「独り芝居」インプランテッド AI暴走 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
独り芝居
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高額の報酬に釣られて製薬会社が開発した健康管理目的らしいAIチップの実験台になったサラがチップに操られて盗みや人殺しを重ねる、埋め込みチップ・ホラー。
確かにサラの他にもチップを埋め込まれた犠牲者は出てくるが、映画の殆どはサラの独り芝居、製作費をケチりたい訳ではないだろうが手抜き感は否めない。
最初は製薬会社の陰謀かと思ったが、それでどんなメリットが製薬会社にあるのか動機が不明、副題にAIの暴走とあるから、製薬会社の意図ではなくプログラマーの女医がウィルスを仕込んだせいでチップが暴走、陰の支配者となり資料や関係者を殺して存在を隠蔽する目的らしいことは想像できましたが、何が言いたい映画なのか、話題のAIブームに対する警鐘的な社会派ホラーなのか、極めて難解。
些末なことだがSFだとしてもAIは極めて電力を要するから埋め込みチップ程度の電池では動作不可、色んな情報を得ているから外部と通信しているらしいがWiFiなのか、それぞれのチップに指令を出す親玉AIがいそうだが不明、所詮、寄生体なのだから宿主を殺してしまっては元も子もないでしょうに・・。
原作・脚本・製作・監督とファビエン・デュフィリスの独壇場だから誰も、「これでは伝わらない」などの苦言を呈せなかったのでしょうね、まさに、全てが独り芝居でした。
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