天空のサマン
劇場公開日:2023年7月21日
解説
失われつつある満州族の言語や彼らが信仰するサマン(薩満=シャーマン)教を追った「ロスト マンチュリア サマン」の金大偉監督が、再び同題材を取り上げたドキュメンタリー。
映画「ラスト・エンペラー」でも知られる中国最後の王朝・清帝国を築いた満洲族だが、現在の人口は約1100万人で、消滅の危機にある満洲語をネイティブで話せる人は、もはや10数名しかいない。そして、彼らが信仰するサマンの儀式や祭りも、限られたわずかな村に残るばかりとなっている。
満洲人の父と日本人の母を持ち、音楽家でもある金大偉監督が、そんな失われゆく満洲文化の伝承に奮闘する人々の姿を追い求め、中国・東北地方の各地を旅していく。カメラは壮大な自然や儀式の様子、生き生きとした神歌や踊り、受け継がれた精神を語る穏やかな表情などを映し出し、天地人をつなげる満洲シャーマニズムの深淵を探求する。
2023年製作/117分/日本
配給:TAII Project
劇場公開日:2023年7月21日