「エコー(反響)」違国日記 まこやんさんの映画レビュー(感想・評価)
エコー(反響)
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人と人は分かり合えない、そんな言葉を
槙生は朝に言う。槙生の経験からだろう。
分かり合えないもどかしさが愛おしい。
ただ、時間と供に相手をより知るように
なると違った方向から見える部分もある。
そして少しずつ気持ちの変化も生じる。
他者を知っていく自分自身と相手との間には
境界線があり、そこには信頼が不可欠。
そのバランス、人と人の距離感や関係性を
演出したかったんだろう。なかなか難しいよね。
家族の関係は誰にも伝えてないだけで
何かしらのしこりや問題があると思う。
家族だからはっきり言うし、言い難い事
もあるから複雑化していく。
槙生と奈々、朝の3人のやりとりはほっこり。
心を寄り添う歩みよりは本人しか出せない
不思議な潤いの感情。
日常生活の積み重ねが自分にエコーのように反響して、心に影響を与えていくのを改めて実感でした。
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