「ペースキープ」さまよえ記憶 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
ペースキープ
本編付属の短編以外で観る作品としては、最も短い劇場映画なんじゃないかなと思います。本当にあっという間でした。
行方不明になった息子を探す手がかりを見つけるために、質屋のお婆さんに大切な記憶を渡す…というあらすじで展開されますが、24分というのもあり、起承転結の展開がとても早いです。
自分にとって大切・忘れてはいけないと言いつつ、それを重荷として背負って生き続けるよりも、その記憶を忘れて、新たな道を進むという提示になっていたなと思いました。ラストシーンはハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、観客に全て委ねるラストになっていました。
正直、サラッとまとめ過ぎている感は否めず、80分くらいの尺でやるであろう作品をギュッと24分に縮めているので物足りなさはとてもありました。短編の評価は難しいところなんですが、満足度が特別高いわけではないので、このくらいの評価に落ち着きました。
どんぐりさんの存在感は本当に素晴らしいです。駄菓子屋のお婆ちゃんなのに、どこかミステリアスな魅力が備わっている。理想的なポジションに収まっていました。
映画館で観るならばやはり60分は欲しい…と思わされた作品でした。この作品が長編になっていたらどうなっていたんだろうというのもあります。
鑑賞日 8/14
鑑賞時間 9:50〜10:20
座席 C-5
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