「想定していた映画とは全然違っていた「違国」の日々をつづった大切な日記。あぶなっかしいけれど、苦しいけれど、輝いている毎日。監督の繊細な感性と、細やかな演技で見せてくれた少女たちに感謝。」違国日記 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
想定していた映画とは全然違っていた「違国」の日々をつづった大切な日記。あぶなっかしいけれど、苦しいけれど、輝いている毎日。監督の繊細な感性と、細やかな演技で見せてくれた少女たちに感謝。
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15歳の少女。
とても繊細でナイ―ヴ。
感受性の塊で、毎日のちょっとしたことでも感動できる。
新しい制服のスカートの裾が翻る。
他の子と一緒にギターを手にして鳴らしてみる。
どの部活に入ろうか悩む。
それだけに他人の言葉にもすぐ揺れ動く。
傷つく。
思い悩む。
ほんの些細なことですぐに壊れてしまいそうな。
そんなキラキラした素敵なことが詰まっていた、短い期間を丁寧に切り取って見せてくれた。
大人の日々では忘れていた、小さな素敵なこと、素敵だったことを思い出させてくれた。
これを観なければ本当に忘れていたこと。
監督と俳優、関わっている人たちに感謝。
親戚の子と独身女性の、突然始まった共同生活を映画にしたと聞くと、
これまでに見たドラマのありがちなシチュエーションや、
きまりきった感動的な展開をつい予想していたが、そんな思いは吹き飛んでいた。
とても繊細でふんわりとした、危なっかしいけれど、ドキドキする、素敵な映画だった。
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