違国日記のレビュー・感想・評価
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パンチの無い伸びた煮麺みたいな話。女史の為の女史が観る女史が創った映画かな。
とにかく、新垣さんの鋭い目線、表情がとってもリアルで怖い感じ。
こんな彼女は今まで見たこと無いかも。
結婚される前はもっと明るく朗らかな表情役が多かった様に思ったけども
結婚後の役柄はどれも 険しい顔つきが多いと思うね。
このまま行くと、連続毒殺犯か、サイコキラーやれそうな気配。
今日は「違国日記」を早速観ましたよ。
(スペック)上映時間:139分
原作:ヤマシタトモコ氏
監督:脚本:瀬田なつき氏
-------MC
高代槙生(朝の母代わり):新垣結衣さん
田汲朝(父母交通事故で亡くす、孤独):早瀬憩さん
笠町信吾(槙生の元恋人):瀬戸康史さん
醍醐奈々(槙生の友):夏帆さん
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(ざっくり感じた事)
・初っぱな、朝の父母交通事故から始まる。
ここの入りの描写は弱く浅い感じ。
重要と思うのだがな。 もうチョイ重めにした方が良いかな。
・父母の葬儀の中で、母と絶縁状態にある叔母の槙生に引き取られることに成る。
絶縁状態になった訳が出てくるが、そんなにずっと根に持つ?疑問は少ししたかな。
・鈍よりした感じの槙生に対比して朝役の早瀬憩さんの役所、頑張りが良いね。観ていて表情作りは良く出来てると感じます。目線も非常によく、年頃そのままを元気に演じてたと思います。
ただ、いくら引き取られたからと言って そんなにスグに叔母に馴染めるかな?
亡くなった両親の事を思い出す場面が少な過ぎて疑問にも思う。
母の残像が時折出てくるのが とっても不気味。そこは良かったけども。
初っぱなのアイス食べてる時の顔を思うと、親を嫌ってた様には捉えられない。
親子間に事情があったとするなら、最初の事故時の場面で もう少し数カット足して心情を描いた方が良かったと思う。
・最初の葬儀で、自分を引き取って面倒見るよって言ってもらえて
朝が涙する場面ね。あのシ-ンの泣き顔はとっても良い感じでしたね。
・奈々と朝と、槙生が3人でギョ-ザ作ってご飯の場面。
非常に雰囲気は良い流れで、奈菜の存在が 朝と槙生の二人がギクシャクする所を
上手く和ませる役に成っていたなと思う。
・この映画は殆ど女性の登場人物で占めており、唯一の男性が笠町さんでしょうか。あと 弁護士の塔野さんぐらい。
男性から注ぐ心広い愛情が欠けており、朝が淋しく見えるんですよね。
父の存在や思い出は何故?無いのでしょうかね。
そこが足りなく感じました。
・母の日記を渡されて読むんだけども、もう一つピンと来ないわ。
内容が浅い、浅すぎる。そんな事で???と思う。
この日記のこの部分の内容だけで 感動させるには、反転した日常(心情)事実を前半に確り描かないと 観客には伝わらないですかね。
喜怒哀楽の中で、喜、哀、楽はあったが、怒が薄い。実は哀も薄いと思う。
だからぬるい感じに捉えられてしまいます。
パンチが感じられないのが残念でしょうか。
・案外、文字表現が多かったかな。小説風に寄りすぎてるのかも。
軽音(歌)は良かったが、結局それも作詩であって。
絵的な物を持ち出した方が 心情は伝わりやすく分かりやすいと思います。
総合的にちょっと期待してた内容と違ってて少し残念でした。
心情の不安定、展開流れのバラバラ感が否めないでしょうか。
ただ 早瀬憩さんは良かったので今後の活躍が楽しみ。
興味ある方は
劇場へ!!
静かな世界観に没入
原作は未読。
突如事故で両親を失った中学生の女の子朝(あさ)。
小説家で人付き合いが苦手な叔母槙生(まきお)が朝を引き取り二人の不思議な共同生活が始まる。
槙生は、姉である朝の母と昔から折り合いが悪く、姉の事を憎んていた事もあり、朝の事を愛せるか分からないとキッパリ。
朝は朝で、両親が亡くなったにも関わらず、感情がはっきりせず、何を考えているのか分からない子に見えたオープニング。
全く違うタイプの2人であるが、じょじょに何となく気持ちが繋がっていく様子が心地よい。
二人共一癖二癖あるタイプかと思っていたのも束の間、何とも親近感が湧いてくる。
周りを取り巻く人達もいい人ばかりで、安心して観てられました。
また、朝の無邪気さと、さり気ない仕草が何とも愛らしく、頑張れ!って応援したくなる。
オーディションで抜てきされた新人さんらしいけど、今後の活躍が期待ですね!☺
映画としては、終始静かな雰囲気で進行していく感じ。
その感じが心地よいのだが、あまりに同じ調子で進む為、気付いたら、あれ?これでエンディング???って感じでした😅
でも、だからこそなのか、作中で3回あった槙生の「行ってらっしゃい」のセリフの変化とか、さり気ない部分でなんかグッときました✨
知らない街の夜景みたいな
物語に引き込んでくれる引き金となるようなフレーズやシーンが私には感じられず、始終窓の向こうを覗いてるような感覚でした。
原作も少しだけ読みましたが、もっと心つかまれるシーンもフレーズもあったような気がしました。
原作読みたくなるやーつ。
槙生 自分らしく生きる不器用な知識人
朝 誰かの一番になりたい母似の娘
奈々 周囲の人と有意義な関係を築ける相性抜群の親友
えみり 苦しみながらも好きな人に寄り添う相性抜群の親友
実里 普通になりたかった愛の人
千世 相性最悪だけど寄り添うことで分かり合えたクラスメイト
三森 槙生に似た部活仲間
名前? 仲良くなれそうだったのに彼氏を選んだ友達
信吾 自分らしさですれ違ってしまったが特別な存在の元恋人
みたいな?違ったらゴメン。
直感力がないから、すれ違ってしまうけど相性はそこそこ良い人達だよね。
大人向けな人間関係だことwww
139分じゃ足りないかもね。(原作未読)
でも好き。
⭐︎3.6 / 5.0
6月7日(金) @映画館
違国日記
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エピソードが多くとっ散らかり感が否めず🙄でも槙生と朝の成長が心地よくもあり😌醍醐(夏帆さん)がいい味出してます😚
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ゆるりさらりするりと過ぎ行く物語…
*
どこに感情移入するでもなく
淡々と物語だけが進んでいってしまいました
鑑賞している時間が長く感じました
最近の映画やドラマを見ていて思うのだけど
「多様性を認め合おう」みたいな話が
ねじ込められている気がする…
結婚やどう生きるかの価値観だったり
誰に対して恋愛感情を抱くかとか…
どれを観ても同じように感じてしまう
*
心の変化や瞬間を捉えてるような描写が
あまりないように思いました
流し見で観ているような感じで引っ掛からない…
まきおと朝の関係性とか
「あれ、いつの間にそんなに仲良くなって…」と
置いてけぼりな感覚がありました
もっと深く心情を知ってみたかった
…いや、描写はあったのか…
でもイマイチ伝わってこなかったです…
*
そうは言っても好きなシーンはありました
3人で餃子づくり、公園を歩くところ、
自然体で楽しそうな様子が伝わり
見ていて気持ちが和みました…
【周りがなんて言おうとやりたい事をやるべし】
生きたいように生きて、やりたいようにやって、
まきおさんが真っ直ぐでかっこよかったです
*
ところで、最近の新垣結衣さんは
ぶっきらぼうな役を演じることが多いですね…
彼女特有の雰囲気や個性に
蓋をされてしまっているようでどこか寂しい
笑顔が多めの役のほうが似合ってる気がします
またいつかそんな彼女をみれる日が来たらいい
中学生〜高校生役の早瀬さんは
中性的で爽やかな印象を受けました
シャボン玉みたいにふわふわしてて
彼女が歌いながら楽しそうにしてた廊下は
石鹸の香りが漂っていそうでした
今後の青春映画をぜひ担ってほしいです
*
世界は自分を中心に回ってない
組織や社会を変えるのは
「よそ者」「わか者」「ばか者」だと言う。
それは共同体の最小単位である
家族にしても同じことだろう。
本作の片方の主人公は
人見知りで引きこもりがちな小説家『槙生(新垣結衣)』。
付き合いのある知人はごく少数。
締切りに追われるのにかこつけて、自宅の中は荒れ放題。
そんな彼女が、不慮の交通事故で両親を亡くした
姪の『朝(早瀬憩)』を引き取ることに。
葬儀の席での無神経な親戚の態度に義憤を覚え
勢いで申し出たもの。
亡くなった姉とは
「あの人」と表現するくらい幼い頃からの不和。
果たしてそんな人の娘と、うまくやっていけるか?との
一抹の不安を抱えつつ。
姪はかなり昔に会ったきりで、一種の「よそ者」。
そして、今春高校に入学予定の「わか者」。
二人が同居をすることで
生活に化学変化が少しづつ起こる。
もう一方の主人公は『朝』。
突然の両親の死、とりわけ母を亡くしたことで
己の魂も遊離状態。
現実感は薄く、時として
母親の幻を視、幻声も耳に。
唐突に自分を引き取ると言い出した『槙生』にも
不信感と信任がない交ぜの気持ち。
ましてや、中学卒業~高校入学の過渡期。
環境の変化も精神をより不安定にさせる。
物語はそうした二人の日常を追い、
陰日向に助ける友人たちを交えながら緩やかに進む。
驚くほどの事件は起きない、
小さな波紋は有りつつ日々は穏やか。
しかし、そんな中にも
二人の関係と個々人の成長につながる出来事は存在し、
それらが解決を迎えるごとに、
見ている側もほっとし心が温かくなる。
次第に絆が深まっていくように傍目には見える。
とは言え、各人の心中に深く立ち入らない、
薄っぺらな解決にも思え、圧倒的なカタルシスは無い。
直近では〔夜明けのすべて〕と近似の印象で
やはり時代がこの種の癒しを求めているのか。
二人の主人公のうち
オーディションで今回の役を勝ち取ったと聞く『早瀬憩』は
演技の面では三歩も四歩も他の出演者に劣る。
特に、十五歳にしては共感を持てぬほど幼い思考が表に出た時の
平板な表情は目を覆いたくなる。
もっとも、エピソード自体が、
波風は立っても、当事者間でいつの間にか和解していることの連続なので、
演出の成果と言えなくもないのかもしれない。
あくまでも、ふわっとした状態なのだ。
『新垣結衣』については、アップのシーンが多くあり、
ファンにとっては嬉しい画面の連続。
蟹股気味にどすどすとがさつに歩くのは、
本作の中だけの設定なのだよねぇ。と
要らぬ心配をしながら。
原作の空気感の表現が難しいのを痛感しました
何か全体的に暗いんですよね、起伏が少ないのは仕方がないとは思いますが
もうちょっと皆明るくて、それでも色々問題を抱えていて、分かち合いながらお互いを理解していくような空気感が原作にはあったように思いますが、それを表現するのは非常に難しいんだなと感じた映画でした。
朝さんの役者さんが一番出演時間が長かったと思いますが、笑顔が少ないというか、表情に乏しい感じがあったので、それも要因かもしれません。決して下手ではないですが
個人的には瀬戸さんや染谷さんの演技や役柄がとても良く、いいアクセントになっているように感じました
将来が楽しみな若手女優3人
朝役の早瀬憩。オーディションで選ばれただけあって、まあ上手い。どこかで見たことがあると思ったら、『ブラッシュアップライフ』に出演していた。
早瀬憩だけじゃなく、親友役の小宮山莉渚、秀才役の伊礼姫奈、3人とも役に同化していて、この3人が絡むシーンはお気に入り。
人間関係が不得意の小説家である高代槙生をガッキーが演じているんだけど、こちらも負けてはいない。相手の気持ちが理解できないというタイプではなく、理解するのが面倒臭い。コミュ障と誤解されそうな小説家になりきっている。
ちょっと残念なのは、過剰な心象表現がカットインされていること。原作にあったのかもしれないが、この子達の演技力があれば、顔の表情だけで十分だと思う。観客の汲み取る力をもっと信じてほしいと思うところでございます。
相手を尊重することって大事
一緒に暮らすことになった姪に対して、上から目線ではなく、対等に向き合うことで関係性が変わって行く過程がよかった。
朝を演じた子、子供っぽい顔をする時と少し大人ぶった表情をする時があって、凄くよかった。
悪人のいない穏やかな作品だ。
変わり者キャラが、あまりにハマるガッキー‼️
美人女優という縛りから、解放されて新しい道を開く新垣結衣から目が離せない‼️
変人の30代独身女性をこれだけリアルに見せるガッキーの存在感。
《媚を売らない女》の代名詞になって来ている。
「正欲」での美人女優からの変身とその演技の現代的なセンスに
脱帽と驚きと称賛を覚えましたが、
この少女小説作家・高代槙生(たかしろ・まきお)の性格と個性も秀逸。
髪はボサボサ・洋服はブカブカをスカートをぞろぞろ引きずって丸メガネ。
もう美人女優を返上したような潔さ。
もう新垣結衣には色気も美貌もセンスある洋服も、
憧れのライフスタイルも関係ないのだ。
(凄いね!!心から尊敬します)
《ストーリー》
突然の交通事故で両親を失った15歳の朝(早瀬憩)。
祖母は地方で体調に自信がなくて、親戚をたらい回しにされそうになる朝。
槙生は発作的に朝を「家においで!!絶対に踏みにじらないから・・・」
と、引き取る。
ズボラで足の踏み場もないマンションの部屋。
でも朝は段々に槙生に興味を持ち、ぎこちなくギクシャクしながらも
慣れて行く。
ちょっとエピソードのひとつひとつが地味でインパクトがない。
メリハリがないのだ。新垣結衣の生気のなさに比較して、
朝の早瀬憩は何気に可愛くて可愛くて、たまらなくなる。
子供っぽいのにオマセで質問攻め。
槙生が死んだ姉を「大嫌い!!」と吐き捨てて、
絶対に訂正しない。
朝にすれば誰よりも好きな「ママ」を、【嫌いで許せないなんて】
それって《何があったの2人に一体!?って思うよね》
槙生はこじらせ女子の変わり者。
でも朝に責任を持つ。
まだ愛してなくても、心の隅でもう大事に思っているのだ!!
小説や漫画の中で女たち、そして家族の形が確実に変化している。
新垣結衣ともども、見守っていきたい。
演技が噛み合ってない
役者の皆さん演技がかみ合ってなく、さらには役になり切れてないため、バラバラに演技しているようにしか見えませんでした。本作に登場する役者さんは殆ど見たことない方ばかりなので、演技が下手なのか、演技力の差で噛み合っていないのか、演出や脚本が悪いのか原因は分かりませんが、とにかく作り物感が強くて全然物語に入っていけませんでした。さらには主人公の少女に魅力を感じることも出来ず、不自然な演技を見続ける139分でした。
朝はかならず来る
朝の、不意にポツンとなる寂しい感情がもの凄く伝わってきて刺さる。朝を演じた早瀬さんの表現力よ!
昨今、多様性と言われ過ぎてる気もするけれど、皆んな個性や特性があって、それが良い。
“朝”と名付けたその理由がまた、朝が自分を形成する一つの要素な気がしました。
ピアノの音楽がとても心地よい、やんわりと沁みてくる作品でした。
今日はもう餃子とビールの気分です♩
いい関係
スローなのに長く感じない、優しい映画でした。
近すぎず、遠すぎず、好きになれるか分からないって言うけど、偽善感のないナイスなガッキー叔母でした。
早瀬さん、これからドンドン露出など伸びるでしょう。
穏やかな映画
終始穏やかな雰囲気の割に…
姉と絶縁したまま死別
嫌いな姉の子と同居
元彼との平和な時間
両親が事故でなくなったが
割と落ち着いていた娘
まだまだ色々疑問がありますが…
話し方、伝え方
伝えるタイミング等々工夫すれば
人生は変えられると言う?
いえいえ
そんな簡単な話では無いと思いますが
人間が未熟な私は
内容の無いレビューになりました。
是非映画館に行って見てください
叔母のこだわりと答えのない変化
2024年。瀬田なつき監督。交通事故で両親を失った中学卒業を控えた少女と、その死んだ母親の妹で引きこもり気味の小説家の女性。それまで疎遠だった姪と叔母が同居することから起こるすれ違いや助け合いの様子を丁寧に描く物語。
中学から高校へという思春期まっただなかの少女の微妙な心情変化に焦点が当たっており、作中しばしば「私は変わらない」と言明するため、突然15歳の少女と同居するようになった小説家の、姉(つまり少女の母親)へのこわばった感情の変化がわかりにくい。つまり、少女とのふれあいによって気持ちが解けていく(解放されていく)というわかりやすい物語ではない。それは物書き特有のこだわり(原作者自身の実体験)に通じている面があるかもしれないと思ったりする。自分の原体験を否定しても書き続けられる物書きはそういないので。
その反面、少女の微細な変化は丁寧に描かれている。叔母との関係だけでなく、中学からの友人との関係や高校になってからの友人との関係も。歌を歌ったり、くるくるとダンスしたりする姿に変化する少女の存在の核のようなものが表現されている。ただ、少女をめぐる問題や課題も決してわかりやすく解決するわけではなく、少しずつ変化しながらも解決しないまま継続していく。
大きな事件は全く起こらない、その意味では淡々と平坦な物語を丁寧に描いているのだが、決まった解決にたどりつかないことの気持ちよさのような作品の魅力を形づくっているようだ。
【”朝が来た。”人付き合いの苦手な小説家が大嫌いな姉が急死した事で性格の違う姪と同居する中で人としての優しさをほのぼのと滲ませていく様が気持ち良き作品。登場する人達のキャラ立ちも良き作品でもある。】
■槙生(新垣由衣)は、大嫌いだった姉(中村優子)とその夫が交通事故で急死した葬式の場で、親戚達の”可哀想に。あの子、親戚を盥回しにされるんじゃない。”と言うひそひそ声を聞き、決然と“貴女を愛せるかどうかは分からない。でも私は決して貴女を踏みにじらない!”と言い姉の娘、朝(早瀬憩い)を自宅マンションに引き取る。
◆感想
・冒頭の事故のシーンからの、上記葬儀場での槙生の決然とした世間の表面的な常識に抗うか如くの言葉に、一気に映画に引き込まれる。
・朝は、布団と簡単な身の回り品だけ持って槙生のマンションに来るが、家の中は本だらけで雑然としている。売れっ子小説家である槙生が、整理整頓が苦手な性格であり、一方朝は母に似ているのか、整理整頓を苦もなくやる姿を見て、鑑賞側は二人の気質が可なり違う事が分かるのである。
・槙生は傷ついた朝を抱きしめる訳でもなく、素っ気ないが、大切な存在として見ている。そして、元カレの笠町(瀬戸康史)を頼り、法的な問題などの対処方法を教えて貰うのである。
ー この、槙生と笠町の元カレ、今は友達という不思議な関係性も心地よい趣を作品に与えているのである。ー
・又、槙生の親友である明るい奈々(夏帆)の存在が、槙生と朝の関係のクッション材のようになっている所も、好きである。
- 三人で、一緒に餃子を作ったり、散歩をしたり・・。-
・朝の中学からの親友、えみり(小宮山莉渚)や進学した高校の友人達、)や頭の良い森本(伊礼姫奈)達のキャラも立っている。えみりは女子が好きと告白し、森本は理不尽な留学制度に対し、先生に猛抗議をする姿。
- 一方、自分が確立していない朝はそんな友人達に触発されて行き、自我を徐々に発露していくのである。ー
■槙生が母(銀粉蝶)から預かった、姉が朝に残した日記。
槙生はそれが、朝が高校を卒業した時に読ませたかったモノと分かった瞬間、その日記を閉じ机の引き出しに仕舞うのである。
が、その事が発覚した時に、朝は怒るがその態度に対し、槙生は素直に謝るのである。
更に、その日記に綴られていた亡き母が遺した朝を想う優しい言葉に、朝は癒され少し大人になるのである。
<今作は、年齢も性格も違う槙生と朝が、相手を思いやりつつも喧嘩したりしながら、周囲の心優しき人たちに影響され、少しづつ成長していく様と共に、二人の心が徐々に近づいて行く様を優しい視点で描いた、観ていて心がほんわりとする気持ちの良い作品なのである。>
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