「ダニエル・シュミット監督の佳作」天使の影 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
ダニエル・シュミット監督の佳作
ファスビンダー原作をダニエル・シュミットが監督した作品。
ある娼婦が有力者ユダヤ人の愛人となるが、その裏には戦争の影が……というドラマであるが、全体的に退廃的な雰囲気ただよう佳作✨
娼婦たちが5人、男待ち(客待ち)をしている橋のたもと。1人、2人と客が連れて行き、1人残された娼婦リリー(イングリット・カーフェン)。彼女が寒い中で立ちんぼしたにも拘らず稼がずに帰ると彼女のヒモ(ファスビンダー)が「稼いで来い!」と彼女を追い出す。
そんな彼女が大金持ちユダヤ人に気に入られて裕福になっていく。なぜ、ユダヤ人が彼女に入れ込んだのかは謎だったが、「ユダヤ人」が強調されていたので、なんとなく「ユダヤ人虐殺がらみかな?」などと思いながら見ていたら、そんな背景が描かれて、ユダヤ人がなぜリリーを選んだか……も描かれていく映画であった。
この映画、カメラがとらえた映像が綺麗で、構図も素晴らしい🎥✨
とりわけ良かった場面は「ヒモに抱かれながら崩れ落ちるリリー」だろうか。
昨年映画館で上映されたが見損なってしまったので、DVDを買ってしまった😄笑
一見の価値はある見応えあるダニエル・シュミット監督作であった🎥
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