいた朝、違う世界に生きていた二人が一緒に暮らすことになる。槙生は朝に「私は、決してあなたを踏みにじらない」と宣言する。。
瀬田なつき監督は過去の作品、「ジオラマボーイ・パノラマガール」「嘘つきみーくんと壊れたまあーちゃん」で高校生くらいのほぼ同世代の男女の気持ちの「ズレと合致」を描出していた。この二作品では、同世代ということでズレも小さく結果合致のよろこびも限られていた。今作も同年代の親友えみりや同級生の森本との小さなズレと合致をさりげなく描出している。
槙生の親友の奈々(夏帆)や元恋人で友人の笠町(瀬戸康史)が朝を決して子供扱いしないで一人の女性として接する。奈々と槙生と朝が餃子を作るシーンはほのぼのしている。そして三人の信頼にもとづいた関係性を見事に作り上げていた。朝は槙生と笠町が一緒にいるとき、結婚する、しない、だけでなく多様な関係性があることを知る。特に槙生に恋バナを仕向けるえみりにはそれなりの要因も隠されているのだが。これらの会話は大人と少女のズレの大きさをそれぞれが理解をするという合致をもたらしている。
槙生も朝もそれぞれのズレに戸惑いつつもお互いの領域をしっかり守る、そこに信頼と愛という美しい合致をもたらしている。槙生が言う「私は、決してあなたを踏みにじらない」という言葉がいきている。朝は自主性を持ち溌剌とした姿として描出されていた。
瀬田なつき監督は、この原作をえて、ある種強引な姉御肌な槙生を演じた新垣結衣と高校生役をみずみずしく演じた早瀬憩、夏帆、瀬戸康史らのキャストへの的確な演出が見事な演技を引き出し、監督の映画の核心であるズレにほくそ笑みながら、お互いがお互いを尊重する自主独立という合致の多大な幸福に酔いしれた作品であった。
こーいう話なのかなぁ???
思いのほか新垣さんの演技が良かったです。
とてもいい感じで「私はわたし」でした。
これは収穫。
さて、本作ですが、原作未読で鑑賞です。
結構淡々と進んでいくんですよね。
勢いきっかけで始まる物語なんですが、
なんか、登場人物たちが基本
「そのまんま」で皆で
「納得しながら」進んでいく感じで・・・。
うーーーん、うまく言えないなぁ。
なんかあまり心の揺れってのを
感じることができなかったんですよね。
あぁ、あなたはそうなんですね?
私はこうですから、そこんとこ
分かってね。・・・・
な、冷静な感じが終止なんですよね。
まぁ、姪っ子が大人っぽい中身
だからこうなるのかなぁ・・・?
そりが合わなかった姉の子供・・・
ってことで生まれることってもっと
あるように思うけどなぁ・・・
なんだか、相手に対する「感情」って
ものがあっさりしてる気がして
物足りなさを感じてしまいました。
余韻を感じる映画
余韻を感じる映画だと思う。冒頭から描かれる姉妹の不仲の明確な理由や、苗字の異なる両親の関係性、父親の存在感の薄さの理由、母親に対する感情、など、はっきりと描かれておらず、不完全燃焼に感じる人もいそう。でも槇生が言うとおり、人と人は全てをわかりあうことはできない。槇生と朝の間においてもそうであるのだから、観客が全てを知るのも、なんだか違う、ということなのかもしれない。
私にとってはとても心に響く映画だった。
出演者は皆、いい演技だった。ガッキーは変わり者でぶっきらぼうで、でも愛情深いところのある女性を、もしかして素はこうなのかも、と思うくらい自然に演じていた。あと、元彼役の瀬戸さんが、可愛い男子のイメージが強かったのだけれど渋格好よくて、こういう大人な男性の役をもっと演じてくれたらいいのにと思った(知らないだけかも)
なぜか途中で離席して戻ってくるお客さんが何人かいて残念だなと思っていたら、結構長いのだと後から気づいた。逆に言うと、私は長さが気にならなかった。事前にトイレには行っておいた方がいいのかも…
配役が気になった
原作を読んだ上での感想です。
映画自体は面白かったが、ガッキーはミスキャストだと思う。ガッキーの演技が下手とかそういうのではなく、顔が良すぎるのが問題で、
槙生は小説でしか生きれないような不器用な人間で、顔によりチヤホヤされてないから成り立つ感じがしたからだ。
顔が良すぎると周りから言い寄られるだろうし、それによる苦悩もあればメリットもあっただろうし、もしそうであるならああいう性格や雰囲気になっていないような感じがする。
原作ではそういうのも踏まえたキャラデザな感じがしたけどガッキーからは美容に自分のリソースをきちんと割いてる感じがするしきちんとそのことを自分の武器としている気がするので自分の解釈する槙生とバックグラウンドが違う気がしてなかなか馴染めなかった。
その点を除けばいい映画だったと思う。
BSのスペシャルドラマでもいいのでは。
全体に透明感(ガッキーがでているからそう感じた?)のある映画。特に何もおこらず淡々と心のひだをすーと通過していくような、言葉の使い方が面白い。途中、なかだるみなのか眠気が襲うが最後まで鑑賞。ですが映画館でやるべきものなのかなと思ってしまう。
二人の関係が愛おしくて仕方がない
ヤマシタトモコさんの同名漫画を映画化したとのこと。心がポカポカする好きな作品だった。
新垣結衣さん演じる人見知りな女性小説家マキオ。姉夫婦が事故で亡くなり一人残された姪の朝(早瀬憩ちゃん)を急遽引き取ることに。
二人の生活。
この空気、凄いなぁ。
愛おしい空気だった。
おいしい空気を吸った。
観る我々は二人の間に築かれて行くかけがえのない関係を知る。
そしてこれはマキオの成長記でもあった。人と暮らすことをためらって生きてきた彼女が大きな一歩を踏み出した。
夏帆さん演じる親友、そして瀬戸康史くん演じる元彼?の心のこもったサポートも👍
そう、マキオは一人で生きてきたわけではなかった。朝が加わり明るい未来しか見えなかった。
忘れられし父親
公開終了日、滑り込み鑑賞。あっぶね〜見れてよかった。
まあまあ平均点の映画だった。恐らく、漫画だともっと深いところまで描いているんだろうけど、映画となると2時間に収めないといけないわけだから、かなり粗い仕上がりになっている。
姉との因縁は?姪への愛は?そもそも、亡き父親の存在は?ツッコミどころ満載だし、なんか中途半端な終わり方で消化不良。満足度は低め。でも、超自然体なガッキーがかなり良かった。正直、演技上手なイメージ無かったし、印象的な役もパッとは出てこなかったんだけど、今回はかなりハマり役で良さ爆発していたと思う。
槙生というキャラが好き。
親子でも友達でもない存在。特段関わりがあった訳でも、互いのことを知っている訳でもない。だからこそ言えることがあるし、ぶつけれることがある。傍から見れば突き放して見えるような向き合い方も、朝にとってはすごくいい教育になるだろうし、朝がいるおかげで彼女もたくましく生きようと思えるはず。世の中、いいことばかりじゃないけれど、自分を誰かひとりでも思ってくれる人がいれば、がんばろうと勢い込むきっかけになれるよね。色々と参考になった☺️
朝役・早瀬憩も、ものすごくいい表情していて、グッドアクトだった。目に感情を乗せるのが非常に上手い。ガッキーとのタッグもお見事。これは今後が期待できる女優さんかも。「あのコはだあれ?」にも出るのか...楽しみ。
描き不足、説明不足は否めず、俳優たちに頼りっきりな気もするけれど、原作パワーのおかげか、心にジーンと響く作品ではあった。餃子にもちやらなんやら色々入れてみるの、今度やって見よーっと🥟
両親を亡くした傷心と、母親とは異なるちょっと変わった大人の女性との...
両親を亡くした傷心と、母親とは異なるちょっと変わった大人の女性との同居生活に戸惑う思春期の少女。新垣結衣演じる人付き合いが苦手な小説家の槙生と、早瀬憩演じる天真爛漫な少女・朝のコントラストが互いの心を動かしていき、次第に心を開き交じり合っていく様が心地よい作品です。
「違国」という造語で強調されているように、人はみな違う存在で、考え方も感じ方も違うのだから、安易に気持ちが分かるとか共感できるといった馴れ合いはしないが、違いを認めたうえで寄り添ったり支え合ったりすることはできる。そうしたメッセージは昨今の多様性尊重の流れにも沿う。
しっとり
原作話題になっているのは知っていたが未読のまま映画化されて鑑賞。
ストーリーはわかりやすーいヒューマンドラマ。良くも悪くも大事件は起きず。
主演の女の子。めっちゃ頑張ってて好感もてました。今後が楽しみですね。
それにしても
ガッキーがなかなか大人になってきたなあ。感無量。
漫画やと読みやすくて楽しそうなストーリー。読んでみます。
表面上を漂うような
キャストは魅力的だったけど、あまり感情移入できず長く感じたのは、話と映像が、美しい表面上を漂っているようだったからかもしれない。
誰かの一番になることは簡単ではないと思う、という言葉が、印象的だった。偏見の中でも一人で必死に生きることで、強くなれるのではないかと思った。
人と交わるためには、自分を持つこと
全く自分を持たない姉に責められて、命懸けで殺そうと思うくらい小説家への道を歩んできた妹との確執。急に現れた姉の子供との共同生活が始まる。感情や出来事を単に黒白つける物語にはせず、あやふやな人間の心情に寄り添った映画。なかなか最後の収束が難しいけど、姉の朝へのノートが途中で終わっていたところが、かえってよかった。
原作はどこかで読んでみたい。
瑞々しい! 私は私、あなたはあなた、という愛情のスタイル
これは良かった。
小説家の主人公が、事故死した姉の娘を引き取り、共同生活が始まる。「私は姉が心底嫌いだったので、あなたを愛せるか分からない。でも一緒に帰ろう」と手を差し伸べる。
仕切りのある愛、といいますか、私とあなたの境界をなくして、飲み込んで行くような愛ではなく、私は私、あなたはあなたという区別は、尊重したままの愛情のあり方(あるいはその模索)を描いて、心地よい。
言葉にできることはする。でも、できない事や、したくない事は、はっきりとできない、と言う。それは私の領分だから。一見、ぶっきらぼうでクールに見えるけど、その距離感が良い。
原作の漫画は、台詞と余白、という感じだったが、映像になる事で、思いっきり瑞々しい方にふれている。可愛すぎる。
引っ込み思案は親の影響なのか
親が死んだ女子高生が独身おばさん宅に居候する話。
事故死した母はいい子でいなさいと言うタイプ。
独身おばさんはやりたい事をやるタイプ。
私も劇中と似たことがありました。
親からあんたは人にどう思われてもいいよねと言われます。
たまに突発的な決断をします。
普通は止める普通は結婚するという普通概念がないのです。
ここで凄いのが、いい子ちゃん姉と自分勝手の妹を2人育てた母(祖母)です。
人付き合いで同じ高校大学の友人は仲がいいです。
同じ常識を共有しているからです。
しかしなぜか大抵の兄弟は仲が悪いですよね。
この謎に迫る映画だと思います。
サイコーです、だった
『夜明けのすべて』並にめちゃくちゃ良い。尺もそこそこあるし、このホームドラマっぽいのにシネスコか!と思いながら、観ていくと、いい意味でどんどん武装解除されていくのはひょっとしたら映画のリズムなのかもしれない。
瀬田監督らしい言葉のキャッチボールとアクションと編集と音楽のリズム、それが絶妙にブレンドされてるのでまったく飽きがこない。叔母と姪のまさかの悲しみからの同居ではじまる人と人との心のキャチボール。震える小さな掌から握手の反復、いってらっしゃい・いってきますの反復、じゃれあいから抱擁、シネスコの端から端を使ってとにかく近寄ったり離れたりを繰り返す群像劇。言ってみれば人の営みのそれのみを描き出してるのかもしれない。横位置での距離感と時間の生み出す変化、の映画。体育館と海辺のシーンのツーショットは音楽のバランスも含めて見事なアンサンブルだと思う。
言わせたくなる原作の膨大なセリフと過去回想という武器を使わずに自身の映画スタイルでこれをまとめあげたのは相当なものだと思う。新垣結衣はその長身の身体特性と相まって、これが素なのではないかと思える愛おしさがあり、早瀬憩は逆に小動物(というかもらわれてきた子犬)のようにコロコロヨタヨタ動き続けることで観客の観察の対象物足りえてる。あさをとりまく高校生たちも出番は少ないけれど魅力的で、特にラストのライブシーンはなかなか邦画では体験できないセンスのよさだった。
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