トゥ・クール・トゥ・キル 殺せない殺し屋のレビュー・感想・評価
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三谷幸喜監督の演出とキャスティングが必要
「ザ・マジックアワー」が中国でリメイクということで鑑賞。
オリジナルを知らなかったらきっと面白かったのでしょうが、ザ・マジックアワーと比べてしまうといまひとつ。
三谷幸喜さんの脚本には、三谷幸喜監督の演出とキャスティングが合うということでしょうか。
懐かしい♡デラ冨樫ww
三谷さんの「ザ・マジックアワー」はリアタイとその後TVで放送していたのを観ました。
本作はノーマークでしたが、「1秒〜」を観ようと劇場を探していたら見つけました。え?三谷さんを中国でリメイク?!そ〜なんだ!マジックアワー好きですし、前に観た「1秒〜」でヨロヨロだったので、、、笑わせて欲しくて連続鑑賞してきました。
三谷verでは主役の三流役者を佐藤浩市さんが演じているのですが。。
中国verでは、、
えーーーーww!!
とぼけたお顔の小太りのおじさんがやってる〜ww!!
もうこれだけで笑ってしまう。
浩市の売れない役者ぶりもイケメンなのに残念な所のギャップが面白いのだけど。
こちらはなんかそのまま〜ww
うん。めんどくさw売れないだろうねw
でもだんだんと可愛らしく見えてきて、ピンチの場面もがんばれ!乗り切れ!と応援しちゃいました。
マジックアワーといえば、あの
名シーン(迷w)!!もあります!
バカバカしい笑いとドキドキする設定も抜群でおもしろ〜!ってなります。
オチもどう変わっているか楽しみで観ていたけど、おおお〜!似てるねw
そりゃ、そーかw
三谷エッセンスを引き継いでオリジナリティもあり、とても良い作品でした。
中国での大ヒットも頷けます!
みんな疲れてるもんねぇ〜
映画くらいくだらねぇ〜って笑いたいよね♪
オリジナルの設定とはかなり違うけど、軸としてはしっかりとマジックアワーを感じられます。
日本映画が海外でリメイクされて、あちらでヒットしているなんて嬉しいです!
本作の中国の俳優さんは全然知りませんが、オリジナルは妻夫木くん、深津ちゃん、綾瀬はるかちゃん、西田敏行さん、中井貴一さん、小日向文世さん、鈴木京香さんなど豪華×2な顔ぶれです!!
本家も是非観て欲しいです!
何も考えずに観て楽しめます
三谷作品のリメイクということで気になって観てきました。
喜劇集団「開心麻花(カイシンマーファー)」のメンバーが中心ということですが、個性的な役者さんたちだなあと思いました。
元になったマジックアワーは観たことなかったのですが、始まった瞬間から主人公の少しくどいんじゃないと言う演技がおかしくて笑ってしまいました。
話が進むうちに欺されていることも知らない主人公が可哀想に思えてくるのですが、演技に対する必死な姿が本当に役者が演じる琴が好きなんだと思って、ほろっときてしまいました。
マフィアのボスがヒロインのミランに惚れているのですが、外見が怖いボスと思ったら、滑稽で憎めなくて、「ミラン、結婚は無理でもデートぐらいしてあげて」と思ってしまいます。
どんでん返しのシーン、ボスは生きていた、欺されていた側が最期はやり返すとか、そうこなくてはという観ている側がほっと安心できるシーンもあるのですが、ほろりとするシーンもあります。
最後になって欺す側も欺す方も悪人がいないということにほっとしてしまいました。
ミュージカルの要素もあります、そして最期、全てが、お芝居だったのという幕引きと最期のエンドロールは思わず笑いが。
喜劇集団、吉本の雰囲気も感じさせてくれて、リメイクとかではなく、普通に一本の映画を観に行ったという感じで楽しめました。
ペーパーナイフ舐めてればマジックアワー
三谷幸喜の脚本が好きでいろんな映画や舞台を観てきた。ここ数年の新作はあまり面白いと思えなかったりするが、今年リバイバル上演した「笑の大学」はさすがの面白さだった。で、本作。ノーマークだったが、「マジックアワー」のリメイクと知って観にきてしまった。
ただ、オリジナルに忠実なのは、役者に本物の殺し屋を演じさせるという設定くらい。あれ?こんな話だっけ?と思っていたのだが、途中からはオリジナルのことをあまり意識しないようにしてみた。
でも、無理矢理な設定を押し通すために、辻褄合わせがどんどん合わなくなっていく面白さがある。三谷幸喜っぽさはたしかに残っていた。最後の着地が今ひとつだったが十分楽しかった映画と言える。
オリジナルに沿っていたのがもう一つ。殺し屋を演じた売れない役者がペーパーナイフを舐め回すシーン。たしかにマジックアワーといえばこのシーンだよな。オリジナルからはかなり改変されていたが妙に納得してしまった。これが入っていればマジックアワーだよなと。
リメイク元を知らなくても楽しめる
大袈裟な役回り、いかにもB級っぽい街並み。まずこれが受け入れられるのか?で映画の評価が変わる。しかしこれが受け入れられたなら、大変面白い素晴らしい映画です。
主役は大袈裟な芝居をする役者で、新手法の撮影方法だと騙されて、本物のギャングに対峙する。新手法だから台本なしオールアドリブ、カメラも隠れていて見えない。(本当は無い)
本当にアドリブかのようなスリリングな 芝居。
好き嫌いは分かれるかもしれないけど、自分は大好き。
でもラストのオチはどうなのか?でもこれがあるからこそ、最初に行きつくわけだからな。
あと、ギャングのボスは日本の有名芸人に、女優役は有名アイドル総監督にしか見えなかった。(ちょっと何書いているのかわかんない。)
Magic Hour
リメイク元は観ていませんが、日本の作品のリメイクが中国でヒットするなんていう珍しい事もあるんだなーと考えながら鑑賞。9時過ぎの朝イチ映画は体にきます。
思い描く中国のコメディ映画そのままの程よく面白い作品に仕上がっていました。
万年エキストラの役者が資金難でギャングに追われる監督たちに主演の役を与えるということで、有名な殺し屋に扮してなんとか切り抜けようとする作品です。
演技の癖が強すぎて敬遠されてるウェイの演技は、ギャングたちが横行する現場を本物の現場だと思い込んでるもんだから、リアルで撮り直しなんかしちゃうんで、そのズレの面白さが秀逸でした。
最初のシーンの時点で最初は風格漂わせる殺し屋を演じてたのに、ナイフ舐めにこだわりすぎてアイスキャンディー舐めてるみたいな感じになっていて笑えました。
偶然が噛み合いまくって、修羅場(ウェイ自体はなんとも思ってない)を見事なまでにくぐり抜けていくたびに、ウェイの態度が大きくなっていくのもまた面白かったです。
この撮影が実は無いもの、ギャングとの交渉の一つとして利用されていたことが分かったときのウェイの絶望感がこれでもかと表現されていました。映画の主演を目指して走ってきてウェイにとって、ダメ出しはとても嬉しいものだけど騙されていた事に強いショックを受けた上に生き埋め寸前まで追いやられたりと中々なやられっぷりの絵面は悲壮感が漂っていました。
そこからの逆転劇、ウェイが撮影班を引き連れてギャングの結婚式を阻止しにウェイの役者人生を懸けて挑むシーンは胸熱でした。これまた作り物感というか完全に作り物のセットでギャングを蹴散らしたのはなんだか爽快でした。
ベタな港での攻防も、登場人物全員集合の如く救世主たちが一気に現れて、ウェイたちが優勢になる流れもありがちっちゃありがちですが、この手の作品の締め方としてはとても良い形だなと思いました。
少し引っかかった点として、リメイク元がどうだっのか分かりませんが、実はこの殺し屋を演じるという設定の作品でした〜というオチはちょっと物足りないなと思いました。そこまでの描き込みがとても熱いものがあったので、種明かし的なオチはもったいなかったです。セットの作り物感の強い感じもその種明かしのためだったと思うと少しだけ興醒めしちゃいました。
クスクスっと笑えて、ズレを楽しめるアクティブなコメディでした。リメイク元の「ザ・マジックアワー」も時間を見つけて見てみようと思います。
鑑賞日 7/8
鑑賞時間 9:20〜11:20
座席 F-4
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