違国日記のレビュー・感想・評価
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朝役(早瀬憩)の子が素敵
興味があり鑑賞しました。
姉のことが大嫌いな妹:まきよちゃんとその姉の子供:朝と暮らすことになった背景(交通事故で姉夫婦が死別)があり、とてもダークな作品かと先入観があったが、人間模様が絶妙で、そこまでダークな作品と感じなかった。むしろ明るい感じがした。朝役の子がとても素敵だった!朝役の子が人懐っこく、リアルなんだが、この映画を明るくしていた印象で際立っていた。
その年代(中高や大人)ごとで抱える葛藤がとてもうまく描かれているし、朝の抱える過去や周りとの人間関係の葛藤、まきよちゃんの思春期の子どもとの関係の葛藤、全てがうまく描かれていて、共感ができた。不思議な距離感だが、その生活描写が微笑ましく、139分の映画も長く感じなかった。
できれば、まきよちゃんと姉との確執をもっと説明して欲しかったが、それも余白があって良かったと思える映画で、私にとってはすごくいい映画だった。
穏やかな雰囲気のいい映画(原作既読)
葬儀のシーンでの、周囲の言葉を言葉として拾わないように分解し、音の塊になり、おおってくるような描写…それを打ち破るマキオちゃんの声……実写ならではのいい描写で凄くゾワゾワした。あと、同シーンで、キャパオーバーしてるんだろうなぁってわかるアサ役の俳優さんの狼狽える表情もかなりよかった。
しかし、マキオちゃんがなぜ、アサに「あなたの母親のことが嫌いだった」と伝えたのかが描写されてなかった気がするので、そこは少し気になった。マキオちゃんが親が亡くなってしまったアサに追い打ちをかけるような言葉をかける不躾な人に見えてしまいそうだ。
だが、マキオちゃんの周りのナナちゃんやカサマチくんとの会話は、あー彼らは長く関係を続けてくることができた代えがたい人達なんだろうなぁというのが垣間見えるようないい距離感だった。
題材を転々と詰め込みすぎでエミリの恋愛の描写や学年首位の女の子の描写は必要だったのだろうかと思わなくはないけど、全体的に穏やかでいい雰囲気の映画だった気はする。ドラマでの実写化のほうが合ってたのでは?とは思うが。
最後に、アサの歌のままエンディングではなく、そのあと数シーン挟んでからのエンディングだったのが、この作品らしい終わり方な気がしてとても良かったと思う。
原作の良さが生かされておらず、なにを伝えたいのかピントも合っていない
原作が大好きで、楽しみにしていた。
正直キャスティングは新垣結衣さんは大好きだけれど慎生ちゃんにしてはキュート過ぎると思っていたが、それはそれで良いかと思い
それ以外の情報を入れずに見に行った。
ここの評価も高めだったので安心していただけに、非常にがっかり。
新垣さんは原作の慎生に近づけようといろいろ努力してくださっている感じは伝わってきたが、肝心の脚本が浅かった。
あの膨大な情報量の原作から何を切り取り
どこにピントを合わせたいのか全く分からなかった。全てが中途半端。
取捨選択が必要なのは分かるが、必要な台詞をカットし不要にしか思えない大胆な改変が続く。
セリフが一緒でも違う状況で言われたら全く印象は変わるし、
切り貼りされてる感じで余計チグハグだ。
タイトルへの言及も無かった。
そもそも何故構成を変えてしまったのだろう。朝を可哀想な子に見せたいからだろうか。
それなら身寄りの無い子どもを親戚として引き取るなんて違国日記でなくとも
オリジナルでいくらでもその設定で作ればよかったと思う。
途中で席を立とうかと何度も考えてしまった。
『この日このひとは群をはぐれた狼のような目で
わたしの天涯孤独の運命を退けた』
この言葉は繰り返し出てくる重要なものなのに、”その方が豊か”という理由でモノローグが無くなり
朝の内心が全く伝わってこない。
原作の無邪気だからこそ不躾になることがあり
幼いところがあるもののきちんと可愛い朝と違って、
慎生に対して態度が悪くうざいと言ったり心配させたり、そしてけして謝らないので
ただただ生意気で苛々してしまった。
歌が本当にうまい感じも伝わってこなかった。
槙生ちゃんの作家な感じも、上辺だけだった。
ちょっとした会話からふっと創作の世界に沈み込む感じが基本的に無い。
言うことが詩的で含蓄のある感じもなかった。
笠町くんと塔野は正直出した意味がなかったと思う。
特に笠町くんに至っては、元カノに未練がある上日記のことを口を滑らせる
余計なことしかしない男でしかなくてノイズだった。
原作の笠町くんは朝のことをさん付けで呼び、子供に話して良いことかどうか
言葉を選びながら嘘はつかず丁寧に接してくれる重要な人物なのに。
親が完璧で自分も完璧でいなくちゃならなくて
周りもそうなのが普通だと思ってしまうのは遺伝病のようなもので
だからこそ鬱になって苦しんで、大人になっても親との関係で苦しんでいる笠町くんは映画にはいなかった。
そもそも病院で母親に言われて仕方なくその日はうちに連れ帰るという流れが自然だったのだ。
大雑把なようでいて、取り敢えずあったかいものを食べさせようという
絶妙な槙生ちゃんの気遣い方が無かったし、
しかも「わからないのは変じゃない」はその後の
「悲しくなる時が来たらその時悲しめばいい」があってこそではないのか。
姉を嫌いだから悲しくない。朝を気の毒だと思う分それが悲しい。
大人がそうやってぶっちゃけてくれるのが大事なシーンなのに、
あれではただの思わせぶりだった。
日記は、悲しいか分からないという朝に
「たとえ二度と開かなくても悲しくなった時それがあなたの灯火になる」と
書くのをほぼ初対面の段階で勧めるから良かったのだ。
事前にこのやりとりがあっての葬儀の場面だから良いのに。
しかも、「あなたにこんな醜悪な場はふさわしくない」とはっきり言ってしまうところが。
自分の母親が朝に遺体確認をさせたことを怒っている描写は絶対大事だったと思う。
日記はタイトルにも含まれているとおり非常に重要なアイテムで、
「本当のことを書く必要もない。書いていて苦しいことをわざわざ書くことはない」
と慎生が言ったことが朝にとても響いた訳だし、
悲しくない自分が変なのかと思っていたから、
悲しくなったらでいいと言われてありがたかったという朝の台詞は非常に重要だ。
非常に気になったのだが、槙生ちゃんが玄関まで見送りに出ないのは何故なのか。
とても違和感があるし、朝も戸締りしないし普通に不用心。
しかも毎朝そうやっておばあちゃんもお母さんも慎生ちゃんも見送って
帰りになになにを買ってきてという会話があって、という話もあったのだから
見送るのは重要なシーンだと思う。
二人とも平気で外着で布団に寝転ぶのも気になった。
原作だと朝が布団に入ってスマホを充電コードに繋ぐ感じもリアルだったのにな。
朝がわざわざ仕事をしている槙生ちゃんの横に寝る理由もあれではわからないのでは。
姉が嫌いというのもフェアじゃないと思うから言っただけで
人の悪口をわざわざ聞くものじゃない、自分の意見に流されずおかあさんを好きなままでいなさいという理由で何故嫌いかを話さないのだ。
映画しか見ていない人に、その慎生ちゃんの思慮深さは伝わったのだろうか。
マンションを買うのを笠町くんにいわなかったのは、誰かに言ったら目が覚めて夢でしたってなるのが怖かったからであって、
アニメになったからお金があったから、では意味が違ってしまう。
朝と部屋を片付けに行った時、「来週」という姉の予定を見て
来るはずだった来週が来なくなり世界から忽然と存在が消えることに思いを馳せる慎生はいなかったし
ピクルスの前で、現在形で母のことを話す朝にあなたは考えている途中で強引に断ち切る必要はない、とも言ってくれず、あろうことか「ピクルスは好きになったじゃん!」
と朝に喧嘩を売られてしまって驚いた。
慎生がだらしない印象をつけたかったのか知らないが、原作の慎生は
卒業式の日にちゃんと見送るし、その時に記念だと写真を撮った。
朝も、食べたいのはピザとちゃんと答えたのだ。
えみりのLINEを無視している時も、「うるさいな、仕事してれば」と喧嘩腰になるが
「したいよめんどくさいな」「一日分喋って疲れた」という慎生に朝は「ごめん」と言う。
用意してもらった足湯を叔母に引っ掛けてがたがた当たり散らしはしない。
だいごからの手紙の話がカットされているのも解せなかった。
えみりの母親が原作では朝に謝るし、朝が一人で寂しいのに言えないのではと心配して
叔母さんに来てもらったら、と言うのに、映画ではただの嫌な人でしかなかった。
入学式で親が死んだとみんなに言った後、原作では母親ではなく慎生ちゃんが知ったらなんというだろうかと考えているのも大きな違いだと思う。
歌上手いんだから歌えば、と慎生ちゃんが言って、お母さんがバンド嫌がったからと返すのを、なぜマックブックプロの話にして流れを変えたのだろう。
弁護士をとりあえず登場だけさせたかったのだろうか。
原作の弁護士は笠町くんの次に良い人な男性という印象だった。
仕事ではなくちゃんと朝ちゃんを心配して、慎生ちゃんにもちゃんと謝ってくれた感じがあったからひっかからなかった。
映画の台詞の順序だと、塔野さんが慎生ちゃんを疑って、「行動を制限されたことはありますか」と朝に訊いているようにしか見えなかったし、実際「朝に訊いてる」と慎生の言葉を遮りもした。
えみりを家に呼んだ時、原作は慎生が家にいなくてLINEも返事がなくて、でも書斎スペースのドアをちゃんと締めていた。
変わった人だから、と朝とえみりで馬鹿にすることもないし、慎生が何度もドアを開け閉めして挙動不審な態度をとることもない。
ここの朝とえみりの会話も、「髪ピンクに染めれば」より
「ゆこちゃんがカットモデルをやってて朝ももっとおしゃれすればいいのに」が重要なのではないのか。
笠町くんが人を慰める時に肩を抱いて、大型犬だと思ってと言って、これまでのその経験があるから慎生ちゃんは朝にそうしたのに、
映画の感じでは元彼と酔っ払って良い雰囲気になっているように見えてしまって嫌だった。そういうのではないから慎生ちゃんも気にせず、テレビに朝の好きな人出てるよと呼んでくれるのが良いのに。
映画の元サヤに戻るのかと騒ぐようなのでは、
「わたしだけが知らない国にいるのだという心地で眠らない、いうなれば久々の幸せな夜」にはならない。
お母さんに似た人を見て一瞬はっとするのはわかるが、叫んで追いかけるのはやり過ぎ。
中学生という年齢でしかも目の前で事故を目撃した設定で
遺体確認までしてそうはならないだろうと思ってしまう。
おかーさまです、とかぐうっとか、漫画だからこその書き文字表現であって寧ろそういうところこそ実写化にあたって改変するところだったのでは。
えみりと慎生ちゃんのやり取りが恋バナしか残されていなかったが、
えみりに物語を貸すことで回答とするのが良かったのに。
慎生ちゃんが食べ物を口に入れたまま喋るのは、笠町くんや友達とか気を許せる人
とだからやったことだと思う。
朝の母親の日記は二十歳になったらあげようと思っていたと書いてあったのに
設定を変える必要はあっただろうか。
渡さない選択肢も5年もあれば出て来たかも、と慎生が思ったことも朝に伝えるか迷った重要な理由だと思う。
しかもあの書き出しの言葉、実里が泣きながら言っていたのなら話は違ってくるだろう。
実里には実里の怒り、孤独、葛藤があった。
朝のサボりを重要な試験をぶっちしたことにした理由もよくわからないし、
笠町くんが駆けつけて「頼るの簡単だろ」「難しい」の会話があったり
塔野さんが「大事にした方が良い」と言って大人三人で探すのが意味があったのに、
映画では先生に呼び出されるだけになっているのも改悪だ。
「親が亡くなったことをうけいれる準備ができ始めたのかも」と慎生が言うのも重要だったはずだ。
慎生の部屋に勝手に入ったことを笠町くんが怒ってくれるのも、
慎生には友達がいっぱいいるし自分がほしい嘘を慎生は言ってくれないと
朝がいじける流れまで自然だった。
それでやっと初めて両親が死んだ、と朝が泣くのだ。
ここまでで5巻の話だ。
どうせ最終巻までは話に入れられないなら、このあたりまでを丁寧に描いた方が良かったのではないか。
朝のライブが盛り上がりで終わられたらチープで嫌だなと思って見ていたら本当にそういう展開だった。
三森や塔野など、原作と見た目やキャラを変える理由はなんだろう。
なにからなにまで忠実にする必要はないが、不必要に変える必要もないと思う。
朝の作詞に慎生はちゃんと具体的なアドバイスもしていたし、
「死ぬ気で殺す」もこの前の「打ち、鍛え、研いで」が大事なのでは?
えみりが「もう絶対友達辞められないじゃんと思った」というのもカットされているし
不正の話も物語の舞台が2023年だからといってあそこまで変える必要はあっただろうかとてもチープになってしまった。
千世ちゃんとの
ひどいこときいていい?自分の人生終わったと思った?
終わってない、生きてるから という会話をカットするなら、千世ちゃんとのシーンの重みがなくなってしまう。
原作では慎生がする遠吠えをなぜ改変したのかも疑問。
えみりのカミングアウトの話を残すなら、慎生から映画を借りたり
最初に慎生に相談したエピソードは残すべきだし、
ベランダで外が見えるところでお弁当を食べながら話すのを
放課後体育館に呼び出してふたりきりひっそりというシーンに変えてしまったのはなぜなのか。
落ち込む三森の話を聞いて励ますこともなく、どちらかというと三森ちゃんの方が強くて
「大学では軽音はやらないからいまのうちに」と言うのを朝が自分は続ける、と言ったのを聞いて揺れ動く=本当はやりたい三森が
音楽好きだからやめるーと思わせぶりなことをライブが始まってから言うのも謎。
千世が「大丈夫じゃないまま生きていくからいい、田汲が忘れないでくれたら少なくとも田汲の周りでは変わる」という台詞があってこそ、
世界を変える、と願いを込めて朝が歌った意味があったのに。
朝のコミュニケーション能力を慎生が心底羨ましがっていることも
もし過去に戻れたらと言われても多分お互い自分の持っていないものを持っている相手が嫌いだったから無理だ、と話すのも無く
中途半端に掻い摘んだ会話になってしまっていた。
秘密じゃよ
想定していた映画とは全然違っていた「違国」の日々をつづった大切な日記。あぶなっかしいけれど、苦しいけれど、輝いている毎日。監督の繊細な感性と、細やかな演技で見せてくれた少女たちに感謝。
15歳の少女。
とても繊細でナイ―ヴ。
感受性の塊で、毎日のちょっとしたことでも感動できる。
新しい制服のスカートの裾が翻る。
他の子と一緒にギターを手にして鳴らしてみる。
どの部活に入ろうか悩む。
それだけに他人の言葉にもすぐ揺れ動く。
傷つく。
思い悩む。
ほんの些細なことですぐに壊れてしまいそうな。
そんなキラキラした素敵なことが詰まっていた、短い期間を丁寧に切り取って見せてくれた。
大人の日々では忘れていた、小さな素敵なこと、素敵だったことを思い出させてくれた。
これを観なければ本当に忘れていたこと。
監督と俳優、関わっている人たちに感謝。
親戚の子と独身女性の、突然始まった共同生活を映画にしたと聞くと、
これまでに見たドラマのありがちなシチュエーションや、
きまりきった感動的な展開をつい予想していたが、そんな思いは吹き飛んでいた。
とても繊細でふんわりとした、危なっかしいけれど、ドキドキする、素敵な映画だった。
いい雰囲気の作品ですよ!ただ‥
グリコの『ポッキーのガッキー』として鮮烈なインパクトを放ち『ドラゴン桜』『ギャルサー』では受験生や変なカウボーイのお兄さんと渡り歩いて早20年近く。
『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』での初々しい研修医からメキメキ存在感を増しながら様々な役柄を見事に演じてきました。
そんな愛しのガッキーが他人のものになって早3年!久々の映画主演作として(『正欲』見損なったので私には久々)意気込んで封切り日夜に仕事をちゃちゃっとすませて劇場へ!うん、そんな贔屓目で観ながらも若干消化不良感が!というのが正直なところでしょうか。いや、いい映画なんですよ、『朝(新人の早瀬憩さん)』の自然な演技もよかったし、親戚の子を家族にする時にはいつも近くには夏帆さん!ガッキーの親友としてとっても大事な役どころ。ひとり鍋推進部長の瀬戸康史さん、素敵な元彼は頼もしい限りで今後の展開が期待できる雰囲気でしたよね。
もちろん忖度なしに自分の意見を言える槙生(ガッキー)には羨ましく感じるとともに潔さに感銘を受けながら朝との生活でだんだん変わって行く(成長する?)姿も快く感じました。役柄からか淡々と物事を進める主人公には「もしかしてガッキーの本当の姿?」って思えるくらいな自然な感覚になりました。
多分原作の漫画は未読ですが6年も連載してたくらいなのでもっともっとたくさんのエピソードが詰まってるんじゃないかと感じました。姉との確執に関する部分も母親との会話で病気のことに触れながら深掘りしないのでちょっとモヤっと感が残ります。
多分原作の色々なエピソードを連続ドラマで観られたらスッキリするんじゃないかとつくづく思った次第です。観る側に想像を膨らませる創りかたなので何回か観て色々と考えてみるのがいいのかもしれません。とりあえず初回鑑賞の感想はこんな感じです。いい雰囲気の作品なんですよ、ホントに。皆さんのレビューを読ませていただきたいです。
パンチの無い伸びた煮麺みたいな話。女史の為の女史が観る女史が創った映画かな。
とにかく、新垣さんの鋭い目線、表情がとってもリアルで怖い感じ。
こんな彼女は今まで見たこと無いかも。
結婚される前はもっと明るく朗らかな表情役が多かった様に思ったけども
結婚後の役柄はどれも 険しい顔つきが多いと思うね。
このまま行くと、連続毒殺犯か、サイコキラーやれそうな気配。
今日は「違国日記」を早速観ましたよ。
(スペック)上映時間:139分
原作:ヤマシタトモコ氏
監督:脚本:瀬田なつき氏
-------MC
高代槙生(朝の母代わり):新垣結衣さん
田汲朝(父母交通事故で亡くす、孤独):早瀬憩さん
笠町信吾(槙生の元恋人):瀬戸康史さん
醍醐奈々(槙生の友):夏帆さん
-------
(ざっくり感じた事)
・初っぱな、朝の父母交通事故から始まる。
ここの入りの描写は弱く浅い感じ。
重要と思うのだがな。 もうチョイ重めにした方が良いかな。
・父母の葬儀の中で、母と絶縁状態にある叔母の槙生に引き取られることに成る。
絶縁状態になった訳が出てくるが、そんなにずっと根に持つ?疑問は少ししたかな。
・鈍よりした感じの槙生に対比して朝役の早瀬憩さんの役所、頑張りが良いね。観ていて表情作りは良く出来てると感じます。目線も非常によく、年頃そのままを元気に演じてたと思います。
ただ、いくら引き取られたからと言って そんなにスグに叔母に馴染めるかな?
亡くなった両親の事を思い出す場面が少な過ぎて疑問にも思う。
母の残像が時折出てくるのが とっても不気味。そこは良かったけども。
初っぱなのアイス食べてる時の顔を思うと、親を嫌ってた様には捉えられない。
親子間に事情があったとするなら、最初の事故時の場面で もう少し数カット足して心情を描いた方が良かったと思う。
・最初の葬儀で、自分を引き取って面倒見るよって言ってもらえて
朝が涙する場面ね。あのシ-ンの泣き顔はとっても良い感じでしたね。
・奈々と朝と、槙生が3人でギョ-ザ作ってご飯の場面。
非常に雰囲気は良い流れで、奈菜の存在が 朝と槙生の二人がギクシャクする所を
上手く和ませる役に成っていたなと思う。
・この映画は殆ど女性の登場人物で占めており、唯一の男性が笠町さんでしょうか。あと 弁護士の塔野さんぐらい。
男性から注ぐ心広い愛情が欠けており、朝が淋しく見えるんですよね。
父の存在や思い出は何故?無いのでしょうかね。
そこが足りなく感じました。
・母の日記を渡されて読むんだけども、もう一つピンと来ないわ。
内容が浅い、浅すぎる。そんな事で???と思う。
この日記のこの部分の内容だけで 感動させるには、反転した日常(心情)事実を前半に確り描かないと 観客には伝わらないですかね。
喜怒哀楽の中で、喜、哀、楽はあったが、怒が薄い。実は哀も薄いと思う。
だからぬるい感じに捉えられてしまいます。
パンチが感じられないのが残念でしょうか。
・案外、文字表現が多かったかな。小説風に寄りすぎてるのかも。
軽音(歌)は良かったが、結局それも作詩であって。
絵的な物を持ち出した方が 心情は伝わりやすく分かりやすいと思います。
総合的にちょっと期待してた内容と違ってて少し残念でした。
心情の不安定、展開流れのバラバラ感が否めないでしょうか。
ただ 早瀬憩さんは良かったので今後の活躍が楽しみ。
興味ある方は
劇場へ!!
静かな世界観に没入
原作は未読。
突如事故で両親を失った中学生の女の子朝(あさ)。
小説家で人付き合いが苦手な叔母槙生(まきお)が朝を引き取り二人の不思議な共同生活が始まる。
槙生は、姉である朝の母と昔から折り合いが悪く、姉の事を憎んていた事もあり、朝の事を愛せるか分からないとキッパリ。
朝は朝で、両親が亡くなったにも関わらず、感情がはっきりせず、何を考えているのか分からない子に見えたオープニング。
全く違うタイプの2人であるが、じょじょに何となく気持ちが繋がっていく様子が心地よい。
二人共一癖二癖あるタイプかと思っていたのも束の間、何とも親近感が湧いてくる。
周りを取り巻く人達もいい人ばかりで、安心して観てられました。
また、朝の無邪気さと、さり気ない仕草が何とも愛らしく、頑張れ!って応援したくなる。
オーディションで抜てきされた新人さんらしいけど、今後の活躍が期待ですね!☺
映画としては、終始静かな雰囲気で進行していく感じ。
その感じが心地よいのだが、あまりに同じ調子で進む為、気付いたら、あれ?これでエンディング???って感じでした😅
でも、だからこそなのか、作中で3回あった槙生の「行ってらっしゃい」のセリフの変化とか、さり気ない部分でなんかグッときました✨
知らない街の夜景みたいな
原作読みたくなるやーつ。
槙生 自分らしく生きる不器用な知識人
朝 誰かの一番になりたい母似の娘
奈々 周囲の人と有意義な関係を築ける相性抜群の親友
えみり 苦しみながらも好きな人に寄り添う相性抜群の親友
実里 普通になりたかった愛の人
千世 相性最悪だけど寄り添うことで分かり合えたクラスメイト
三森 槙生に似た部活仲間
名前? 仲良くなれそうだったのに彼氏を選んだ友達
信吾 自分らしさですれ違ってしまったが特別な存在の元恋人
みたいな?違ったらゴメン。
直感力がないから、すれ違ってしまうけど相性はそこそこ良い人達だよね。
大人向けな人間関係だことwww
139分じゃ足りないかもね。(原作未読)
でも好き。
⭐︎3.6 / 5.0
ゆるりさらりするりと過ぎ行く物語…
*
どこに感情移入するでもなく
淡々と物語だけが進んでいってしまいました
鑑賞している時間が長く感じました
最近の映画やドラマを見ていて思うのだけど
「多様性を認め合おう」みたいな話が
ねじ込められている気がする…
結婚やどう生きるかの価値観だったり
誰に対して恋愛感情を抱くかとか…
どれを観ても同じように感じてしまう
*
心の変化や瞬間を捉えてるような描写が
あまりないように思いました
流し見で観ているような感じで引っ掛からない…
まきおと朝の関係性とか
「あれ、いつの間にそんなに仲良くなって…」と
置いてけぼりな感覚がありました
もっと深く心情を知ってみたかった
…いや、描写はあったのか…
でもイマイチ伝わってこなかったです…
*
そうは言っても好きなシーンはありました
3人で餃子づくり、公園を歩くところ、
自然体で楽しそうな様子が伝わり
見ていて気持ちが和みました…
【周りがなんて言おうとやりたい事をやるべし】
生きたいように生きて、やりたいようにやって、
まきおさんが真っ直ぐでかっこよかったです
*
ところで、最近の新垣結衣さんは
ぶっきらぼうな役を演じることが多いですね…
彼女特有の雰囲気や個性に
蓋をされてしまっているようでどこか寂しい
笑顔が多めの役のほうが似合ってる気がします
またいつかそんな彼女をみれる日が来たらいい
中学生〜高校生役の早瀬さんは
中性的で爽やかな印象を受けました
シャボン玉みたいにふわふわしてて
彼女が歌いながら楽しそうにしてた廊下は
石鹸の香りが漂っていそうでした
今後の青春映画をぜひ担ってほしいです
*
世界は自分を中心に回ってない
組織や社会を変えるのは
「よそ者」「わか者」「ばか者」だと言う。
それは共同体の最小単位である
家族にしても同じことだろう。
本作の片方の主人公は
人見知りで引きこもりがちな小説家『槙生(新垣結衣)』。
付き合いのある知人はごく少数。
締切りに追われるのにかこつけて、自宅の中は荒れ放題。
そんな彼女が、不慮の交通事故で両親を亡くした
姪の『朝(早瀬憩)』を引き取ることに。
葬儀の席での無神経な親戚の態度に義憤を覚え
勢いで申し出たもの。
亡くなった姉とは
「あの人」と表現するくらい幼い頃からの不和。
果たしてそんな人の娘と、うまくやっていけるか?との
一抹の不安を抱えつつ。
姪はかなり昔に会ったきりで、一種の「よそ者」。
そして、今春高校に入学予定の「わか者」。
二人が同居をすることで
生活に化学変化が少しづつ起こる。
もう一方の主人公は『朝』。
突然の両親の死、とりわけ母を亡くしたことで
己の魂も遊離状態。
現実感は薄く、時として
母親の幻を視、幻声も耳に。
唐突に自分を引き取ると言い出した『槙生』にも
不信感と信任がない交ぜの気持ち。
ましてや、中学卒業~高校入学の過渡期。
環境の変化も精神をより不安定にさせる。
物語はそうした二人の日常を追い、
陰日向に助ける友人たちを交えながら緩やかに進む。
驚くほどの事件は起きない、
小さな波紋は有りつつ日々は穏やか。
しかし、そんな中にも
二人の関係と個々人の成長につながる出来事は存在し、
それらが解決を迎えるごとに、
見ている側もほっとし心が温かくなる。
次第に絆が深まっていくように傍目には見える。
とは言え、各人の心中に深く立ち入らない、
薄っぺらな解決にも思え、圧倒的なカタルシスは無い。
直近では〔夜明けのすべて〕と近似の印象で
やはり時代がこの種の癒しを求めているのか。
二人の主人公のうち
オーディションで今回の役を勝ち取ったと聞く『早瀬憩』は
演技の面では三歩も四歩も他の出演者に劣る。
特に、十五歳にしては共感を持てぬほど幼い思考が表に出た時の
平板な表情は目を覆いたくなる。
もっとも、エピソード自体が、
波風は立っても、当事者間でいつの間にか和解していることの連続なので、
演出の成果と言えなくもないのかもしれない。
あくまでも、ふわっとした状態なのだ。
『新垣結衣』については、アップのシーンが多くあり、
ファンにとっては嬉しい画面の連続。
蟹股気味にどすどすとがさつに歩くのは、
本作の中だけの設定なのだよねぇ。と
要らぬ心配をしながら。
原作の空気感の表現が難しいのを痛感しました
将来が楽しみな若手女優3人
朝役の早瀬憩。オーディションで選ばれただけあって、まあ上手い。どこかで見たことがあると思ったら、『ブラッシュアップライフ』に出演していた。
早瀬憩だけじゃなく、親友役の小宮山莉渚、秀才役の伊礼姫奈、3人とも役に同化していて、この3人が絡むシーンはお気に入り。
人間関係が不得意の小説家である高代槙生をガッキーが演じているんだけど、こちらも負けてはいない。相手の気持ちが理解できないというタイプではなく、理解するのが面倒臭い。コミュ障と誤解されそうな小説家になりきっている。
ちょっと残念なのは、過剰な心象表現がカットインされていること。原作にあったのかもしれないが、この子達の演技力があれば、顔の表情だけで十分だと思う。観客の汲み取る力をもっと信じてほしいと思うところでございます。
相手を尊重することって大事
変わり者キャラが、あまりにハマるガッキー‼️
美人女優という縛りから、解放されて新しい道を開く新垣結衣から目が離せない‼️
変人の30代独身女性をこれだけリアルに見せるガッキーの存在感。
《媚を売らない女》の代名詞になって来ている。
「正欲」での美人女優からの変身とその演技の現代的なセンスに
脱帽と驚きと称賛を覚えましたが、
この少女小説作家・高代槙生(たかしろ・まきお)の性格と個性も秀逸。
髪はボサボサ・洋服はブカブカをスカートをぞろぞろ引きずって丸メガネ。
もう美人女優を返上したような潔さ。
もう新垣結衣には色気も美貌もセンスある洋服も、
憧れのライフスタイルも関係ないのだ。
(凄いね!!心から尊敬します)
《ストーリー》
突然の交通事故で両親を失った15歳の朝(早瀬憩)。
祖母は地方で体調に自信がなくて、親戚をたらい回しにされそうになる朝。
槙生は発作的に朝を「家においで!!絶対に踏みにじらないから・・・」
と、引き取る。
ズボラで足の踏み場もないマンションの部屋。
でも朝は段々に槙生に興味を持ち、ぎこちなくギクシャクしながらも
慣れて行く。
ちょっとエピソードのひとつひとつが地味でインパクトがない。
メリハリがないのだ。新垣結衣の生気のなさに比較して、
朝の早瀬憩は何気に可愛くて可愛くて、たまらなくなる。
子供っぽいのにオマセで質問攻め。
槙生が死んだ姉を「大嫌い!!」と吐き捨てて、
絶対に訂正しない。
朝にすれば誰よりも好きな「ママ」を、【嫌いで許せないなんて】
それって《何があったの2人に一体!?って思うよね》
槙生はこじらせ女子の変わり者。
でも朝に責任を持つ。
まだ愛してなくても、心の隅でもう大事に思っているのだ!!
小説や漫画の中で女たち、そして家族の形が確実に変化している。
新垣結衣ともども、見守っていきたい。
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